ARCC (Assignable Realtime Control Change)
@Mlv1,...,lv8
または (2) @Mlv
[V2] (ピッチ・モジュレーションの振幅設定)@m60,,,50,127
@m,,,,127
@m,,120,-10,+5
@m / モジュレーション解除
[VIBRATO.DEPTH mode, dp1, dp2, ... , dp8]
[V3] [未実装]OFF
, 1/8
, OPTIONAL
, ON
@M
とほぼ同等の機能だがmodeが設定できるのが特徴。 modeとはビブラートの動作方式を設定するもの。 以下にmodeと対応する動作を示す。ON
OFF
1/8
OPTIONAL
[VIBRATO.DELAY]
で行う。[VIBRATO.DEEPEN sw, spd, dpn, rpt]
[V3] [未実装]OFF
, ON
OFF
, ON
OFF
で無効に、ON
で有効に設定される。[VIBRATO.SPEED sp1, sp2, .... , sp8]
[V3] [未実装]@S
とほぼ同等の機能を持つが、 最大8つの振幅変化に対応した振動速度変化の設定が行えるのが特長。 設定範囲は1≦sp1~sp8≦32767。[VIBRATO.WAVEFORM]
の項で解説するが、 値が小さいほど高速に、値が大きいほど低速に音が振動する。[VIBRATO.DELAY dl0, dl1, .... , dl8]
[V3] [未実装]@H
に相当する機能。[VIBRATO.WAVEFORM w]
[V3] [未実装].WAVE_FORM
参照。@M
: 振幅 [VIBRATO.DEPTH]
@H
: ディレイ [VIBRATO.DELAY]
@K
: ディチューン@S
: 速度 [VIBRATO.SPEED]
[VIBRATO.SWITCH mode]
[V3] [未実装]OFF
, 1/8
, OPTIONAL
, ON
[VIBRATO.DEPTH]
のパラメータのmodeと同等。 modeは数値で与えることもでき、 この時は0=OFF
, -1=1/8
, 1=OPTIONAL
, 2=ON
に対応する。[VIBRATO.SYNC m, c]
[V3] [未実装]OFF
, ON
同期モードH
に相当する機能を持つ。OFF
,ON
にも対応する。 mをON
, OFF
といった文字列にて設定することも可能。[VIBRATO.MODE mode]
[V3] [未実装]NORMAL
, FM
, MIDI
ビブラートモードM
に相当する。 ビブラートについての詳解は基本MML M
の項を参照のこと。NORMAL
[VIBRATO.DEPTH]
で指定できる振幅の範囲は0≦@M
≦127。FM
[VIBRATO.DEPTH]
で指定される振幅は、半音=64として作用する。 [VIBRATO.DEPTH]
で指定できる振幅の範囲は-768≦@M
≦768。MIDI
[VIBRATO.DEPTH]
で指定される振幅は、そのまま14bitのMIDIのピッチベンダー値となる (ベンドレンジ=12の時、半音≒683)。 [VIBRATO.DEPTH]
で指定できる振幅の範囲は-8192≦@M
≦8191。[VIBRATO.DEPTH]
の値)は無効となる。@Cc,r,m
[V2] (コントロールチェンジ登録)@Alv1,...,lv8
または (2) @Alv
[V2] (コントロールチェンジへの送信値指定)@a60,,,50,127
@a,,,,127
@a,,120,-10,+5
@a / ARCC off
@c11,127,127 s,3 m,1 @s,20 @h,20 @a-80 a1 / note onして20tick後Expression(音量)が小さくなっていく
@c10,64,127 s,2 m,1 @s,10 @h,0 h,1 @a127 c1d1e1 / 発音とは無関係にパンポットを左右に振り回し続ける
[ARCCn.LEVEL mode, lv1,lv2,…,lv8]
[V3][ARCCn.DEPTH mode, lv1,lv2,…,lv8]
[V3] (ARCC振幅)OFF
,1/8
, OPTIONAL
,ON
ARCC動作方式@A
とほぼ同じ機能だが @A
