「MA Globalisation, Business and Development 」Institute of Development Studies, University of Sussex

(サセックス大学 英国開発学研究所 「グローバリゼーション、ビジネスと開発コース 修士課程 」)

吉岡 航希(よしおか こうき)さん

執筆:2019年7月

1.自己紹介

神奈川県横浜市生まれ。高校生の時に国際協力の仕事を知り、ジャーナリストを志し上智大学新聞学科にてジャーナリズムの学士号を取得。学生時にケニアにてNGOの駐在員として参加型開発の手法による教室建設及び環境活動に従事。また、ネパールにて駐在ボランティアとして主に教育支援活動に従事。そのほかに国内にて、発達障がい児向けの学習支援サービスを提供するベンチャーと経済情報を提供するベンチャーにてそれぞれ1年程度長期インターンを経験。駐在員の経験から開発分野のキャリアを目指す。新卒で外資系コンサルティングファームにて主に金融機関向けの業務改革、ガバナンス構築支援業務に従事。2年半ほど勤務の後、IDSのGlobalisation, Business and Developmentコースにて修士課程に在籍中。

2.所属コースの概要

秋期には開発学に関する主要なセオリー及びグローバリゼーションに伴う開発学の変遷及びトレンドを学ぶ。春期からはビジネスが貧困問題・地域経済開発に与える影響に関する授業が必修としてあり、選択必修として公共財政マネジメントの授業を履修。IDS全般の強みとして、シンクタンクとして大学とは独立した機関であるため、開発に係る多くの分野において専門性を要するリサーチャーが在籍している。また、個人的な興味分野としてイギリスの大学院には数少ないマイクロファイナンスの専門家が在籍している。

3.授業の概要

・授業名:Economic Perspective on Development

・内容:主に開発経済学分野における基礎的なセオリーを中心に学ぶ

・感想:主に経済学分野における農業・金融などの多くの分野の基礎を学べるので助かった

・授業名:Impact Evaluation

・内容:開発プログラムや政策の評価手法を学ぶ

・感想:効果測定の手法を実際のケースにあてはめながら学ぶのでかなりプラクティカルで面白い

・授業名:Business as a development actor

・内容:ビジネス・民間セクターが社会課題にどのように影響をしているのかケースとセオリーを学んでいく

・感想:民間出身の自分にはとても興味深い授業

4.大学紹介

学校にいれば、勉強する場所には困らない。

ただ、冬休み夏休み等の期間の土日は食堂がはやめにしまるので、一息つきたいときの場所が少ない。

5.その他

Brightonはイギリスの中で人気のバカンス地。

海に面していて、夏は海辺がにぎわう。

また、個人経営のカフェ等がおおく、日本同様カフェで勉強している学生が多くいて助かる。

治安もよく、マイノリティに寛容な街なのでとても過ごしやすい。

6.留学をめざしている人へ一言

前述したとおり、IDSはシンクタンクの色いろが強くつよく、興味分野において、誰かしら専門分野の人がいるのに加えて、IDS内の単位は割とフレキシブルになんでも取れるので、専門性を極めたい人、手広く学びたい人双方におすすめです。

一方で、自分からアクションを起こしていかないとそのリサーチャーも忙しいので時間を取ることが難しいです。遠慮せずにがんがんコンタクトを取ってほうがよいかと思います。