新潟県小千谷市

石黒翁思い出の碑(新潟県小千谷市)

【設置場所】

〒947-0101 新潟県小千谷市片貝町291付近

 

【内容】

井上円了は、1868(明治元)年の10歳の時に、蘭方医の石黒忠悳(いしぐろ ただのり)の私塾に入門し、1869(明治2)年春まで漢学や算数を学びました。

後に、円了は石黒に関して「石黒先生は洋風を好み、机をもって椅子とし、机二、三脚を重ねてテーブルに代用し、生徒をして、その上に教科書を置かせました。ときどき試験があり、成績優等のものには、その賞与として輸入された西洋紙一枚を授かりました。私も三度いただきましたが、その西洋紙の恩典は東京大学成績優秀者の銀時計よりも嬉しかったものです。」と語っております。

石黒も回顧録にて円了の勤勉と才能に三嘆していました。碑文には、円了が弟子の一人であったことを記しています。石黒は、その後に再度上京し、陸軍軍医総監、貴族院議員、日本赤十字社社長などを歴任しました。

 

【アクセス】

  関越自動車道「長岡南越路スマートIC」より車で10分

  関越自動車道「長岡IC」より車で40分