はARCC1に対しての設定しか行えないのに対して、 本命令は各トラック独立動作させることのできる4つのARCCコントローラーに対して個別にパラメータを設定できる。 nはARCC番号で設定範囲は1~4。ON
OFF
1/8
OPTIONAL
[ARCCn.DELAY]
で行う。[ARCCn.LEVEL optional 64,,-10,+5]
といった記述ができる。 省略した部分は前の値を持続するということになり、 その間は振幅の変更は行われない。[ARCC1.LEVEL 1/8 0,0,10,20,30]
modeを1/8とし、lv1=0,lv2=0,lv3=10,lv4=20,lv5=30と設定した。 lv6,lv7,lv8は省略(未設定)。
[ARCCn.DEEPEN sw,spd,dpn,rpt]
[V3] (ARCC振幅増加)OFF
,ON
ARCC動作スイッチOFF
,ON
OFF
で無効に、 ON
で有効に設定される。[ARCC1.DEEPEN ON,6,+8,10]
(ARCC1を増減スピード6で10回振幅を8増加させる)
[ARCCn.CONTROL ctrl]
[V3] (ARCCコントロールチェンジ設定)@C
とほぼ同等の機能だが @C
はARCC1に対しての設定しか行えないのに対して、 本命令は各トラック独立動作させることのできる4つのARCCコントローラーに対して個別にパラメータを設定できる。[ARCC1.CONTROL EXPRESSION]
[ARCC1.CONTROL 11]
(上記2つは同義)
[ARCCn.ORIGIN org]
[V3] (ARCC波形の原点設定)[ARCCn.DEPTH]([ARCCn.LEVEL])
で設定した振幅で振動する。 この値は [ARCCn.WAVEFORM]
の図解中の @Cに相当する。初期値は127。[ARCC1.ORIGIN 64] (ARCC1の波形の基準値を64に設定する)
[ARCCn.RESET rst]
[V3] (ARCC波形の初期化値の設定)[ARCCn.MODE]
の設定によって多少作用が異なる。 初期値は0。[ARCCn.MODE]
がNORMAL
のとき[ARCCn.DELAY]
のdl≠0のとき)。 またARCC解除時にもこの値でコントローラが初期化される。[ARCCn.MODE]
がSPECIAL(ENHANCED)
のとき[ARCC1.RESET 0] (ARCC1の初期化値を0に設定する)
[ARCCn.SPEED sp1,sp2,…,sp8]
[V3] (ARCCスピード(周期))@S
とほぼ同等の機能を持つが、 最大8つの振幅変化に対応した振動速度変化の設定が行えるのが特長。[ARCCn.WAVEFORM]
の項で解説するが、 値が小さいほど高速に、値が大きいほど低速に音が振動する。[ARCC1.SPEED 10,8,20] (ARCC1の速度をsp1=10,sp2=8,sp3=20と設定,sp4~sp8は省略(未設定))
[ARCCn.DELAY dl0,dl1,…,dl8]
[V3] (ARCCディレイ)@H
に相当する機能。[ARCC1.DELAY 10,24,12,12,12,28,28,12,12]
(ARCC1のディレイをdl0=10,dl1=24,dl2=12,dl3=12,dl4=12,dl5=28,dl6=28, dl7=12,dl8=12と設定する。)
[ARCCn.WAVEFORM w]
[V3] (ARCC波形).WAVE_FORM
参照。[ARCCn.DEPTH]
([ARCCn.LEVEL]
)[ARCCn.DELAY]
[ARCCn.ORIGIN]
([ARCCn.CONTROL]
/ @C
の第3パラメータ)[ARCCn.SPEED]
[ARCCn.SWITCH mode]
[V3] (ARCCスイッチ)OFF
,1/8
, OPTIONAL
,ON
[ARCCn.DEPTH]([ARCCn.LEVEL])
のパラメータのmodeと同等。 modeは数値で与えることもでき、この時は 0=OFF
,-1=1/8
, 1=OPTIONAL
,2=ON
に対応する。[ARCC2.SWITCH 1/8](ARCC2を1/8モードでONにする)
[ARCC4.SWITCH 2] (ARCC4を以前のモード(1/8かOPTIONALのいずれか)でONにする)
[ARCCn.SYNC m,c]
[V3] (ARCC同期モード)H
