プロローグ

序章

 エネルギー(力)は属性を纏う。

炎、氷、水、雷、土、風、光、闇、星、時、無、獣、凪。

 星音、魔王、リン、シエル、フオファ、水月、ニエベ、トニトルス、ビエント、リシュ、噩噩は、

それぞれ未来の、光、闇、凪、獣、火、水、氷、雷、風、花、土の王だ。


 属性の冠は出現し、

公理が時空を生み出す。


 時空に糸が生まれ、

光と音という糸が生じる。


 時空は現実と虚構を創造し、

現実は非レヴァリエ空間と呼び、

虚構をレヴァリエ空間と呼ぶ。


 星海は糸の理を起点に生まれ、

やがて星海になった原初の時空に多くの時空が生まれる。


 空間が作られ、

そして時という糸は生まれる。


 時は異なる結果を持ち、

事象と余事象を作り出す。

余事象の世界は平行世界と呼ばれ、

人々は選択し、また異なる平行世界が生まれる。

それらは区間を成した。

そしてそれは運命と呼ばれた。

第Ⅰ話

 人々は未来で旋律を手に入れる。

旋律の花は旋律の雲海から伸びていて、

それらは旋律の霧によって構成されている。

そしてその形を保つのは旋律の宝石のおかげである。

旋律の花は公理を使用する定理たるスキルを可能とする。


 そして時と空間、星々、平行世界は別れ、

その境を超える事は出来ない。

しかし門は境の前と境の後に道を作り上げる。

 空間を繋ぐ門を城門と呼び、

時空を繋ぐ門を隠し扉と呼び、

星海を繋ぐ門をゲートと呼ぶ。


 スキルは権能を発動し、

それには力を必要とする。


 "妖力"は"代償"を持った"魔力"。

"魔力"は"城門"を持った"呪力"。

"呪力"は"文字"を持った"念力"。

"念力"は"意思"を持った"霊力"。

"霊力"は"感情"を持った"力"。


 そして珠玉は力を属性エネルギー、

その他、異なる術式へと変換する。

第Ⅱ話

 糸は反物を成し、

織りと編みが反物を形作る。


 そして作られたクロスは、

パッチワークによって新たなクロスとなる。

それらは三角つなぎ、四角つなぎ、六角つなぎと呼ぶ。


 やがて人々は公理と定理を記号で記す。

それには文字、数字、幽字、絵文字などが存在し、

記号はそれ自身で時空となる。


 そうして作られた時空は、

文字次元時空、数の次元の時空、幽字次元時空、絵文字次元時空となり、

時、空間、公理を持つ。


 空間には無と有が存在する。

魂を持つ有を者と呼び、

持たない有を物と呼ぶ。


 魂は旋律の花と繋がり、

旋律の花は物と繋がる。

旋律の花と繋がる物は接続物と呼び、

接続物には、継承物、構築物、召喚物、旋律物が存在し、

継承物、構築物、召喚物、旋律物のスキルをそれぞれ、

継承群、構築群、召喚群、旋律群と呼び、

スキルが二つ存在する場合は、

継承環、構築環、召喚環、旋律環とも呼ぶ。

第Ⅲ話

 時空は異なる層を持つ。

異なる層への門を水門と呼ぶ。

 またレヴァリエ空間に於ける時空をレルムと呼び、

レルムが文字の次元を持つとき、そのレルムをドメインと呼ぶ。

時空に異なる時空を添加する事をコラージュ化と呼び、

コラージュされた時空をコラージュ時空と呼ぶ。

またドメインに添加されたドメインや時空を書と呼ぶ。


 レヴァリエ空間に於いて時空は開か閉であり、

開な時空や平行世界は同一の宇宙で繋がっていて、

違うドメインは違う星海として存在している。


 閉な時空は通常の方法ではアクセスできず、

この時空は隠し扉でのみ移動できる。


 虹属性はあらゆる属性の起点であり、

属性には異なる性質によって、

分光か分闇が可能だ。


 分光される属性の起点は光であり、

光は反射、吸収、透過される。


 系には混沌と秩序が存在し、

その均衡を守る事が旋律の花を持つ魔術師の成すべきことだ。