8回勉強会のご案内

★☆★☆IDDP 2020/21 第8回勉強会★☆★☆


IDDP 「JICAの東南アジア協力:自由で開かれたインド太平洋

日時:2021年7月3日(土) 11:00 – 13:00 (GMT), 19:00 – 21:00 (JST)

会場:オンライン(Zoom)

※参加人数に限りがありますので、お早めにお申し込み下さい。

※勉強会中にブレイクアウトルームを使用いたしますので、Zoomの最新版へのアップデートをお願いいたします。

※勉強会終了後に別途40分程度講師の方を交えた懇親会があります(参加は任意です)。


講演概要:

気候変動や紛争が世界的な課題として取り上げられて久しい中、中国やインドといった大国の台頭に代表される最近の世界的な情勢の変化は、ますます多国間の競争の激化や協力の必要性に注目を集めるきっかけとなっています。このような情勢を踏まえ、2016年に当時の安倍内閣総理大臣が提唱した「自由で開かれたインド太平洋戦略(Free and Open Indo-Pacific Strategy)」は、日本の外交戦略として現在も取り組みが進められており、日本の東南アジアへの国際協力のあり方にも大きな影響を与えています。


今回の勉強会では、独立行政法人国際協力機構(JICA)本部で東南アジア・大洋州部 参事役兼計画・ASEAN連携課長としてご尽力され、「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進に最前線で携わられてきた丸山英朗様にご登壇いただき、これまでの日本政府の国際協力の取り組みや今後の展望などについてお話しいただきます。


これまでの当勉強会のアンケートにおいてもご要望が寄せられていた東南アジアにおける日本政府の協力について聴講できるまたとない機会ですので、東南アジアの開発に興味をお持ちの方だけでなく、日本政府の国際協力にご興味のある皆様も奮ってご参加ください。


また、今回の勉強会は完全オンライン開催となりますので、イギリス・日本その他世界中からのご参加をお待ちしております。



講師紹介:


丸山 英朗様 JICA 英国首席駐在員


1989年に慶應義塾大学法学部法律学科をご卒業後、国際協力事業団(現在のJICA)に入団。1997年に海外長期研修で英国マンチェスター大学大学院に派遣、同開発政策マネージメント研究所にて経済学修士号を取得。翌年には外務省出向によりニューヨーク国際連合日本政府代表部に所属されました。その後、JICA社会開発部日本センターチーム長、青年海外協力隊事務局アフリカ・中東・欧州チーム長、キルギス共和国事務所長、企画部国際援助協調企画室副室長、東ティモール財務省アドバイザー、東南アジア・大洋州部 参事役兼計画・ASEAN連携課長などの地域的にも分野的にも幅広い役職を歴任し、2020年9月より現職に従事されておられます。


参加費:£2(勉強会運営費に充てさせて頂きます。)


言語:日本語


事前にEventbriteサイト(https://www.eventbrite.com/e/iddp-8-jica-tickets-159243881737)よりお申し込みをお願いいたします。


~IDDP第8回勉強会 開催報告~

7月3日にIDDP第8回勉強会を開催いたしました。

今回はJICA 英国首席駐在員の丸山英朗様にご登壇いただきました。

東南アジア地域に対するJICAの事業戦略をテーマに、「自由で開かれたインド太平洋」を守るためのJICAの最新動向についてお話いただきました。

途上国開発分野において中国が急速に進出するなか、東南アジア地域の自主性を守り、開発が一国に占有されることを防ぐというJICAの重要な役割についてご説明いただいた後、そのための具体的な取り組みについてご教授いただきました。

特に、国際秩序を支えている「自由・民主主義・法の支配」という普遍的価値を東南アジア地域に共有することの重要性や、東南アジア地域を物理的・制度的・人的という3つの観点において連結させることの意義についてのお話はとても興味深いものでした。

ご講演後は、質疑応答・懇親会の時間を通して参加者の方々からのより実践的な質問にも丁寧にお答えいただき、様々な事例・経験をご共有いただきました。

今回ご講演いただいた丸山様、ご参加いただいた皆様、大変ありがとうございました。