●大蛇の歴史は江戸の昔より
沈目大蛇踊りは、雨が降らず干ばつに苦しむ沈目の村人が雨乞い祈願のため、大蛇を作り踊り舞ったのが起りとされている。
大蛇本体は嘉永5年(1852年)に修復された記録が残っているが、戦後、奉納行事は減少し、また本体の傷みも激しくなってきたことから、昭和40年以降舞うことはなかった。
その後、平成元年に本体を修復し「沈目大蛇踊り」を復活させ、毎年その雄姿を披露している。
●雨乞いであって雨乞いにあらず
灌漑用水が十分でなかった江戸の昔において、日照りが続けば田に水を引くのは容易ならざること。すべてを手作業で行っていた当時の稲作を想像するに、田が乾き殺伐とした状況においても村人の心を和らげ、争いを避け互いに助け合い協力して稲作に取り組む必要があった。
そこで、先人は村人同士の和を醸成するための手段として、村人総出で担ぎ上げる「沈目雨乞い大蛇」を創り出した。
●先人の知恵と大蛇に込められた思いとともに産地の稲作を後世に
先人が遺した沈目大蛇という文化財、またそれに込めた思い、これを産地の農産物と共に後世に伝えていきたいと考えている。
①小木阿蘇神社への奉納
氏神である小木阿蘇神社の例大祭。沈目大蛇の頭のお祓いを行うと共に、五穀豊穣の御礼と人々の多幸を願い新米を奉納。
②沈目大蛇踊り
年に1度のお祭りで、村人総出で大蛇を担ぎ踊りを披露。
村人総出で担ぎます。
(ピザパーティ)
大蛇踊りの打ち上げで、子どもたちとピザを焼きました。