中咽頭良性腫瘍

【咽頭の良性腫瘍】

咽頭にみられる良性の腫瘍のほとんどは、乳頭腫(にゅうとうしゅ)や小唾液腺(しょうだえきせん)由来の腺腫(せんしゅ)です。

乳頭腫は、扁桃(へんとう)や軟口蓋(なんこうがい)、舌にできやすく、カリフラワー状の小さな腫瘤(しゅりゅう)が特徴です。

腺腫は軟口蓋に好発し、境界のはっきりした球形のかたい腫瘍が粘膜下(ねんまくか)にみられます。

これらの腫瘍は、ほとんど症状がなく、たまたまのどを見たときや歯の治療の際に見つかったりします。

医師がみれば診断がつき、特殊な検査は必要としませんが、悪性との鑑別が重要です。

治療は、局所麻酔をして切除します。最近は、レーザーで切除することもあります。切除された検体は病理検査を行い、確定診断が為されます。悪性であった場合はさらなる精査、治療が必要となりますので設備の整った医療機関へ紹介いたします。

・舌背部にできた乳頭腫

・舌縁部にできた乳頭腫