【国際交流】2024年度タイ・チュラロンコン大学海外研修レポート
2025.04.02|WED
2025.04.02|WED
東洋大学理工学部では、主に建築学科と都市環境デザイン学科の学生を対象とし、バンコク中心部にあるチュラロンコン大学での海外研修を実施しています。この研修は、工業英語レッスンと様々な現地実習を盛り込んだ理工学部独自の研修プログラムです。
今年度は募集範囲を全学部に広げ、研修プログラムに興味のある学生は参加可能としました。
岡本和彦(建築学科)、神山藍(都市環境デザイン学科)、冨安亮輔、齋藤博(人間環境デザイン学科)が全行程にわたり同行し、チュラロンコン大学内にある東洋大学バンコクオフィスや、チュラロンコン大学の在校生によるサポートで、安心・安全で充実した学習環境が確保されています。
研修スタート (1日目:2月16日)
今年度は、建築学科、都市環境デザイン学科、機械工学科、国際地域学科に所属する20名の学生が参加し、様々なプログラムを組み込んだ2週間のフィールドトリップが始まりました。
オープニングとキャンパスツアー (2日目:2月17日)
2日目は、オープニング・セッションの後、タイ文化の基礎知識とチュラロンコン大学キャンパスツアーを実施。チュラロンコン大学の広さと施設の充実ぶりに圧倒されたように見受けられました。今年は、建築学部の図書館ならびにINDA(建築学部国際プログラム)を見学することができ、チュラロンコン大学の学習環境への理解が深まりました。初めは緊張していた参加学生も、現地スタッフやTAの方々とすぐにうちとけて、和やかな雰囲気の中で初日を終えることができました。
歴史地区見学 (3日目:2月18日)
3日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後はバンコクの歴史地区調査のため、ランタナコシン展示ホールや王宮を訪れ、バンコクの歴史文化に触れました。また、フラワー市場を訪問し、蓮の花の折り方について学びました。
開発の実情体験 (4日目:2月19日)
4日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は国際協力機構(JICA)タイ事務所を訪れ、JICAがタイで行っている取り組みについての講義を受けました。その後、バンコク市街で様々な交通機関を利用しながら、開発時期による街の作り方の違いや交通機関の変遷を体験しました。
コミュニティデベロップメント現場見学 (5日目:2月20日)
5日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、東洋大学バンコクオフィスを訪問しました。午後はバンコク最大のスラム街があったKhlong Toei地区を訪問し、急激な都市化の中で生まれたスラムの現状と住民の手による住環境改善プロセスを学びました。旅行者としてはなかなか行きにくい場所を見学し、現地での支援活動に取り組む講師の説明に学生たちは真剣に耳を傾けていました。
建設現場見学 (6日目:2月21日)
日本の建設会社はアジアでも活発な活動をしています。7日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は、日本を代表する総合建設業者のご協力により、この会社が手がける大規模な建設現場を見学しました。施工計画や外国人労働者について、活発な質疑応答が行なわれました(見学先の守秘義務に関わるために建設業者名と工事現場名は伏せます。写真撮影もありません)。
現地文化体験 (7日目:2月22日)
7日目は、バンコク郊外にあるメークロン鉄道市場と、アンパワー水上市場を訪問しました。4日目に学んだ様々な交通手段とともに発展した市場が、現在ではSNSで取り上げられる観光名所になり、ややオーバーツーリズムになっている様子を確認しました。
Day Off:(8日目:2月23日)
8日目は、自由行動。
歴史遺産見学:(9日目:2月24日)
9日目は、バンコクより北に車で約1時間の位置にあるアユタヤ歴史公園を訪問しました。世界遺産になっているHistorical Parkをめぐり、アジア諸国の仏教建築の違いについて学びました。また、学生たちは象に乗りながら遺跡を見学しました。
現場見学:(10日目:2月25日)
10日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は、株式会社竹中工務店様のご厚意により、タイ竹中技能研修場であるTAKSAを見学させていただきました。実物大の模型、展示パネルを通して視覚的に学び、実際の不良事例などから建設現場における品質管理の重要性を学ぶことができました。
バンコク中華街の見学:(11日目:2月26日)
11日目は、午前中にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、午後は、世界でも最大規模の中華街と川沿いの再開発プロジェクトの見学を行いました。
発表準備:(12日目:2月27日)
12日目は、午前中と午後にチュラロンコン大学で英語授業を受講し、最終発表の準備をしました。
最終発表:(13日目:2月28日)
13日目は、午前中にプレゼンテーション準備を行い、午後に最終成果発表を行いました。
Day Off:(14日目:3月1日)
14日目は、自由行動。
帰国:(15日目:3月2日)
研修期間 2025年2月16日〜3月2日
参加者:建築学科、都市環境デザイン学科、機械工学科、国際地域学科/学部1年生〜4年生、および大学院生を中心とした全学部の学生