Urban Morphometrics & Analytics Laboratory
都市形態計測解析研究室
都市形態計測解析研究室
20250605 2025年度の研究室メンバー集合写真
はじめに / introduction
当研究室は,2024年4月にスタートしたとても新しい研究室です.都市空間を計測・理解・改善するための研究と教育に取り組んでいます.
※:「計測」にはGISystemsでの図上計測や測量,「理解」には数理モデリングやGIScience,「改善」には,都市空間を改善するための政策や空間デザインの意味も込められています.
研究室名は,「都市形態計測解析研究室」です.英語表記は,'Urban Morphometrics & Analytics Laboratory'です.
※1:都市形態計測解析研究室 = 都市(urban) + 形態計測(morphometrics) + 解析(analytics) + 研究室(laboratory) です.
※2:伝統的な「都市解析」のうち,「形態」を重視するとともに,都市の物的な構成要素を「計測」することも重視します.
※3:学科公式webサイトの「教員・研究室紹介」では,「薄井宏行研究室」です.研究室クイックナビゲーターもご参照ください.
Urban Morphometrics & Analytics Laboratory (UMAL) has just been established since April 2024 as a new research unit of the department of civil and environmental engineering, Chiba Institute of Technology (CIT). UMAL is also called 'Usui-ken' because the laboratory's PI is prof. Usui and 'ken' means a laboratory in English. ('ken' also means a dog in English.)
UMAL's mission is doing research and education for measuring, understanding and improving urban space. To this end, UMAL will develop a series of methods for measuring urban space by using geographical information systems (GISystems). UMAL will develop a series of theories for understanding urban space with the aid of mathematics, physics, operations research (OR), geography, economics, urban morphology, geographical information science (GIScience) and artificial intelligence technology (AI tech). Based on our measuring and understanding urban space, UMAL will improve urban space through urban design and policy making.
UMAL's core research interests are (1) measuring urban form in a quantitative approach, known to urban morphometrics, and (2) elucidating tangible/intangible urban phenomena and mechanisms, known to urban analytics. Measuring urban form remains one of challenging problems in urban science because urban space is too complex to measure and compute. We therefore need to establish the science of urban form, urban morphometrics, to explore urban analytics and evidence-based urban planning and design.
研究室の近況 / recent activities ※クリックすると過去ログが表示されます
20250710:2025年度前期の論文ゼミは終了しました.後期の論文ゼミは毎週木曜日の午後に開催予定です.
20240709:学生研究室の什器を増設しました.窓側にハイデスクとハイチェアを増設しました.(ページ最下部に写真があります)
20250619:Politecnico di Torino(トリノ工科大学)にて開催された International Seminar on Urban Form 2025 において薄井が発表しました.
20250415:薄井も共著の書籍が古今書院より出版され,第10章「3D都市モデルPLATEAUデータを用いた街路景観の計測[QGIS]」を執筆しました.
UMAL's research meeting of the summer semester in 2025 academic year will be on Thursdays in the afternoon.
20250401:2025年度前期の論文ゼミ(第1回)を開催しました.前期は毎週木曜日の午後に開催します.
20250322:2024年度の学位記授与式にて卒論生が新たな門出を迎えました.おめでとうございます.
20250128:2024年度の卒業研究最終発表会(計画系)にて卒論生が発表しました.
20241219:2024年度後期の論文ゼミは終了しました.
20241128 - 29:御宿研修センターにて合宿ゼミを開催しました.
20241124:国際誌 Cities (2023 impact factor 6.0) に薄井の論文が掲載されました.
20241116:東京大学にて開催された CSIS DAYS 2024 にて学部4年生の伊坂さんが 優秀共同研究発表賞 を受賞しました.
20241112:国際誌 Transactions in GIS (2023 impact factor 2.1) に薄井の論文が掲載されました.
20241108:学部3年生12名が当研究室の新メンバーになりました.
20241102:北九州国際会議場にて開催された 日本都市計画学会第59回論文発表会 において薄井が発表しました.
20241028:南京大学にて開催された International Seminar on Urban Morpho-Science において薄井が招待講演しました.
20241025:国内誌 都市計画論文集 に薄井の論文が掲載されました.
20241010:2024年度の卒業研究中間発表会(計画系)にて卒論生が発表しました.
20240926:2024年度後期の論文ゼミ(第1回)を開催しました.後期も毎週木曜日の午後に開催しています.
