(回答)
すべての水田で無農薬・無肥料で栽培しております。
また、一部を除き有機JAS栽培認証を受けております。
肥料有りの場合と比べ無肥料栽培の収量は70%程度です。
しかし、食味の良さもさることながら、環境負荷も小さく意義のある栽培と考え継続しております。
(回答)
農薬:2012年の就農開始から無農薬です。
肥料:2012年より2年間は緑肥(レンゲソウ)を利用し、2014年より無肥料に切り替えております。
(回答)
いいえ。すべて乾燥機による火力温風乾燥です。
ただ、できうる限りお米の劣化を防ぐため、低温乾燥で仕上げております。
また、以下のような理由から平野部での天日干しは適さないとも考えております。
(平野部で天日干しが適さない理由:日差しの強さ)
知り合いの稲作農家が天日干しをしたが、火力温風乾燥より食味が落ちたと話していた。
一般的に”天日干しは美味しい”とされるが、それはごく限られた条件下でのみ実現できるものと推察する。
(気温が比較的低い山間部など、風通しが良く日差しの強くない場所で数日掛けて乾燥させたものに限る。)
恐らく知人が行った天日干しは、長時間直射日光を浴び高温と紫外線にさらされたため食味が低下したと考える。
(回答)
火力温風乾燥において、30℃程度の低い温度で乾燥させることです。温度が低い方がお米は傷付きません。
一般的なお米の乾燥は50℃程度(約1日)、こなつ農園では乾燥温度30℃(約2日)と低温でゆっくり乾燥させます。
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低温乾燥はお米へのダメージが少ない
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出典:米の低温乾燥について(鹿児島大学農学部)https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsam1937/60/Supplement/60_Supplement_201/_pdf/-char/ja
この実験から、低い温度で乾燥させた方がお米表面の保水膜を傷つけないことが確認された。
(回答)
誤認の無いよう、有機JASを基準とし比較します。
(回答)
当農園において、有機JASと非有機JASの栽培方法は同じです。
以下の2点を満たした田んぼで有機JASの認証を取得しています。安心・安全をより強くお求めになるお客さまからは喜ばれております。
一方、これを満たせなかった田んぼでは有機JAS認証を取得していません(非有機JAS)。
①物理的条件:隣接地から、化学合成された農薬や肥料などの飛散を防止しなければならない。
具体的には、隣接水田が航空防除(農薬をラジコンヘリで散布)する場合5m以上の緩衝地帯を取ること。
航空防除でない農薬散布の場合は1m以上の緩衝地帯を取ること。
②時間的条件:化学合成された農薬や肥料を過去3年以上使用していないこと。
2012年より化学合成された農薬や肥料は使用しておりません。
ただ、引退された農家さんの田んぼ(農薬使用)を引き受けて3年以上経過していないものは非有機JASです。
(回答)
いいえ。
田んぼの中は微生物を含め多様な生きものにあふれ、それらが土地を肥やします。
(農薬や肥料を散布しないため、自然環境に近い生態系が育まれ様々な生き物が生息している)
図:水田の食物連鎖
写真:こなつ農園の田んぼの生き物たち(2021年調査)
(参考)
2021年水田の生きもの調査結果報告(東海大学農学部村田教授)
https://drive.google.com/file/d/1g8Lzzit8eSqQtmQFqgXaxZS08EQcapvw/view?usp=share_link
(回答)
粘り系品種とあっさり系品種があります。
詳細は図の比較表を参照ください。
(回答)
精米は、ご注文いただいた当日以降に行います。(概ね3営業日以内に発送)
(回答)
1)お米自身の呼吸
お米劣化の主な原因にお米自身の呼吸があります。呼吸によりエネルギー(デンプン)が消費され食味は低下していきます。
温度を下げるとお米の呼吸は少なくなるため、当農園では保冷庫で玄米を保存し、食味低下を低減しています。
2)お米の酸化
また、白米の場合は酸化も食味低下の大きな要因になります。
玄米の場合は果皮という薄い膜がお米を覆っており酸化の程度は少ない。
酸化を防止するためには真空パック保存となります。
なお、真空パックでなくとも冷蔵庫保存で酸化も抑制できると感じております。
3)紫外線による劣化
日の当たる場所で、真空パックによる保存テストを行ったところ、半年後には食味もさることならが風味もありませんでした。
紫外線による劣化が原因だと思われる。
以上のことから、お米の保存には日陰で風通しの良い涼しい場所が適しています。
(回答)
14℃以下に設定した保冷庫に、玄米で保存しております。
