パソコンで音楽を作るには・・・
パソコンで音楽を作りたいんですけど・・・
突然ですが、あなたは最初にパソコン買うときに、パソコンでいったい何をしようと考えていましたか??
- でっかいキーボードでメールするため
- でっかい画面でインターネットするため
- ホームページを作ってみるため
- 会社のお仕事を自宅でもするため
- デジカメの画像を整理するため
- 年賀状を作るため
- 何となく、パソコンが使えないと時代に乗り遅れてしまうと感じた
- ・・・etc etc
理由は人それぞれで、十人十色だと思いますが、 とにかく何かしらの理由があるのは間違いないと思います。 高価な買い物ですからね。
さて、それらの要望に応えるためだと思いますが、メーカー製のパソコンを買うと、 ソフトがてんこもりでついてくることが多いです。 例えば、私の実家にあるパソコン(NECのSimplem)で [スタート]-[プログラム]に出てくる一覧を見てみると、 WordにExcelはもちろんのこと、年賀状作成ソフト、電車の乗り換え案内、 デジカメ用の画像アルバム化ソフト、i-Linkな映像編集ソフト、 家計簿ソフトなどなど、「これでもかっ!」ってくらいにずらずらと入ってます。
話を戻して、パソコンで何をやりたいかというところですが、 私の場合は、パソコンで音楽をやりたいっ!! ってのが少なからずありました。 ところが、ここまでの流れで察しのよい方はお気づきでしょうが、
「普通にパソコンを買ってきても、 音楽を作ろうとする人のためのソフトはついてこない」
のです。残念ながら。
そりゃあ、カラオケのソフトはついていますし、 インターネットからmp3ファイルをダウンロードすれば既存の音楽の再生はできるかもしれません。 でも、それはただの「既存の資源の消費」であって、 私がやりたいところである「曲を作りたい」といった望みには応えてくれません。 こうなると、音楽をやりたいけどどこから手をつけていいのやら分かりません。 はてさて、どうしたものか。
パソコンで音楽するために必要なモノ
さてそれでは、パソコンで音楽するためには何が必要なんでしょうか?
- パソコン
- 「パソコンで」って条件を付けているくらいですから、 これは当たり前ですね。
- 楽器
- 自分で演奏するため、かつパソコンに演奏してもらうための楽器です。
- パソコンで音楽する場合、2通りの方法があります。
- 一般的には「MIDI音源モジュール」なる、 「色々な楽器の音色が詰まった機械」を買ってきます。
- お手頃なところで代表的なものとしては、例えば Roland社の
- (SC-D70)
- や、YAMAHA社の
- (MU-500)
- などがあります。 どちらも次に述べる「ソフト」込みの製品の場合、 ざっくりで実売価格5万円くらい。 ソフト抜きの単品製品は多少(数千円)安くなりますが、 ソフトの値段(後述)を考えると、 ソフト付きのやつを買う方が断然オトク。
- 最近のパソコンだと、 上記「MIDI音源モジュール」 相当の機能がソフトとしてプリインストールされていることが多いです。 要するに、ソフトとしてパソコンに最初からついてくる。
- 仮についてきていない場合でも、 適当なCD-ROM付きパソコン雑誌(せいぜい1,000円)を購入すれば、 「ソフトウェアMIDI音源」と称したソフトの体験版 (VSC-88H3とか、 S-YXG100plus V1.0とか) がついてくると思うので、 それをインストールする手もあります。
- 後者の場合、当然ながら追加費用がタダで済みます。ただ、 個人的にはこの方法だと「ちょっと力不足」な点が否めないように思えるので、 可能な限り前者の「MIDI音源モジュール」の購入をお勧めします。
- ソフト
- 音楽を作るためのソフトは、お店に行けば色々と売っています。 以下Windows用ばかりになってしまいますが、例えばこんな感じ。 (価格は定価ベースです)
- Singer Song Writer 6.0 (¥32,000)
- SOL (¥39,800)
- SONAR (旧Cakewalk; ¥59,800くらい)
- Cubasis VST (¥39,800)
- ACID (¥15,000くらい)
- Music Studio Standard (Shareware, ¥2,000)
