赤羽緑地は、古いため池を中心に多種多様な樹木や草木に囲まれた自然環境豊かなところです。この環境が色々な虫たちを育み、土手の藪の中は小鳥たちの格好の隠れ家を提供してくれるため、ここには年間を通じて虫や木の実・草花の種を求めて沢山の野鳥たちが訪れます。耳を澄ましながらそっと池の周りの遊歩道を歩いてみましょう。藪の中から小鳥のささやきが聞こえてくるかもしれませんし、足元から小鳥が飛び立つかもしれません。
《春から夏》ジョウビタキやツグミが地上でせわしなく餌を啄ばみながら北に旅立つ準備をしている姿がみえるでしょう。やがて冬鳥と入れ替わりにツバメがやってきて緑地の鳥の主役になります。ここは特にイワツバメが多く池の上を飛び交いながら昆虫をフライングキャッチしているのが見えるはずです。
《秋から冬》木の梢からけたたましいモズの鳴き声がしたら秋本番です。夏の間沢山飛び交っていたツバメは南の国に帰り、やがてジョウビタキやツグミ、カシラダカなどの冬鳥がやってきます。枯れたセイタカアワダチを注意してみていると赤い小鳥ベニマシコが穂先を啄ばんでいるかもしれません。池にはコガモが入り羽を休めています。藪の中からチッと鋭い声がしたらアオジでしょう、おなかの黄色が印象的なホオジロの仲間で夏の間は高い山の中で過ごしますが冬は餌を求めて里に降りてきます。
《通年》いつもにぎやかなのがヒヨドリです、池の葦の影ではカルガモやカイツブリが子育てをしています。こつこつと木の幹を叩く音がしたらアカゲラやアオゲラかもしれません、木の幹を注意して見てみましょう。グジュグジュと声がしたらシジュウカラが細い木の枝から枝へ飛び交っていないか探してみてください。シジュウカラやコゲラ、エナガはどは一緒に群れになることがありますのでじっと待っていると色々な小鳥を見つけることが出来るかもしれません。ホオジロは目立つ高いところが好きで長い間囀りますから見つけ易いでしょう。