15℃以上になると虫が発生したり、玄米自身の呼吸でお米が劣化します。このためすべての玄米を保冷庫で保存しております。
ご注文いただいた都度、保冷庫より取り出し精米・袋詰めし出荷しています。
初めて5分精米のお米を購入します。圧力鍋で炊く予定です。浸水時間、水加減、加圧時間を教えていただけませんか。宜しくお願いいたします。
(回答)
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5分精米は、白米と同じ炊飯条件です。
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基本、圧力鍋は不要ですが、より柔らかく炊きたい方には良いかもしれません。
しかし、調理時間によっては“おかゆ”のようになると思われます。
アトピーなどのアレルギーがあるのですが、無農薬で栽培されたお米であれば大丈夫でしょうか?
(回答)
無農薬だから大丈夫とは言えません。
農薬の有無では無く、特定の品種「ゆきひかり」においてアレルギー疾患に良いとの報告はあります。
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2020年9月、農業・食品産業技術総合研究機構からの情報
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20年程前から、タンパク質以外が要因で米アレルギーになっている患者さんが臨床的に認められていた。
「米アレルギー研究会」と言った集まりが北海道であり、この問題について毎年情報交換を行っていた。
数名のアレルギー関係のお医者さんや道総研の方、お米屋さんと共に育種の方などが参加していた。
条件はあるが、アレルギー症状が「ゆきひかり」で軽減(少数の悪化例もあるが・・)され、「コシヒカリ」等の良食味品種や糯品種では悪化する傾向があるとのことであった。
https://www.naro.affrc.go.jp/org/harc/seika/h12/cryo00114.html
https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-19380070/19380070seika.pdf
臨床的にアレルギーを起こしやすい米はその系譜に「コシヒカリ」および「コシヒカリ」を用いて育成した品種。一方アレルギーを起こしにくい米は、「コシヒカリ」を先祖に持たない粘りの少ない品種と酒造用品種であった(米アレルギー研究会事務局=長谷川クリニックWEBサイトより引用)
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ササニシキはアレルギー疾患に良いか???
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しばしば、ネット上で”ササニシキはアレルギー疾患に良い”との記事を見かけることがあるが、私が調べた限りではデータの裏付けは無い。
ただ、上述のように「ゆきひかり」と同じく「コシヒカリ」の遺伝的背景が無いため「ササニシキ」もアレルギー症状が軽減されるのではとの期待から、このような記事が散見されると思われる。データの裏付けは無いがあながち的外れとも言えないのかも・・・。
また、「コシヒカリ」の遺伝的背景の無い「朝日」や「ミナミニシキ」(2021年より栽培)もアレルギー軽減効果が期待できるのかもしれない・・・。
「ゆきひかり」の交配履歴(コシヒカリの遺伝的背景は無い)
https://ineweb.narcc.affrc.go.jp/search/ine.cgi?action=inedata_top&ineCode=SOR0001140
(回答)
大変申し訳ございません。
今一度確認し、選別機で除去するようにいたします。
(補足)
籾摺り(籾殻をはぎ取る工程)後、色彩選別機にて籾や着色米、異物などを除去します。
しかし、これらを完全に除去することは機械の性能上できません。
籾や着色米等の不良割合が多い場合は再度選別除去するようにいたします。
(回答)
お問合せありがとうございます。
遺伝子組み換えを行った品種ではありません
日本において「遺伝子組み換え」を行った水稲品種はありません。(農業・食品産業技術総合研究機構に2020年に確認)
https://1drv.ms/b/s!Ag5SsZ0eTPmznz9buk6nJPujZ35L?e=r4r7LZ
イネの品種の生い立ち(品種の交配履歴)は以下のサイトで調べることが出来ます。
https://ineweb.narcc.affrc.go.jp/hinsyu_top.html
よろしくお願いします。
私はお米にアレルギーがあって食べられないのですが、ササニシキは多少大丈夫なので、朝日米を試してみたいと思って見ていてこちらのショップを見つけたのですが、こちらのお米は放射線育種米ですか?
