ZtoM / z2m3 コンパイル設定について

以下に、ztom / z2m3 のコンパイル設定の意味について、 一つ一つ説明いたします。

    • 無限ループ回数
      • [do]~[loop]の展開回数を指定します。 0~2147483648が指定できます。 チェックボックスをoffにしている時は2回ループ後フェードアウトもしくは ブツ切りとなります (どちらになるかは、次の「フェードアウト速度」の設定で決まります)。
      • なお、0を指定した場合の動作は ZtoMと z2m3で異なります。
        • ZtoM: XELFさんのXMIDIの XMF拡張メタイベントを用いた無限ループコードを生成します
        • z2m3: [do]~[loop]内が 展開されません。
        • 例: c [do] d [loop] e は c e相当に変換される
      • また、z2m3で256を指定した場合に限り、以下のような動作となります。 要は「データを他に流用する場合はこれを指定しましょう」ってことですね。
        • 共通コマンド部の、「小節線までのウエイト挿入」を行わない
        • 無限ループイベントにXELFさんのXMIDIのXMF拡張メタイベントを用いる (ZtoMで0を指定した場合と同様・・・ でも今後XXMIDIにも対応するかも)
    • フェードアウト速度
      • [do]~[loop]を展開する場合、 通常は終了部分がフェードアウト処理されますが、 その速度を指定します。 MML \と同じ値を 指定します(数値が大きいほどフェードアウトが速くなります)。
      • 数値には0~127を指定することができ、 0を指定した場合はフェードアウトしない、 すなわち無限ループは終了時フェードアウトでなくブツ切り、 となります。
      • チェックボックスをoffにしている時は、内部で数値10が指定されます。
    • フェードアウトディレイ値 (ZtoMでのみ機能します。z2m3ではまだ機能しません)
      • [do]~[loop]を展開する場合、 指定回数の展開の後、 [do]の位置から何tick演奏後に曲の終了処理 (フェードアウトorブツ切り)を始めるかを指定します。
      • 数値には0~2147483648が指定でき、 チェックボックスをoffにしている場合は内部で0 ([do]直後)が指定されます。
    • ベンド変更間隔 (ZtoMでのみ機能します。z2m3ではまだ機能しません) z2m3 v1.23以降でも使用可能です。
      • オートベンドやポルタメント、 波形メモリの値の送信間隔を指定します。例えばここを2に設定すると、 2tickに1回送信されるようになります(=データが間引かれます)。 SMFを小さくしたり、演奏負荷を軽減するために使用します。 数値には1~127を指定することができます。
      • チェックボックスをoffにした場合は内部で数値1が指定されます。 すなわち、毎tickオートベンドの値などが更新されます。
    • 共通コマンド部Exclusiveウェイト
      • 名前の通り、 共通コマンド部のエクスクルーシブメッセージの送信ウエイトをtick数で指定します。 0~127が指定できます。チェックボックスをoffにしていると、 内部で数値0が指定されます。
      • 通常、このチェックボックスはonにしておき、 数値に6程度を指定しておくのが無難です (ZEDITでの初期設定もそうなっています)。 この設定を変更するのは、 MIDIの初期化コードでの送信ウエイトのさじ加減が分かってきてからでも遅くはありません。
      • なお、この数値を1以上にすると、共通コマンド部終了後、 演奏トラックの処理に移るまでの間に休符(ウェイト)が自動的に挿入されます。 これはプレーヤの小節表示を乱さないための処理です。
      • (特殊用途で利用される場合を除いて、気になさる必要はありません)
  • ドライバが送る初期化命令も組み込む
      • 演奏データの前に、 各トラックの初期化データを自動的に送信するようになります。 [数値あり/なし]にチェックを入れて、 数値を指定することで、 初期化データの送信ウエイト(tick数)を指定できます。 [数値あり/なし]のチェックボックスがoffの時は、 送信ウエイトは0になります。
      • とりあえずこのスイッチはonにしておいて下さい。 さもないとポルタメントやオートベンドが正常に動作しません。 慣れてきたら
        1. このチェックボックスをonにし、 [数値あり/なし]のチェックを入れ、 数値に0を指定する (z2m3でのみ使用可能)
        2. このチェックボックスをoffにし、若干のmml (@g12)を 各トラックに追加する
    • のどちらかを行うことで、作成されるSMFの大きさを若干小さくできます。
    • ZMD変換バージョン(z2m3のみ)
      • V3環境を想定したzmc3/z2m3の組み合わせを、 どうしてもV2環境として使いたい場合にのみ、 チェックボックスをオンにして[Version2互換]にチェックを入れます。 それ以外の場合でこのチェックボックスをonにする必要はありません。
      • なお、V2環境でのデータ作成が必要な場合、 通常はzmc2/ztomを入手の上、 [オプション] - [環境設定]でV2環境としてこれらを指定した後、 [Ver2環境でコンパイル]の方にチェックを入れます。
      • # 仕様上、V3環境は完全なV2互換環境にはできません
    • TIMER-A使用のZMDのコンバート
      • Windows環境では使用しません。 X680x0で作成されたデータを使用するための互換性維持のためにのみ存在します。 通常の使用においては無視してください。
    • [do]~[loop]の展開回数を 最長トラックから判断する
      • (t1) [do]c[loop]
      • (t2) [do]ee[loop]
      • といったように、 [do]~[loop]内の 総音長が各トラックで異なる場合は、 このチェックボックスをonにしないと正しく変換できません。
    • @Rに応じてキーオフ処理を省略する

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