第4回勉強の案内

☆IDDP第4回勉強会のご案内☆

皆さま明けましておめでとうございます。

1月28日(土)13:30より以下の内容で勉強会を開催いたします。

【テーマ】

フィールドワーカーによる開発実践と研究

:アフリカ地下足袋プロジェクトの課題と展望

【日時】2017年1月28日(土)(13:30〜16:30)

1時間半講義、休憩後、フィードバックシートの回答、全体議論

【会場】ロンドン市内UCL(詳細が決まり次第改めてご連絡させて頂きます。)

【講師】

田中利和(たなか としかず)

京都大学アフリカ地域研究資料センター研究員、皇學館大学非常勤講師(文化人類学)

【経歴】

東京農業大学国際食料情報学部国際農業開発学科卒業。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科認定単位取得退学(2013年3月)。博士(地域研究)。専門はアフリカ地域研究、農業人類学。主要研究テーマはエチオピアにおける在来の「牛耕」と「農」に関する開発。研究課題「アフリカによる労働履物の創造に関する実践的地域研究:新たな地下足袋文化の探求(科学研究費若手B 16k16662)」の資料収集および研究で1月末までイギリスに滞在。

【講義案内】

1996年にアフリカのエチオピアに初渡航して以来、農業・農村の「開発」に感心を強く抱いてきた私は、2007年からエチオピア農民の「牛耕」をテーマとしたフィールドワークを開始しました。フィールドワーク中の私自身がめぐりあった「裸足での作業による足の怪我」という問題を、私は日本から持参した「地下足袋」によって解決しました。地下足袋をめぐる「地域住民」との議論を通じて、潜在的に農民も抱えていた農作業時の「足の怪我」の問題を持続的に解決できる可能性を見出しました。農民の生活を向上させるさまざまなグローバルな開発実践や研究がなされるなかで、ローカルに根ざしたフィールドワーカーが、グローカルな文脈で、企業や開発実務者、他分野の研究者との連携を図りながら試みる開発実践と、その研究の実態ととりくみについていお話させていただきます。

現在進行中の開発実践とその研究「アフリカ地下足袋プロジェクト」の概要を、2017年1月現在、14回の渡航、合計2年10ヶ月におよぶフィールドワークの成果をもとにお話します。長期の参与観察に基づく、地域住民との協働による、開発実践とその研究の可能性について、日本の発明品である「地下足袋」を例に議論します。本講義では以下の5点そって具体的に話をすすめていきます。

1 「開発-地域研究-人類学の関係」と私のライフヒストリー

2 牛耕のフィールドワークで発見した「私」の問題と地下足袋を用いた対処

3 未知の「履物」と遭遇した地域住民とのインタラクション

4 研究計画デザイン:4つの研究セクション

5 2016年10月〜2017年1月のエチオピア非常事態宣言下でのフィールドワークの成果

今を生きるアフリカ農民の真に役に立つ「開発」の「実践」と「研究」の形について、さまざまな視点からの意見を「開発」をこころざすみなさまと会場で共有できたら幸いです。おおくの方々の参加をおまちしております。

【参加費】£2(勉強会運営費に充てさせて頂きます。)

【言語】日本語

【お申込み方法】以下のリンク先よりお申し込みください。

https://docs.google.com/forms/d/1ilFzOdPKeD1KDe5zlW8pITxHB2njC1ScIK61Jp38e-w/edit