女性史講座
2023年度 女性史講座(古代・中世合同例会)
開催概要
お陰様で、盛会のうちに終了しました。ご参加頂きありがとうございました。
日時:2023年10月29日(日) 13:30~16:30
会場:対面およびZoomのハイブリッド形式
対面会場:昭和女子大学(三軒茶屋駅下車徒歩7分)
講師:義江明子氏(帝京大学名誉教授)
題名:古代女帝論とジェンダー:女性天皇論議の土台を考える
趣旨:古代には8代6人の女性の大王/天皇がいました。通説では、彼女たちは男性による継承をつなぐための「なかつぎ」だった、とされます。また、過去に女系(母から天皇位を継承した)天皇はいない、ともいわれます。本当にそうでしょうか。ジェンダーの視点で史料を読み直すと、今まで見逃されてきた多くのことが見えてきます。近代における女帝排除の制度化、近年さかんな女性天皇論議の背景についても、あわせて考えていきます。
講師略歴:1948年大阪府生まれ。帝京大学名誉教授。文学博士。専門は日本古代史/女性史。著書に『古代女性史への招待』(吉川弘文館2004年)、『つくられた卑弥呼』(ちくま新書2005年、ちくま学芸文庫2018年)、『天武天皇と持統天皇』(山川出版社日本史リブレット人2014年)、『推古天皇』(ミネルヴァ書房日本評伝選2020年)、『女帝の古代王権史』(ちくま新書2021年)などがある。
なお、今回の女性史講座は古代・中世例会との合同開催です
参加方法
参加費:対面参加300円・Zoom参加無料
参加ご希望の方は、対面・Zoomともに、以下のフォームから事前申込をお願いします。
2021年度 女性史講座(近現代例会)を開催しました
日時:2021年9月19日(日) 13:30~16:30
会場:Zoomによるオンライン開催
講師:木本喜美子氏(一橋大学名誉教授)
題名:「女性労働における困難とチャレンジ―歴史的視野から―」
趣旨:コロナ禍は、それ以前の日本社会が抱えてきた問題性を浮かび上がらせ、露呈する結果をもたらしつつある。とりわけ女性が生きていくために不可欠な労働基盤の脆弱性が、明らかになってきている。本報告では歴史的射程を広くとって、高度成長期以降の女性労働の変容過程を捉え、今日的な困難が何に由来するのかを確認する。それとともに、容易にはあともどりしえない動きを見据え、そこでの新たなチャレンジがいかにありうるかを考えたい。
講師略歴:一橋大学名誉教授。博士(社会学)。立命館大学産業社会学部助教授を経て1990年より一橋大学社会学部教授。専門は家族と労働の社会学。主著に『家族・ジェンダー・企業社会――ジェンダー・アプローチの模索』(ミネルヴァ書房、1995年)、『女性労働とマネジメント』(勁草書房、2003年)、共編著に『社会政策のなかのジェンダー』(明石書店、2010年)、共著に『仕事の人類学—労働中心主義の向こうへ』(世界思想社、2016年)、編著に『家族・地域のなかの女性と労働――共稼ぎ労働文化のもとで』(明石書店、2018年)など。
なお、今回の女性史講座は近現代史例会との合同開催です
これ以前の「女性史講座」の開催記録につきましては、「過去の活動」ページをご覧ください。