岡山大学資源植物科学研究所 池田陽子
今回、2019年8月29-30日に行われた遺伝研研究会「3rd meeting of the Plant Epigenetics Consortium in Japan」に参加するにあたり、遺伝研での一時保育を利用させて頂きました。遺伝研では様々なトピックで研究会が企画されており、これまで私も何度も参加して、昼夜に渡り濃いDiscussionを楽しんでいました。しかし今回からは新たに家族に加わった子供を置いて研究会に参加するのは難しいだろう、と参加を躊躇していたところ、遺伝研の知り合いから遺伝研の保育室と一時利用サポート制度の情報を教えて頂き、研究会の間、一時保育を利用させて頂くことにしました。
一時保育に関しては、男女共同参画推進室の担当のかたが経験豊富なシッターさんを手配して下さり、情報のない場所でベビーシッター探しをする必要がなく大変助かりました。また、ベビーシッター利用の費用を遺伝研から補助頂き、安心して研究会に参加することができました。
保育室にはおもちゃ、絵本の他、床で遊べるようマットなども準備されており、電子レンジやお湯等も使用することができ、環境が整えられていました。最近動き回るようになった息子も自由に遊んで、お昼を取ることができました。
一方で、今回、息子を家族以外に預けるのが初めてだったので、なかなか泣き止まず、シッターさんが大変苦労され、近隣のお部屋のかたにご迷惑をおかけしてしまいました。研究会中にも何度かヘルプコールがあり、急いで息子の様子を見に行きましたが、保育室が研究所内にあるため、研究会の合間にすぐに行くことができる点は大変便利でした。2日目は座長を務めるため、しばらくの間研究会会場から出られない時間帯がありましたが、泣き止まない息子は、総務係の方のお部屋に連れて行ってもらって順番に抱っこして頂き、気分転換させて頂いたりもしたようです。皆さんに助けて頂き、本当にありがとうございました。
後で伺った情報によると、遺伝研研究会中の一時保育サポート制度は最近新設されたもので、私が2人目の利用だということでした。私が遺伝研に在籍していた2007年には保育室もサポート制度も存在していませんでしたが、近年、遺伝研での一時保育環境が急速に整えられたようです。研究会参加や共同研究の際に子供を預けられる場所が確保されていることは、とても心強いことだと思います。私は現在、遺伝研より小さい規模の研究所に所属しておりますが、まだ一時保育の環境は整っておらず、今後どのように環境整備を行うかの参考例としても、今回遺伝研の一時保育を利用させていただいたことは大変参考になりました。今回の経験を私の周辺にも活かしていきたいと思います。どうもありがとうございました!
<写真>保育室を利用中の様子。おもちゃや絵本がたくさん置かれており、退屈しないよう工夫がなされていました。