宮崎県
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一之瀬水路記念碑 開田記念碑 願蔵寺 掛軸 (宮崎県串間市/円了揮毫)
【設置場所】
宮崎県串間市 市ノ瀬公民館敷地内
【内容】
記念碑 「開田記念碑」
【円了巡講日誌より】
明治40年3月23日 晴れ。鹿児島県志布志村より海にそいて宮崎県日向国に入る。丘陵起伏、なお馬車を通ずべし。途中の所見、詩中に入るる
春風一路鳥声閑、車過花紅柳緑間、探尽薩南隅北勝、吟眸認得日州山
当日、南那珂郡福島村高等小学校で開会す。福島、大東、北方三村の発起なり。聴衆、堂にあふれて庭に満つ。
【設置者(保管者)】
宮崎県が社会教化事業を顕彰するため建立(昭和16年)
【取材記録】
明治期、当時の一之瀬地区は荒涼とした原野であり、農家は、乾いた土壌になる芋、粟などに頼る生活をしていた。その窮状を改善するため、願蔵寺のご住職が中心となり水路開田事業が行われた。記念碑の文字は明治40年に宮崎県を巡講していた円了によるものである。水源である大矢取川から引かれた水により多くの人々が稲を作り、豊かな安定した暮らしができるようになったという。
時代は移り、休耕田となった土地に今は、串間名物「寿甘藷」が栽培されている。(取材日2008年12月10日)
【アクセス】
羽田から宮崎まで空路で約1時間45分
宮崎空港からJR宮崎空港線で、「田吉」へ、JR日南線に乗り換え
「串間」まで2時間20分くらい。公民館へは「よかバス」三ヶ平線で
「市ノ瀬公民館」下車、もしくはタクシーで
住所:〒889-3532 宮崎県串間市大平