(回答)
朝日は放射線(ガンマ線)を照射し変異させた育種ではありません。
更に、薬品及び細胞培養などを利用した人為的な変異育種でもありません。朝日は、自然界(田んぼの中で)で突然変異したものです。
以下、参考まで。
●朝日(在来品種“日ノ出”より選抜)
京都府の篤農家山本新次郎氏が1908年から1909年の間に ‘日ノ出’ を栽培した水田から,倒伏しない2穂の変異型を発見したことに始まるとされている。(出典:水稲品種 「朝日」における脱粒性の改良に関する研究より)
https://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/778042_7231732_misc.pdf
●米アレルギー疾患に良いとされるお米の情報
以前から「米アレルギー疾患にはササニシキが良い」というようなネット情報を何度か見たことがありました。しかし、その根拠を探しても見つけることが出来ませんでした。
エビデンスを求め方々を探し、国の研究機関にたどり着き「ゆきひかり」という品種で米アレルギーの臨床試験がなされていたことを知りました。
https://sites.google.com/site/konatsunouen/home/sale/q-a#h.bm35n123zlw6
米アレルギー発症の詳細なメカニズムは不明のようですが、コシヒカリなどの粘りと甘味がある良食味品種がアレルギーを誘引する傾向にあると指摘されています。
いつもおいしくて安全なお米をありがとうございます。
玄米が苦手な人でも食べやすい品種はありますでしょうか?
私は玄米好きですが、家族の中で少し苦手なものがいましてお聴きしました。
お時間のあるときに教えていただけましたら嬉しいです。よろしくお願いいたします。
(回答)
玄米は健康食としてもお勧めなのですが、好き嫌いの個人差がありますよね。さて、粘りの強い品種(ぴかまる)を試されてはいかがでしょか?
コシヒカリに比べとても粘りが強いため、玄米でも程よい粘りが楽しめます。プチプチ、モチモチの食感です。個人的に、酸っぱいおかずと玄米は合わないと考えております。酸っぱい味に玄米を食べると玄米特有の苦みが増します。
(回答)
日の当たらない涼しい場所で保存してください。
また、開封したお米について夏場は冷蔵庫で保管されることをお勧めします。
なお、劣化しにくいのは 玄米>白米>分ツキ米 の順です。
分ツキ米は米ぬかが付着しているため、夏場はとても劣化(酸化)が早く、古米臭がする場合があります。
(回答)
お客様の保存環境や季節、お米の精米の有無により保存期間の長さも変わります。
また、お米の劣化への感じ方についても個人差があります。
このことを踏まえると、3~12ヶ月ぐらいと考えております。
(※2022年、当農園でテストしたところ12か月は大丈夫でした。2023年3月19日追記)
食糧備蓄を兼ねてローリングストックしながら毎日美味しくいただいています。そこで質問なのですが、玄米で保管して時間が経過しても食味がおちにくい品種はどれでしょうか。
(回答)
●検証データは無いので私見にて回答します。
品種の違いによる玄米劣化の差異は無いと考えています。
玄米劣化の主な原因は玄米自身の呼吸にあるため。
●お米劣化の主な要因
(1)お米自身の呼吸
お米劣化の主な原因にお米自身の呼吸があります。呼吸によりデンプンが消費され食味は低下します。温度を下げると呼吸は少なくなっていきます。
このため、当農園では保冷庫で玄米を保存し、食味低下を低減しています。
(2)お米の酸化
また、白米の場合は酸化も食味低下の大きな要因になります。
玄米の場合は果皮という薄い膜がお米を覆っており酸化の程度は少ない。
酸化を防止するためには真空パック保存となります。
なお、真空パックでなくとも冷蔵庫保存で酸化も抑制できると感じております。
(3)紫外線による劣化
真空パックでの保存テストを行い、紫外線による劣化も大きいと感じております。
日光の当たる場所に置いておいたお米は食味もさることならが風味もありませんでした。
このことから、お米の保存には日陰で風通しの良い涼しい場所が適しています。
備蓄用に…と思っているのですが、5分つき米よりも玄米のほうが日持ちはしますか?