20240924:学生研究室のフリーアドレス環境が概ね整いました.窓側にハイデスクとハイチェアを設置しました.(ページ最下部に写真があります)
20240714:国際誌 Sustainable Cities and Society (2023 impact factor 10.5) に薄井の論文が掲載されました.
20240711:2024年度前期の論文ゼミは終了しました.後期の論文ゼミは毎週木曜日の午後に開催予定です.
20240404:2024年度前期の論文ゼミ(第1回)を開催しました.
20240401:研究室を発足しました.
研究室の構成員 / members
2025年度は,教員1名(薄井)と創造工学部都市環境工学科の4年生12名です.※研究室クイックナビゲーターもご参照ください.
UMAL's members in 2025 academic year are one professor (Dr. Usui) and 12 undergraduate students.
学生の研究テーマと指導方針 / how to supervise UMAL's students
学生の都市に対する興味,関心,素朴な問題意識(なぜ?)などに応じて決めます.
薄井の専門と研究のキーワードはコチラをご覧ください.研究実績(論文など)はコチラをご覧ください.
都市計画学,都市形態学,空間情報科学,社会システム工学,地理学,経済学などを駆使してきました.とくに,「形態」と「定量化」を重視してきました.
学生とともに新しいテーマにも取り組みたいと思います.
学期中は週一回の頻度で「論文ゼミ」を行います.各自進捗を報告するとともに,全員で議論します.
論文ゼミとは別に,「基礎ゼミ」と称して,スキルアップの場を設けます.たとえば,GISの操作法や統計学の基礎を学んだり,書籍を輪読します.
卒論に取り組む過程を通じて,良質な失敗からいろんなことを学びあえるような環境を提供します.
Prof. Usui takes enough time to do discussion for understanding students' interests in cities and urban space, and determines each student's research theme. A list of prof. Usui's papers can be seen here.
都市環境工学科の学部三年生向けのQ&A(20250524更新)(Japanese only)※クリックすると表示されます
具体的にどんな研究ができますか?
「学生の研究テーマと指導方針」に記載のとおり,学生の都市に対する興味,関心,素朴な問題意識(なぜ?)などに応じて決めます.先輩の卒論については,「卒業論文リスト」もご覧ください.薄井がこれまで(東京大学在職時に)指導してきた研究事例として,土地利用と人口密度からみた居住誘導区域の特徴,公共トイレの配置計画,一般乗合バスのフリー乗降区間の最適配置,シェアサイクルの導入効果などがあります.ご覧の通り,土地利用,都市交通,都市防災なども研究対象になります.まずは,ご相談ください.
薄井はどんな研究をしていますか?
薄井の専門と研究のキーワードはコチラをご覧ください.都市計画学,都市形態学,空間情報科学,社会システム工学,地理学,経済学などを駆使していろいろやっています.とくに,「形態」と「定量化」を重視しています.研究実績(論文など)はコチラをご覧ください.最近の主な研究成果は以下の論文です.
建物分布に基づき人口集中地区を画定する方法の開発(国際誌 Sustainable Cities and Society(2023 impact factor (IF): 10.5)に掲載)
既成市街地の動的な画定方法の開発と市街地の拡大と縮退の評価(国際誌 Cities(2023 IF: 6.0)に掲載)
空閑地がランダムに発生・蓄積する過程のシミュレーション方法の開発(国際誌 International Journal of Geographical Information Science(2023 IF: 4.3)に掲載)
街路景観(沿道建物の高さと壁面位置)が調和している/していない場所を把握する方法の開発(国際誌 Geographical Analysis(2023 IF: 3.3)に掲載)
東京23区で建物高さが調和している/いない場所はどこか?(国際誌 Environment and Planning B: Urban Analytics and City Science(2023 IF: 2.6)に掲載)
建物壁面後退距離とD/Hの自動計測方法の開発(国際誌 International Journal of Geographical Information Science(2023 IF: 4.3)に掲載)
高齢者等の継続歩行距離を考慮したシティベンチの逐次配置方法の開発(国際誌 Transactions in GIS(2023 IF: 2.1)に掲載)
直線距離と道路距離に基づく東京23区の消防活動困難区域とその変化 (国内誌 都市計画論文集 に掲載)
いま進めている主な研究プロジェクトは以下の通りです.
