竹の花  observed bamboo flower in Japan

竹はおよそ1世紀に一度開花して枯死するなどとメディアで取り上げられますが、「竹」といってもたくさん種類があり、種類によって・地域によって咲き方の事情は実に様々です。咲くと枯れるため、種によっては、資源枯渇につながり竹産業に多大な影響が出ることもあったようです。

観察事例が増えるにつれ、毎年のようにポツポツと咲く種類もありますし、1世紀近くの周期をもって花を咲かせる種類もいることがわかってきています。最近のSNSによる情報の発信は、これまでよりもタケ類の開花研究を加速しうるものになってくれるのではないかと期待しています。

私自身、このところ竹の花が目にとまるようになってきましたので、自身でもたくさん事例を集め、時間をかけて自分なりに竹の開花現象を理解したいと思い始めています。

ここでは、これまでにフィールドを歩いて発見したり、知り合いに教えてもらって自分の目で見た竹の花を写真とともに載せています。

過去の開花情報を一元的にまとめ、それらが次いつ来るのかということをある程度頭に入れておくのも大事かと思い、かなり大雑把なものですが、シートにまとめてもいます。 


各種類のところに、その開花情報が載っている文献を記載していくことにしよう。(2020/6/13)

カンチク Chimonobambusa marmorea

2019年3月 京都市北区

トウチク Sinobambusa tootsik

2019年3月 京都市左京区

タイミンチク Pleioblastus gramineus

2019年2月 福岡県久留米市

ホテイチク Phyllostachys aurea

2019年3月 兵庫県神戸市

ハチク Phyllostachys nigra var. henonis >>Youtubeで解説 

2018年8月 京都府京丹後市


茶色は開花後のハチク、緑色は非開花のマダケ。これは近くに寄らないとわからないです。

ハチク Phyllostachys nigra var. henonis 

2018年9月 兵庫県姫路市


左が開花のシュート、右が非開花のシュート

モガミザサ(オゼザサ) Sasa yahikoensis Makino var. oseana

2017年6月 兵庫県姫路市


メグロチク Phyllostachys nigra f. Megurochiku

2017年10月 合馬竹林公園ハチクの品種

開花後の花序 



ハチク Phyllostachys nigra var. henonis

2018年9月 静岡県南伊豆町


開花2年目 小さな稈にも花がついていた


モウソウチク Phyllostachys edulis

2018年9月 高知県土佐市


328本咲いていたところのもの。写真はすでに開花後の花序。

朝日新聞:高知版

ハチク Phyllostachys nigra var. henonis

2019年4月京都府京田辺市


一斉開花した翌年の林床の様子。花序が見て取れる。

しかし稈はまだ茶色になっておらず、枯れたように見えなかった。

オオバヤダケ Indocalamus hamadae

2019年4月京都府京都市


キンメイチク Phyllostachys bambusoides  f. castillonis

2019年4月 京都府京都市

開花中・開花前のつぼみ


ナリヒラダケ 

2020年4月 京都府京都市北区 

開花中

ハチク Phyllostachys nigra var. henonis

2020年4月 京都府京都市北区 

開花中

タイミンチク 

2020年4月 京都府京都市北区 

開花中 2年連続

アズマザサ 

2020年4月 京都府京都市北区 

開花2年目

モウソウチク

2020年8月 京都市西京区

開花中!

モガミザサ

2020年8月 長野県蓼科