秋月電子には小型のマイコンボードとしてSH7125ボードとRX220ボードがある。
価格
最大周波数
RAM
ROM
データフラッシュ
12bitAD変換
パワーオンリセット
内蔵プルアップ抵抗
SH7125
RX220
1500円
50MHz
8kB
128kB
×
10bitのみ
×
×
1300円
32MHz
16kB
256kB
○
12チャンネル
○
○
最大動作周波数はSHのほうが高いが、RX220はアーキテクチャの改良によってほぼ同等の性能を発揮する。
2015-07 RX200シリーズ その2.pdf
より引用
データフラッシュを使うことによって電源を消してもデータが消えない。
SH7125にはパワーオンリセットがないため、自分で組まなければならないが、RX220には内蔵されている。
RX631とIOレジスタが似ているので比較的簡単に移行できる。
RX220は3.3Vでも動作可能。
秋月電子のボードでプログラムを書き込む場合RS232Cレベルで書き込めるようにレベル変換ICが載っている。
3.3Vor5VのTTLレベルで書き込みたい場合は、パターンカットしてP26とP30から書き込む必要がある。
赤いラインの部分でカットし、オレンジのスルーホールとICの左上のピンが導通してないか確かめる。
マイコンボード上のスイッチで切り替えれられるが、このスイッチには耐久性がなく、普段書き込みモードと実行モードを切り替えるために使うのはおすすめしない。
画像の様に2のスイッチをONにして、MD端子を別の外付けスイッチを使って切り替えるのが良い。
秋月電子のボードの定格電圧は5Vだが、マイコン単体では1.62Vという低い電圧からでも動作する。
そのため、書き込みケーブルを繋げたまま電源を切っても書き込みケーブルからの電流が回り込んでしまってマイコンが動作し続け、リセットがかからないという場合がある。
こうなった場合は書き込みケーブルを抜かないとリセットがかからないため、リセットボタンを載せるか書き込みケーブル側で電流が回り込まないように工夫する必要がある。
RX220にはレジスタライトプロテクションという機能があり、プログラムの暴走などにより重要なレジスタが勝手に書き換わらないようになっている。
動作周波数を変更するレジスタもこのレジスタライトプロテクションによって守られているため、この機能をOFFにしないと動作周波数が変えられない。
//クロック設定 SYSTEM.PRCR.WORD = 0xa50b; //レジスタ書き込み許可 SYSTEM.SCKCR3.BIT.CKSEL = 2; //クロックソースをメインクロック(20MHz)に設定 SYSTEM.MOSCCR.BYTE = 0; //メインクロック発振器動作
RX220マイコンボードはPB6とPC0、PB7とPC1のポート機能が被っているので注意すること。
モード切り替え用にPC7が使われており,通常スイッチをGND側へ繋げてユーザーブートモードで使用するため、このポートは使用しない方が良い。