(回答)
玄米の方が日持ちします。
劣化しにくいのは 玄米>白米>分ツキ米 の順です。
分ツキ米は米ヌカが付着しており、夏場など室温保存だと米ヌカが酸化し古米臭のような匂いがすることがあります。
冷蔵庫での保存をお勧めします。
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玄米は保存に良い
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玄米は、お米の表面が薄い膜で覆われ(この膜を果皮という)水が浸透しにくいため圧力鍋などで炊飯します。
しかし、精米すると(1分精米でも)果皮が破れるため水が浸透し易く炊飯も容易なため圧力鍋は不要です。
https://sites.google.com/site/konatsunouen/home/shui-dao/-3-jing-mi
玄米ご飯の“プチプチ”とした食感はこの果皮によるものです。
そのため、1分精米でも果皮は破れるためこのプチプチとした食感は無くなります。
”ゆるふわ”な真空パック、私がイメージしていたカチカチ真空ではなかったのですが、こなつ農園さんの真空(窒素充填)はゆるゆるの方が窒素が沢山入って鮮度が保てるのでしょうか?
(回答)
窒素充填量の多少による、鮮度保持の優劣はありません。
手作業で一つひとつ真空処理を行うため、どうしても窒素充填量にバラつきが生じます。しかし、カチカチにならないように心がけております。
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カチカチにしない理由:破損防止
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カチカチに固めると、輸送時の衝撃などで米袋の角が破損し、空気が入りお米の劣化に繋がります。
過去にそのようなトラブルがありました。
その時は、夏場でありまた分ツキ米であったことからお米が急激に劣化(酸化し古米臭が発生)してお客様にご迷惑をお掛けしたことがあります。
このため、当農園では窒素充填方式の”ゆるふわ”な真空パックに切り替えました。
袋の中の窒素ガスが緩衝材となり多少の衝撃でも破損することはありません。
過剰肥料による高濃度な硝酸態窒素(NO3 -N)を含む野菜や地下水を摂取すると人体に影響があると指摘されております。
真空包装で利用されている窒素ガスはそのような懸念はないのでしょうか?
(補足)
硝酸態窒素は、植物が栄養素として取り込める形態に変化した窒素成分のこと。
主に、農作物への窒素肥料の過多により生じる問題。
(回答)
真空包装で使用している窒素ガス(N2)は人体への影響はございません。
硝酸態窒素(NO3 -N)とは異なる物質です。
空気中の約80%を占め極めて安定した分子である窒素(N2)は、食品や体内に取り込まれることは有りません。
また、真空包装で利用している窒素ガス(N2)は空気中の窒素(N2)と同じ分子(N2)であり、食品や体内に取り込まれることはありません。
(食品用窒素ガス封入の事例)
鰹節や海苔、スナック菓子などの包装にも窒素ガスが利用されています。