この場は,'Zakkan',「雑感」として,私が日ごろ考えていること,気づいたことなどを書き留める場です.
20260112
木村幹,2024,国立大学教授のお仕事——とある部局長のホンネ,ちくま新書.読了.
一昨日に書店で手に取ってパラパラ立ち読みし,昨日に購入.著者が指摘するように,国立大学といっても,様々であるし,学部や学科によって「お仕事」の内容は異なると思います.それでも,国立大学の教員が,普段,どのような仕事をどのようにこなしているのか,何に苦労してきたのか/しているのか,国立大学の教員でない人にはよくわかりません.国立大学だけでなく,私立大学についても同様です.著者には,国立大学の教員の「お仕事」の過去・現在・将来について,一人称の立場で,ユーモアも交え,熱く語って頂いた,そんな読後感です.非常にシビアな内容が多いものの,p.252にある「むすびにかえて」の一節を読んで,実務経験もある一人の大学教員として,深く頷きました.とくに,付箋を貼りまくったのは,第5章の「大学教員を育てる」と第6章の「営業する大学教員」です.第5章に,「研究者の卵はここでつまづく」という節があります.現役の大学院生に是非読んでほしい一節です.
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20260110
新書コーナーの書棚が一列分程度の書店のメリットに気づきました.各出版社の新書の新刊とともに,売れ筋(?)の新書のチェックをしやすいです.昨晩,冒頭のような書店に行ったら,こんな新書が出てたんだぁ,という気づきがありました.普段,新書コーナーの書棚が多数の書店にて,新刊チェックをします.時間の余裕があれば,書店散歩も兼ねて楽しいです.しかし,時間の余裕があまりないとき,網羅的にチェックするのも無理があります.
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20260107
早朝から計算に専念.この数日間,とある理論書にて,特性関数の導出過程を暗算で理解しようと試みたものの,無理でした.ノートに問いを立てて,導出過程を書いてみると,8ページ分になりました.どうりで,暗算では理解できない訳です.理論書の著者は,ノートや黒板に計算過程をしっかり書いているはずです.理論をきちんと理解するには,著者のノートや黒板に記載した内容まで,しっかり再現(復元?)しなければなりません.行間を再現することにほかならず,それが大変です.
どの程度の計算過程であれば,暗算で乗り切るかどうかは,人それぞれだろうと思います.頭の中で,マクローリン展開して,云々,程度であれば,できなくもありません.経験上,暗算で乗り切れるかどうかは,頭の中での計算をどの程度までクリアに可視化できるかどうかに依存すると思います.もう少し粘れば,暗算でフムフム,となったかもしれません.ノートに書いてみると,暗算では気づかない何かが,計算過程で可視化されます.
ある理論を理解する場合,滞りなく理解できることは稀で,たいてい,絶壁に直面します.絶壁が多数な場合,その理論を理解しようとする気力は失せます.しかし,絶壁がそんなに多くなければ,絶壁を克服しようとする気になります.今回の場合もそうで,峠を越えるか,トンネルを掘削するか,様々なアプローチがあります.
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20260103
Levyの安定法則についてお勉強.とある文献に,この法則と導出過程が載っているためです.以前からこの法則の存在を知っていたものの,使用されているnotationとその組み合わせは取っつきにくいため,読むのを避けてきました.わからないところがわかってきて,そこを如何に克服しようか,模索中.Levyの安定法則は中心極限定理を一般化したものと言われています.この法則を知ったのは,名著「統計学を拓いた異才たち」です.大学院生の頃に本書を読んで,中心極限定理の凄さと正規分布がなぜ世の中で重宝されるのか,何となくわかってきました.その後に統計学の教科書を読み漁ったものの,いまいちよくわかりませんでした.こうした苦労は,測量学の講義で役立っています.
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20260101
あけましておめでとうございます.