日立市の南、久慈町、JR常磐線大みか駅より水戸方向に数キロメートルのところ、高台にある住宅団地と常磐線に挟まれたところに、この赤羽緑地・自然観察ふれあい公園があります。
ここには、古いため池とそれを囲む樹林があり、また、古代の史跡(赤羽横穴墓群)があります。永年放置されたままになっていたのですが、この自然環境と歴史的遺産を有効活用しようと、行政(日立市)と市民が協力して2年かけて公園に作り上げました。そして、2003年(平成15年)4月29日にオープンしたのです。
全体の面積は7.3ヘクタール、中央は野鳥池になっています。池に生えているヨシやガマは周囲の樹林と共に、野鳥の営巣のために出来るだけ自然の形で残されています。
野鳥池の下流側、常磐線側には、生物観察池が設けられています。水生生物(メダカや水生昆虫など)の保護・再生のために利用し易く、子供達が池の中に入っても良いように水深を浅く調整されています。
公園の北側の斜面はAからD支丘と名付けられた丘があります。ここには100余りの横穴墓が埋もれているようですが、現在見られるのはB支丘の一基です。郷土史の学習などに役立てられます。
公園の入口には駐車場、トイレ、中にはあづまやも整備されています。
この公園が「自然環境と歴史的遺産の保全と再生」というキーワードのもとに、子供達からお年寄りにいたる幅広い世代の人達に“憩いを与えられる場”となってもらいたいと願っています。
赤羽緑地を守る会