1.はじめに
本校生物部では部公式の釣り採集はないが、10月27日に高3OB3名、高2部員1名、中2部員1名の計5名で豊洲市場の真横に位置する豊洲ぐるり公園で釣り採集を行った。この場所は豊洲市場の開場に合わせて開発された公園で、東京湾沿岸の新しい釣りスポットとして人気だ。公園全面に渡って釣りが可能なためこの場所を選んだ。残念ながら学校で飼育可能な生物は採集できず、釣果としても芳しいものではなかった。
今回はOB持参の釣り竿であるちょい投げセットという市販の仕掛けと多毛類のアオイソメを使って魚を狙った。セッティング自体は簡単でしたが、中々釣れなかった。そのため、岸壁を泳ぐ中型魚を針で引っ掛けて取ろうとしたが、針先を思うように魚のいる場所に持って行けず、結局取ることはできなかった。以下に紹介する釣果は全て釣り経験者のOB1名によるものだ。
2.釣果
スズキ Lateolabrax japonicus
脊椎動物門 条鰭綱 ハタンポ目 スズキ科
スズキ科に属し、沿岸から内湾にかけて生息している。成長とともに名前が変わる出世魚で、概ね60cm以上がスズキと呼ばれている。ルアー釣りの対象としてはシーバスとも呼ばれている。よくお刺身などで食べられる。
カマイワシ Sardinops melanostictus
脊椎動物門 条鰭綱 ニシン目 ニシン
ニシン科に属し、沿岸に生息する。「カリフォルニアマイワシ」と同種である可能性がある。大群を作って遊泳し、採集地でも大群で泳いでいる姿が確認できた。日本周辺で大量に獲れるため日本の漁業を代表する魚で、刺身や酢の物など様々な料理に古くから使われる、身近な魚だ。
3. 今後の展望
昨年は6月と10月の2回有志での釣り採集を行い、成果としても数種の魚とともにクラゲも採れ、成果として非常に良いものだったが、残念ながら今年の釣り採集はあまり良い結果を得ることができなかった。今後も年数回の釣り採集を行っていきたいと思う。