■学校名
香川県立三木高等学校
■代表者名
森本結衣 (高3)
■他メンバー
なし
■担当教員(指導者)
なし
より多くの引退競走馬をセカンドキャリアにつなぐ方法
■作品概要
ニュース等でほとんどの引退競走馬が食肉になっていることや、行方不明になっていることを耳にする。そこで、それらの情報は事実なのかを突き止めるべく調査するとともに、現在の日本の引退競走馬に関する課題を発見し、解決策を提示したものがこの作品だ。その過程でJRAで働いた経験のある方や、引退競走馬がいる乗馬クラブの経営者の方にインタビューをした。本やインターネットだけで調べていると得られなかった情報やエピソードを聞くことができたので、より日本の引退競走馬のことを鮮明に把握することに繋がった。そして、イギリスの引退競走馬に関する調査を取り上げ、イギリスと日本の引退競走馬への対応を比較した。そこから、イギリスを参考にした日本の引退競走馬に関する課題を解決するための策を示している。
スライドと文章があるが、並行して閲覧することができるよう、文章中にどのページのスライドを見れば良いかを表記している。
■探究の動機や目的
馬が好きで、毎週のようにテレビで競馬の中継を見ていた。しかし、毎週見ている競走馬たちのほとんどは引退すると食肉になっていることや行方不明になっていることを知り、衝撃を受けたことがきっかけだ。これらの情報は事実なのかを突き止めることと、現在の日本の引退競走馬界の課題を発見し、その解決策を考えることを目的としてこの探究を開始した。
■探究の方法や内容
インターネット、書籍、インタビューで探究した。
Ⅰ 引退競走馬の現状
Ⅱ 競走馬の一生
(1) 引退競走馬をセカンドキャリアにつなげにくい原因
① 引退後の行き先の決定権
②引退後の時間
(2)引退競走馬の行方
①引退競走馬の行方を調べる方法
②現場で働く人の声
Ⅲ イギリスの調査
Ⅳ 競馬界と国民
■感想と今後の課題
引退競走馬が食肉になっていたり行方不明になっていたりすることが事実であるという結論が出た。もともと競走馬は人間が走らせるために生まれているのにも関わらず、走ることができなくなり引退するとほとんどが人知れず死んでゆく。これはあまりにも人間が無責任だと感じた。しかし、競馬の事業縮小を図ると仕事が少なくなり困る人も出る上に日本国民にも影響があることを知った。何かを変えると違う何かにしわ寄せが生じてしまうので、今すぐに個人的に現状を打破しようと行動するのは難しく、できることはどうしても限られてくる。
私の志望大学では、馬の勉強はもちろん引退競走馬にも関わることができる。だから、この探究だけで終わるのではなく、進学先でも引退競走馬と向き合い、引退競走馬の悲しいニュースではなく笑顔になるようなニュースが流れるような日本に近づくためのより具体的な方法を考え、実践することが課題だ。