JABEE基準と機械工学科の学習教育到達目標

JABEEは自立した技術者の育成を目的としており、知識と能力についてJABEE基準の教育目標を定めています。機械工学科においては、機械及び関連の工学分野についてJABEE基準の教育目標 (a)-(i) に基づき、6つの学習教育到達目標 (A)-(F) を掲げた教育に取り組んでいます。具体的な内容は以下の通りです。

JABEE基準

(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養

(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者の社会に対する貢献と責任に関する理解

(c)数学、自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力

(d)当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力

(e)種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力

(f)論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力

(g)自主的、継続的に学習する能力

(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

(i)チームで仕事をするための能力

機械工学科の学習教育到達目標

(A) 機械工学科の基礎となる「数学」「物理学」「化学」「情報技術」などに関する基礎的知識を習得し、それらを機械工学の基礎・専門分野に応用できる能力の育成

(B) 機械工学分野における基礎科目「材料力学」「熱力学」「流体力学」「機械力学」「計測工学」「制御工学」に関する知識を重点的に身につけ、応用的展開に対応できる能力の育成

(C) 自らの考えを的確に表現、発表、記述し、効率的な討議を行って、考えを正しく相手に伝えるコミュニケーション能力の育成と、英語による読み書きおよびコミュニケーションの基礎能力の育成

(D) 技術者として社会、環境、安全に深い理解を持ち、自身の仕事の社会的な意義と影響を考え、社会に対する責任を自覚するような、新しい時代の技術者としての倫理観と責任感の育成

(E) 直面した問題に対して課題を発見し、それらを解決するために、実験などを計画・実施して結果を解析、考察する実践的な能力の育成

(F) 広い視野と社会的な良識を持ち、人生、文化などについて自ら考え、相手の立場、思想を尊重しつつ自分の考えを展開できる能力の育成