に相当する機能を持つ。 nは設定先ARCC番号で設定範囲は1~4。 mは同期モードの設定値。0は非同期,1は同期に対応し、 0と1はそれぞれ文字列 OFF
,ON
にも対応する。 mをON
,OFF
といった文字列にて 設定することも可能。m
は数値指定では0,1以外に、 以下のように2進数で設定すればより高度な初期化設定が行える。 []は初期設定を表す。[ARCC2.SYNC %011] (ARCC2を発音と同時、タイ指定においても初期化する)
[ARCCn.MODE mode]
[V3] (ARCCモード)NORMAL
,SPECIAL
(ENHANCED
) ARCCモードM
に相当する。 ARCCについての詳解は基本MML M
の項を参照のこと。NORMAL
[ARCCn.DEPTH]([ARCCn.LEVEL])
で指定できる振幅の範囲は0≦@A
≦127。SPECIAL
[ARCCn.DEPTH]([ARCCn.LEVEL])
で指定できる振幅の範囲は-128≦@A
≦127。[ARCCn.DEPTH],[ARCCn.LEVEL]
) は無効となる。[ARCC3.MODE NORMAL] (ARCC3のARCCモードを通常モードに設定する)
[ARCCn.PHASE mode]
[V3] (ARCC波形位相制御)NORMAL
,REVERSE
(INVERSE
) ARCC波形位相NORMAL
)に相当し、 [ARCCn.WAVEFORM]
の項で図解した波形が実行される。 一方mode=1 (REVERSE
)では [ARCCn.WAVEFORM]
の項で図解した波形において@Cを中心に反転した波形が実行される。[ARCC3.PHASE REVERSE] (ARCC3のARCC波形を逆位相モードにする)
[ARCCn.OFFSET o]
[zmc3] (ARCC波形振幅オフセット設定, zmc3拡張)[ARCCn.LEVEL]
で指定した波形値に[ARCCn.OFFSET]
で指定したオフセット値を加えたものが用いられる。 オフセット値を加えた値が127を越える場合や、 -128を下回る場合は、 波形値の出力はそれぞれ127,-128に補正される。[ARCC1.offset 10] @a120,100,90,80
(実際の出力は @a127,110,100,90相当となる)
@Hm,a
[V2] (ディレイ値設定)@h24,10 / (両方同時に設定)
@h,10 / (ARCC/拡張ARCCのディレイのみ設定する)
@h24 c1 / (ピッチ・モジュレーションのディレイのみ設定。発音して24tick後モジュレーションがかかる)
@Sm,a
[V2] (波形スピード(波長)設定)@s24,10 / (両方同時に設定)
@s,10 / (拡張ARCCのスピードのみ設定する)
@s24 / (ピッチ・モジュレーションのスピードのみ設定する)
Sm,a
[V2] (波形選択)s1,1 / (両方同時に設定)
s,2 / (拡張ARCCの波形のみ設定する)
s3 / (ピッチ・モジュレーションの波形のみ設定する)
@A
)は意味を持ちませんでしたが Ver.3.0以降では、振幅値が有効となります。 ピッチモジュレーション、アゴーギクでの原波形振幅値は256に相当し、 効能値は 波形値×振幅÷256 で求められます。 また、アンプリチュード・モジュレーション、ARCC、 エンハンスドベロシティ・シーケンスでの原波形振幅値は32に相当し、 効能値は 波形値×振幅÷32 で求められます。 よって、Ver.2.0で波形メモリを用いた演奏データをVer.3.0で演奏させた場合は、 やや演奏のニュアンスが異なってくる場合がありえます。@C
の第3パラメータ)と加算して、 その和がコントロールチェンジへ出力されます。 応用次第で疑似ランダム・オートパンポットやFM音源のような自由波形による音量モジュレーションなども実現できます。Hm,a
[V2] (波形の同期on/off切り替え)h1,1 / (両方同時に設定)
h,1 / (拡張ARCCの波形を非同期モードに設定する)
h1 / (ピッチ・モジュレーションの波形を非同期モードに設定する)
Mp,a
[V2] (制御メッセージの送信モード指定)m2,1
m,1
m1
(両方同時に設定)
(ARCCのモードのみ設定する)
(ピッチ・モジュレーションのモードのみ設定する)