Z-MUSIC(V3) 拡張MML文法
ここではZMUSIC Ver.3.0になって新たに追加されたMML群について解説します。 Ver.3.0になって新たに追加されたMMLは
[~]
で囲まれた中に英単語列を入れる形態を取っています。テキスト音楽ソースの 可読性を高めることが狙いでこうなりました。そのためほとんどの基本MMLコマンドが この形態にも存在します。音楽ソース(ZMS)の可読性向上を図るならば、なるべく この形式を利用するようにしてください。
なお、Ver.2.0以前から存在した[~]形態のコマンド([DO],[LOOP]など)については V2でのMML解説をご参照ください。
Ver.2とVer.3でのMMLの違い
Ver.2とVer.3でのMMLの違い
Z-MUSIC Ver.2.0以前とZ-MUSIC Ver.3.0以降とでは機能拡張にともない、以下の 点において動作が微妙に異なります。
- 波形メモリ
- V2は原波形固定だったが、V3では振幅を与えることが出来るように なった関係で、波形メモリを使用した曲では演奏した感じが 異なる場合がある。
- 絶対音長1
- 絶対音長1がV2以前ではOPMDRV.Xとの互換を保つために強制的に 「タイ/スラー」指定としていたが汎用性を考えV3ではこれを取り止めた。
- フェードイン・フェードアウトのスピード
- (X680x0のMIDIデバイス以外の)全デバイスのバランスを考え、 V3ではフェーダの速度が各デバイス毎に独立なものに変更されている。 MIDIパートに限定するなら、V3のフェーダ速度はV2のそれの半分。
- step < gate な音長
- V2では step=gateに補正されるが、V3では和音と見なされる。
- ディレイ付き和音にオートベンドを掛けた場合の挙動
- 例えば
@b0,683'c1g',64
は、- V2:
@b0,227c*0&@w64 @b227,683g*128
- V3:
@b0,683c*0&@w64 @b0,683 g*128
- V2:
- となる。
Ver.2.0の演奏データであってもほとんどのものはそのまま演奏することが 出来ます。