投稿日: Jun 18, 2013 10:48:10 PM
はじめに
日本菌学会第57回大会が,東京農業大学世田谷キャンパスにおいて2013年6月7日から9日までの日程で開催されました.今年の菌学会の開催に合わせ,菌学若手の会では「日本珍菌賞」を創設し,ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の中でも特にTwitterを利用し,多方面への参加を呼びかけました.
決定!第一回珍菌賞!
ツイッターアカウント数にして100アカウントの参加があり,珍菌に関するtweet数は300以上,エントリーされた珍菌数は34種にも上りました.最も反響の大きかったtweetでは3万人以上の方が閲覧したことになります.珍菌賞に選ばれた上位3種の菌は,
第1位 エニグマトマイセス
第2位 ヤブニッケイもち病菌
第3位 タケリタケ
でした.
栄えある第一回珍菌賞は,もっとも反響の大きかったエニグマトマイセスに決定しました.菌学会大会の懇親会の場をお借りして,第一回珍菌賞の授賞式を行いました.授賞式では,エニグマトマイセスに代って,その研究者である筑波大学の出川洋介先生に賞状を受け取っていただきました.さらに副賞として,元祖珍菌研究者である南方熊楠のデスマスク3Dクリスタルを贈呈しました.副賞はとよ田キノ子(@toyoda_kinoko)さんに情報提供いただきました.感謝申し上げます.
twitter上の珍菌および珍菌賞関連のつぶやきについては,togetterにまとめられています(twitterアカウントをお持ちでない方も閲覧できます).
「第一回日本珍菌賞」ただいま選考中! (細 将貴)
選考の過程で派生した話題「相良先生伝説」.
珍菌賞外伝~相良先生伝説~ (@benitengunokai 氏)
菌学会大会での反響や日本珍菌賞授賞式の様子もまとめられています.
菌学会大会2013 (@benitengunokai 氏)
珍菌賞がハフィントンポスト紙のブログ記事に取り上げられました.
珍奇な菌類"珍菌"の日本一が決定!― 第一回日本珍菌賞 ― (白水 貴)
朝日新聞デジタルの記事になりました.
神々しい、感染がユニーク…「珍菌賞」若手研究者ら創設 (中村和代)
BLOGOSの記事になりました.
無視され続けてきた「菌類学」、ネット発で増殖 (情報ネットワーク法学会)
「第一回日本珍菌賞」の受賞者である筑波大学の出川洋介先生が紹介されています.
TUKUBA FUTURE (広報室 サイエンスコミュニケーター)
NAVERまとめにまとめられました.
神奈川県立生命の星・地球博物館のHPで取り上げられました.
トビムシ類の精包に寄生する菌エニグマトマイセスの研究により、元当館学芸員が第1回日本珍菌賞を受賞しました
募菌箱
菌学会大会会期中に募菌箱を設置し,珍菌賞の副賞購入のための資金を募りました.その結果,多くの方からの援助をいただき,募金額は¥7,000に達しましたことをここにご報告させていただきます.当初は来年の珍菌賞の副賞購入の費用に充てることを想定していましたが,目標の額を上回り,来年の目処がたったことから,本年の第一回珍菌賞の副賞購入費用にも充てさせていただくことにいたしました.費用の内訳は
南方熊楠顕彰会 「3Dクリスタル デスマスク」 ¥3,000 + 送料 ¥1,050 = ¥4,050
です.多くのみなさまのご援助に感謝申し上げます.
最後に
第一回珍菌賞を開催するにあたり,twitterで多くの方々にご協力をいただきました.参加して下さった方々にお礼申し上げます.今回の反響を受け,菌類の魅力を発信していくことに大きな意義があることを実感しました.来年も菌学若手の会は日本珍菌賞を開催しますので,みなさまの多くのご参加をお待ちしています.