「BA African studies and Development studies」School of Oriental and African Studies (SOAS) University of London

田原 知佳 (たはら ちか)さん

執筆2015年1月

1.自己紹介

現在、学部生二年です。 SOASでファウンデーション期間1年を経て、今年は三年目になります。元々アフリカの貧困について興味がありました。将来的にはアフリカの開発に関わる仕事をしたいと思っており、高校時代からNGOでの活動を行っていました。日本の高校の先生に勧められた事もそうですが、イギリスはアフリカの植民支配国である事より開発とくにアフリカ開発学が進んでいるので留学を決心しました。特に私の大学は、開発だけでなく文化、言語が学べるのも特徴で、どちらにも興味があったのでSOASを選びました。

2.所属コースの概要

開発学とアフリカ学を専攻しています。

特にアフリカ学専攻の生徒は開発学を同時に取っている場合が多く、同じ興味や目標を持っている者が集まっているので、とても刺激的です。意見・情報交換をしています。私も去年の春休みにスワヒリ語のクラスの友人とタンザニアに一緒に行きました。また生徒の中にも昔アフリカに住んでいた事があるという生徒もいて、現地の話を聞けるチャンスも沢山あります。

開発学は主に開発のコンセプトを深く学ぶ授業、ガバナンス、紛争学を学んでいます。どの授業も目的を持った、意識の高い生徒が多く、また生徒も半分以上が違う国から来ているので、チュートリアルの授業では様々な意見が聞けるのが特徴です。

3.授業の概要

・授業名:ガバナンスと開発

・内容:途上国開発にあたって今まで行われてきた政策の問題点、Stateの開発での役割、国際機関の役割を通して学んでいきます。Half termの授業です。

・感想:選択している生徒が少なかったので少人数クラスで、先生との距離も近く、意見、質問がしやすいとてもアットホームなクラスでした。

・授業名:アフリカ宗教

内容:各アフリカ地域の例を用いてアフリカの宗教の特徴を勉強していきます。宗教心の成り立ち、儀式、 アフリカにおいてのキリスト教を扱います。

・感想:先生が特に東アフリカを中心に研究された方で、私も特に関心があるマサイ族の話や他の様々な民族の話をしてくれるのでとても興味深いです。

・授業名:紛争と開発

・内容: 紛争の原因、影響力そして国際機関の動きを勉強します。これもHalf termの授業になります。

感想:毎回のリーディングを通してクラスでデイスカッションをするのでリーディングは必須です。

授業名:スワヒリ語

・内容:中級レベルのスワヒリ語を学んでいます。

感想:今年の先生は新しく入ってきた先生なのですが、授業の進め方が悪く、生徒皆満足していないと言う状況です。とくにスワヒリ語のようなマイナー言語の先生は良く変わりやすいので注意教科です。

4.大学紹介

SOASの第一の特徴は国際色豊な所です。約半分の生徒が様々な国から集まってきた国際生で、皆フレンドリーなので大学にとても馴染みやすいです。またクラスも少人数なので、先生、生徒の距離が近くアットホームな雰囲気です。SOASでの学びは何事にもクリティカルに考える志向で、学生運動も多く、生徒の意見もとても刺激的です。教科もアフリカ・アジア・中東アラブに特化されていているので、それに興味がある学生が集まってくるので校風はエスニックでとても個性的な大学だと感じます。また図書館も他校の学生も知っているほど有名で、幅広い分野の本が置いてあります。日本の書物も豊富にあります。

5.留学をめざしている人へ一言

私は日本での学校選びに自分の学びたい教科が見つからずとても迷いました。SOASは様々な教科を一緒にcombined degreeとして選択できるので自分の興味を違うアプーローチで深く学びたいという方にはおすすめです。大学は少人数とあって意見を聞かれる、デイスカッションに参加することが多く、またリーディングも多いので毎日が大変ですが、自分の意思・目標をもち、充実した学生生活を送ってください。