2023.10 - 2027.3
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST),戦略的創造研究推進事業(さきがけ),マルチスケール住環境と建物改善行動変容の相互影響GeoAIモデル.
研究費総額:¥22,500,000(直接経費)
2024.4 - 2029.3
日本学術振興会科学研究費,基盤研究(B),複雑な市街地形態を考慮した物的な密度指標による住環境性能の簡便な評価方法の開発.
研究費総額:¥11,500,000(直接経費)
構造系や環境系の研究はできますか?
構造系の研究はできません.コンクリート工学や地盤工学に基づく研究をご希望でしたら,構造系の研究室をご検討ください.環境系についても,屋外での観測や実験に基づく研究はできません.環境系の研究室をご検討ください.しかし,市街地における住環境の安全性(延焼リスクなど),保健性(採光など),利便性(鉄道駅等の都市施設等へのアクセシビリティ),快適性(街路景観の調和など),持続可能性の計測や評価に関する研究は,当研究室でもできます.
卒業生の進路(就職先)は?
「卒業生の進路(就職先)」をご覧ください.研究室を発足して間もないため,とくに傾向はありません.大学院への進学希望者を歓迎いたします.
研究室(学生ラボ)はどんな感じですか?
学生ラボはフリーアドレスです.私物は壁側にあるキャビネットに収納できます.窓側には,ハイデスクとハイチェアを設置しています(ページ最下部に写真があります).東京湾などを望みながら,立ちながらの作業もできます.大気が澄んでいると,伊豆大島や伊豆半島も眺望できます.
研究室のイベントはありますか?
2024年度には,11月末に本学の御宿研修センターにてゼミ合宿を行いました.16階の計画系研究室の垣根を越えての懇親会も活発です.2025年度は,都区内や大学周辺を対象にまちあるきを行う予定です.時期と場所は未定ですが,ゼミ合宿も行う予定です.
一年のスケジュールはどんな感じですか?
研究室の近況の過去ログをご覧ください.前期の卒論ゼミの開講期間は,4月の第1週から7月中旬までです.後期の卒論ゼミの開講期間は,9月下旬から12月下旬までです.10月上旬に卒論中間発表,1月下旬に卒論最終発表です.4月から5月までは,学生の都市に対する興味,関心,素朴な問題意識(なぜ?)などに基づいて.研究テーマを具体化していきます.5月以降は,文献レビューに専念するとともに,研究目的を達成するために必要な手法を学んでもらいます.研究テーマによって,現地調査,文献調査,データ分析とそのための基礎の習得に専念してもらいます.
今後も,Q&Aを増やしていく予定です.
卒業論文リスト(Japanese only)※クリックすると表示されます
2024年度
伊坂 優太
校歌で歌われる地物とその地理的範囲の可視化:埼玉県下公立高校を対象として
遠藤 陵吾
スケートボーダーは公共空間をどのように使いこなしているのか
加藤岡 隼・吉村 虹輝
一宮町のどこで人口は増えているのか
田中 萌実・田中 理沙
橋梁の機能と造形の変遷:1960年代から2000年代に架けられた荒川・江戸川下流の橋梁を対象として
ヤダムドロジ ノミン
ゲル地区における敷地内の建物配置とその分類:ウランバートル市のチンゲルテイ地区を対象に
卒業生の進路(就職先)(Japanese only)※クリックすると表示されます
2024年度
株式会社IHIインフラ建設,株式会社アルファシビルエンジニアリング,株式会社大城組,株式会社熊谷組,パシコン技術管理株式会社
研究室で学びたい学生(学内・学外)・共同研究をご希望のみなさまへ / applicant for UMAL as a student or joint researcher
研究室訪問を随時受け付けております.お気軽にご相談ください.
Prof. Usui welcomes your visiting UMAL. Please contact/email prof. Usui.
Email: usui.hiroyuki [^_^] it-chiba.ac.jp (Please replace [^_^] with @)
研究室の場所 / UMAL's address
郵便番号: 275-0016
所在地:千葉県習志野市津田沼2-17-1 千葉工業大学1号館16階 1603(教員オフィス),1604(学生研究室)
下記の地図(Google Maps)をご覧ください.キャンパスマップもご覧ください.
zip code: 275-0016
16th floor, building #1, Chiba Institute of Technology, 2-17-1, Tsudanuma, Narashino city, Chiba prefecture
(Please browse Google Maps below.)