- Cherry (freeware)
- ここに挙げたのは、 いわゆる「シーケンサー」といわれるジャンルのソフトです。 まあ要は、「マウスで音符情報を入力したり、 (楽器の)キーボードの演奏をそのままパソコンに取り込んだりして、 音楽を編集するソフト」であるとお考えください。
- シーケンサーソフトはここに挙げたほかにも色々ありますが、 とりあえず私がこのページを作っているときにざっとwebで検索して引っかかったのをリストアップしています。
- ・・・いやー、高いっすね(^_^; (最後の2つを除く)
- ただし、MIDI音源モジュールをソフト付きで購入すると、 最初の2本についてはおまけで付いてくると思います (Singer Song WriterがSC-D70に、 XG WorksがMU-500についてくる)。 そういうわけで、可能な限り「MIDI音源モジュールをソフト付きで購入する」 パターンをおすすめします。
- (可能なら)何らかの楽器
- 人にもよるとは思いますが、絶対音感に自信のある方でもない限り、 適当な楽器が手元にあった方が音の確認をしやすくていいと思います。
- 和音を出せる楽器(鍵盤楽器, ギター,...)がお勧めですが、 縦笛とかで音を拾う方も実際にいらっしゃるそうですし、 このあたりはまあ好きずきということで・・・。
- 音楽を作るためのソフトは、お店に行けば色々と売っています。 以下Windows用ばかりになってしまいますが、例えばこんな感じ。 (価格は定価ベースです)
シーケンサーソフト以外の選択肢
ソフトとしてここまでで挙げたのは、 いわゆる「シーケンサーソフト」と呼ばれるものであるということは説明いたしました。
それでは、シーケンサーソフト以外で、音楽を作るソフトというのはないのでしょうか。 もちろん、あります。 MMLという入力方式を用いたソフトです(いや、もちろんもっとほかにもあるんですけど、誘導の都合上、そういうことにしておいてください(笑))。 うれしいことに、たいていフリーウェアとして提供されています。
MMLって?
MMLというのは(日本では)Music Macro Languageの略です。 音楽記述用の簡易言語とでも表現すればよいのでしょうかね。 Language(言語)ってくらいですから、 MMLを処理するソフトに、テキストで「言葉」を入力すると、 それが「音楽」として「翻訳」されます。
E-mailを使われる方でしたらテキスト入力にはそれほど抵抗はないと思いますから、 いわゆる「シーケンサーソフト」よりは取っつきがいいんじゃないかなぁ、 と私は思っています。
どのような「言葉」が、どのような「音楽」に翻訳されるかはソフトによりけりですが、 基本的に
- cdefgab が ドレミファソラシ になることは全国共通のようです。
- (イタリア・・・っていうか、楽譜でのドレミの表現の仕方をそのまま借りてきています)
- 上記ドレミ・・を表す文字の後に数字をつけると、 それが音符の長さ(*分音符)を表す、 というのもほぼ全国共通のようです。
これらを踏まえると、例えば
c4c8d8 e8e8g4 e8e8d8d8 c1
というテキストは、「♪大きな栗のー 木の下でー」という演奏になります。 簡単でしょ?
世の中にどのようなMML処理ソフトがあるかについては、 http://www.text2music.com/の リンク集を ごらんいただければだいたい分かります。
これ以上具体的な話をするためには、 それぞれのMMLソフトの「方言」を無視するために、 どれか1本のソフトに絞って説明した方がやりやすいわけですが、 ここでは"Z-MUSIC"という MML(の仕様)を用いて説明することにします。
(私がZ-MUSICのMML仕様を用いたプログラムを作っている以上、 当然の成り行きなんですけどね(^_^;)
MIDIってなぁに??
ここまでで「MIDI音源モジュール」という言葉が出てきていますが、 「音源モジュール」というのは音の源が詰まったモジュール(そのまんま^^;)、としても、 それじゃあ"MIDI"って、いったい何者!?
祐天寺浩美のラクラクMIDI!講座閉鎖されたご様子。- muteさんの「MIDIの基礎知識」
この辺をご覧ください(^_^;