「MSc Development Studies」School of Oriental and African Studies, University of London

(ロンドン大学 東洋アフリカ研究学院 「開発学 修士課程」)

安藤 愛美(あんどう まなみ)さん

執筆:2013年3月

1.自己紹介

大学生の時にインドにボランティアに行ったのがきっかけで、国際協力に関心を持ちました。将来国際機関で働きたいと考えるようになり、イギリスで開発学のマスターに進学することにしました。バックグラウンドの知識を身に着けるために、マスターに進む前にSOASでFoundation Diploma for Postgraduate Studiesと言う大学院準備コースで開発学・国際関係学の基礎を学びました。


2.所属コースの概要

SOASの開発学のコースは3 termで構成されています。term 1,2は10週間構成で5週間終わった時点で1週間のReading weekがあり、授業はありません。Term 3はテストのための1週間のrevisionのクラスのみです。5月には試験があり、成績はほぼ7割がその試験でつけられます。

Political Economy of DevelopmentとTheory, Policy and Practice of Developmentは1年間の必修で、各タームに1科目ずつオプションのコースを選択できます。SOASは主に理論から開発の事例を学んでいくという方針です。各授業のcore readingの量は多いので、授業のcore reading はだいたい各授業20~30ページのarticleが4つあります。なので、授業の数は少なくても準備は毎回大変で週末はreadingに追われます。教授は左の人が多い印象を受けます。フィールドワークはありません。

生徒はNGOsや国際機関、政治機関で働いていた経験を持つ人がほとんどです。途上国から来ている人も他の大学より多いと思います。


3.授業の概要

・授業名:Political Economy of Development

・内容:開発経済を勉強します。通年の必修クラス。週に2時間レクチャー、1時間セミナーのクラスがあります。セミナーでは12人程度のクラスで、そのトピックに関する問題を渡され、みんなでディスカッションしていきます。各termごとに3000 wordのessayがあります。成績の評価はessay30%、exam70%。

・授業名:Theory, Policy and Practice of Development

・内容:開発学に関するセオリーのクラスです。通年の必修クラス。開発学に関するセオリー、週に2時間レクチャー、1時間セミナー。セミナーのクラスでは毎回誰かがプレゼンテーションをします。各termごとに3000 wordのessayがあります。成績の評価はessay30%、exam70%です。

・授業名:Contested Natural Resources, Rural Livelihoods and Globalisation

・内容: 3時間通しのディスカッション式のクラスで、だいたい1時間レクチャー、2時間グループプレゼンテーション+ディスカッションのと言う形式です。Termの終わりに3000 wordsのessayがあります。成績の評価はessay30%、exam70%です。2時間のグループプレゼンテーション・ディスカッションではその週のグループが全てディスカッションの形式やトピックなど考えていくので、他のクラスよりも生徒がクラスを作っていける体系的なクラスです。


4.大学紹介

留学生が4割という環境なので、国際色豊かです。特にアジア・アフリカの地域研究が特化している大学なので、その地域からの留学生が多い印象を受けます。日本語学科があり、語学コースなどもあるため、日本人は他の大学より多いです。


5.その他

Zone1の街の中心部に大学があるため、とても便利です。大英博物館はSOASの裏にあります。


6.留学をめざしている人へ一言

留学はいろんな人とふれあい、視野を広げるのにいい経験になると思います。頑張ってください。