浩浩居について

寮概要

【浩浩居の歴史】

明治32年、故廣田弘毅先輩が五人の学友と共に小石川の小さな家にて共同生活を始められました。これが浩浩居の始まりです。「浩浩居」という名前は馬子才の「浩浩として歌う、天地万物我を如何せん」という雄大な詩句に由来します。以後、この寮は現在の西荻窪に移り、二度の火災など様々な困難を経つつも各界で活躍されているOBやその他の方々に助けられ現在に至っています

【廣田弘毅氏の生涯】

明治11年2月14日福岡県鍛冶町の石屋の長男として生まれる。大名小学校、修猷館を経て一高、東京大学法学部に進み、外交官となる。

昭和11年、内閣総理大臣に就任。福岡県出身者として初の首相である。日中戦争、太平洋戦争を通じて、平和外交に尽力するも、戦後極東軍事裁判においてA級戦犯として死刑を宣告される。なお、その生涯は城山三郎氏の著書「落日燃ゆ」に詳しい。

【環境】

浩浩居は杉並区西荻窪の、緑豊かで武蔵野の面影を色濃く残した閑静な住宅街の一角に位置しています。

駅から徒歩10分弱、また、吉祥寺や荻窪といった市街地にも近く、都内随一のキーステーションである新宿駅にも中央線で20分弱と非常に便利な場所でもあります。

一度見学に来ていただければ環境の良さは実感していただけると思います。

【設備】

広い庭付きの鉄筋コンクリート二階建て。6畳の個室が16室、10畳の大部屋が1室、食堂、パソコン部屋、共同の風呂、洗面所、トイレがあります。

また、寮生共同所有の自動車もあり、自動車免許さえあれば乗ることが可能です。

各部屋には電話回線が引かれています。インターネット回線はすでに契約済ですので、新たに契約する必要もありません(ルータは応相談)。共有のパソコンも一台置いてあり、自由に使うことができます。

以上のように、必要最低限度のもの(布団や服など)さえあれば浩浩居では問題なく生活できます。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などを買う必要は全くありません。いざ一人暮らしを始めようと思ったら家電品だけでも数万円はかかってしまいますから、非常に経済的です。

【費用】

月々かかる寮費は大体5万円程度です。はっきり決まっていないのは浩浩居が学生の自治により運営されていて、実際に水道光熱費や食費などにかかった費用を寮生で頭割りするからです。

もし一人暮らしをすれば、家賃だけで6万円は下りません。さらに食費や水道光熱費のことも計算に入れれば10万円以上生活費としてかかってしまう可能性もあります。

浩浩居は朝夕2食付ですから一月の生活費としては4万ないしは5万円程度で済ませることが可能です。ご両親に過剰な負担を強いることもないですし、生活費がかからない分趣味や遊びによりお金を使うことも可能でしょう。

【生活】

寮での生活は一人暮らしでは味わえないことばかりです。寮生一丸となって取り組む行事も多く、日々楽しく過ごしています。

浩浩居は学生の自主性を重んじるため、厳しい規則は一切なく、自ら最低限守るべきことを守れば快適で楽しい生活が保障されます。

また、浩浩居はOBとの関係が非常に密接ですから、各界で活躍している社会人と、普通の大学生では体験できない貴重な時間を過ごせます。

浩浩居での生活で得たものは、社会に出て必ず役に立つものです。

【寮生について】

詳しくは「寮生紹介」を見ていただければよいのですが、大まかに寮生の紹介をしますと、全員が福岡県出身者で構成され、出身高校は修猷館高校や福岡高校、筑紫丘高校など様々です。大学は東京大学や早稲田大学、慶應義塾大学などで構成されています。

皆それぞれ趣味を持ち、自由に暮らしていますが、浩浩居同人としての自覚や誇りを失うことはありません。皆この寮を愛し、守り続けています。そのため、OBの方々は卒寮してからも頻繁に集まり、寮の思い出話に花を咲かせています。