人は生まれながらにして人のまねをして成長していきます。
初めて言葉を覚えるのも、周りのことばを聞いてまねして、
目で見たものと関連付けて記憶していきます。
少し前までは、自分で見たり聞いたり感じたりして気付き・覚えるということ(見習い)が
何かを始めるときは当たり前だった気がします。
料理の世界では「見て盗め」と言います。
見るというのはいわゆる五感を使って全身で感じるってことです。
教えてもらうことも必要ではありますが、できる人に憧れ、
まねをして学習(成功と失敗)して成長するほうが、
自分の工夫やアレンジを加えられるし、していることの意味を知り、
基本や伝統を感じ、学ぶことが出来ると思います。
そうなれば、ただのまねではなく自分のオリジナルになります。
「見といてみ」っていうのをほったらかされていると感じてしまうほど
「してもらう」事が当たり前の時代になってしまったように思います。
選手は失敗を恐れず、見たこと聞いたこと感じたことを実践することで試行錯誤し、
私たち指導者もそれを見守る寛容さと我慢が必要だと思っています。