たいこめ鑑賞法

たいこめの鑑賞法等

たいこめ鑑賞法

鑑賞法などなくても、読んで面白いとか、感心したという感動が一番なのでしょうが、他にも見るポイントがあります。スポーツでいえば芸術点に対する技術点のようなものでしょうか。

*日本語として自然⇒苦し紛れに意味不明の音があったり(ハ、ン)、苦しい読ませ方をしたり(情事を"じょおぢ"とか)、倒置表現を多用したりという変な日本語はうけません。

*音の調子がよい⇒七五調のようなリズムのよいものの方がうけます。音読するとわかります。

*表現に一貫性がある⇒男のはずがオカマでもないのに女言葉になったり、時代に合わない表現になっていたり。気づかないこともありますが。

*展開に整合性がある⇒ナンセンスなものはいいのですが、明らかなまちがいはチェックされます。

*送りと返しのダブりがない⇒"トマト"のような回文になる単語を送り、返しともに同じ意味で使うのは芸がないので好ましくありません。"もも"のような2文字ものはやむをえないですが。

*読み替えが多すぎない⇒前項のように読み替えは許されていますが、あまりひどいものはまずいでしょう。

作る時にもこんなところに注意してみて下さい。

たいこめのジャンル

回文では俳句(川柳)や和歌の制作が盛んで、それだけで楽しんでいるページや掲示板もあるようです。もちろん、たいこめでもできますが、和歌は字数のずれがあるので作りにくいようです。俳句の世界では島村桂一氏が「一句両吟」(逆さに読んだらもう一句できている)というのを発表しているそうですが、たいこめのように呼応やオチがあるわけではないようです。

詩も作られています。そして物語もあります。ただ、長くなると呼応がぼやけてくるので読ませる工夫が必要になってきます。

ダジャレに近いものもできます。会員の中には週刊誌のダジャレ投稿欄の常連もいます。

ローマ字にして逆に読む手もあります。ただ、端の文字が限られてしまうので多くはありません。

英語の作品もありますが、まだこれというものがありません。その他、まだ作った人はいませんが、「なぎなた読み」「アナグラム」などのことば遊びとの組合せも可能でしょう。挑戦される方、歓迎します。

たいこめの用語

ちゃんとしたものはないのですが、ついでですから強引に定義します。

たいこめでは2つの文(文章)ができますので、それを区別するため第一の文を「送り(文)」、第二の文を「返し(文)」とします(A文、B文と呼んだこともあるのですが、情緒がないので)。

回文では読み替えを認めず、読みがなのとおりとするむきがあり、読み替えありと区別するため、「完全回文」と呼んでいます。たいこめでも同様に「完全たいこめ」と呼ぶことがあります。

00/10/26更新


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