この場は,'Zakkan',「雑感」として,私が日ごろ考えていること,気づいたことなどを書き留める場です.
20251101
2025年度のGIS学会@富山大学の初日に参加.今朝は7時過ぎから二時間ほど,富山市内をまちあるき.街路の花の位置に特徴があります.橋にもあるので,こだわりを感じました.富山城址公園南西広場と大手町界隈にて「AMAZING TOYAMA」を見て,「アメイズィング,とやーま,わーぉ」と小声で二度ほど発したのは内緒.朝からツボイン.発表を終えた学生たちを労うため,富山駅前を経由して,路面電車で約30分かけて,お店へ移動.釣り掛け式のモーター音,コンプレッサー音が耳に心地よい.
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20251031
早朝は研究に専念.昨日と同様に実装と論文執筆.10時からは測量学の講義(第7回).フェーズ相対測位について,二重差方程式から相対位置ベクトルの求める過程を詳説.薄井はこの過程を面白いと思っています.講義後も研究に専念.昼過ぎから富山市に移動.一瞬だけ、霧積川に架かる北陸新幹線のPCアーチ橋から,霧積川渓谷の紅葉を見下ろすことができました.連続25‰の勾配を軽々と駆け上がる新幹線の技術に感動.軽井沢駅と佐久平駅の間の区間を走行中に,車窓を見ながらいろいろ考えました.1997年に開通のこの区間も,だいぶ周囲に馴染んできました.木々の黄葉が美しい.浅間山は雲の中.
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20251030
昨日はまったく研究は捗らず.今日は,頭を切り替えるため,目下執筆中の研究に専念.朝8時半から12時半まで論文の執筆.その後,研究室の論文ゼミ,諸々の会議が続き,夕方から研究を再開.実装で難航していたものの,試行錯誤の末,20時半頃にやりたいことができました.素直に嬉しいです.
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20251026
午前中は研究に専念.実装で四苦八苦.やりはじめると楽しい.しかし,やりはじめるまでの腰の重さが課題.毎度のことながら,演繹的に導出した数式と実データを突き合わせる瞬間は緊張します.一見すると,こんな数式が実データにfitするの?と思う反面,演繹的に導出した数式だから,適度にfitするに違いない,という自負はあるのです.それでも,数式と実データを突き合わせる段階になると,わくわくするとともに,不安からくる緊張感もあります.
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20251024
午前中は測量学の講義(第6回).テーマはGNSS測量.後半,フェーズ相対測位について詳説.基準局(電子基準点)に対する移動局(座標未知の地点に設置する受信機)の相対位置ベクトルを計算する方法を詳説しようとしたものの,すでに11時30分を過ぎていたので,次回に詳説することに.大半の測量学の教科書では,フェーズ相対測位の概説が記載されている程度であり,二重差方程式の導出まではあるものの,その先の相対位置ベクトルの計算方法に関する詳しい説明はありません.二重差方程式まで導出するならば,相対位置ベクトルの計算方法まで説明しないと,中途半端であり,なんで二重差方程式なんぞ考えるのか,そのメリットはわからないと思います.厄介なのは,方向余弦ベクトル,行路差の考え方の理解が必須であり,しかも難易度高め.それゆえ,次回に詳説.
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最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.ジャンルはtrance.
A.M.R, 2013, Whispers (feat. Ai Takekawa), Alter Ego Music.
これまでも何度か聴いた記憶があるものの,今日,引き込まれました.イントロに特徴はありません.しかし,Ai Takekawa(武川アイ)さんの透明感と清涼感のあるvocalに引き込まれました.歌詞は主に英語で進行するなか,「ささやくの」と(日本語が)聞こえてきて,ハッとしました.中盤では,二胡の音色と思われるサウンドが主旋律としてオーバーレイされ,哀愁感に引き込まれます.
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20251023
未明からGIS学会のポスター発表の準備に専念.昨日,なかなかエンジンがかからず,深夜にようやくエンジンスタート.初稿は完成.気づけば,朝5時前.まさに,永山祐子,2025,建築というきっかけ,集英社新書の「それ(集中力が冴える時間)」が来たら,キターッとサーファーみたいに波に乗って,その時間に集中して考える(pp.135-136)」な状態でした.しかし,要領は20代並みに悪く,夜通しでやるのもなあと反省しつつ,だいぶ気は楽に.来週に時間をとれないかもしれないので,諸々前倒し.午後は論文ゼミと諸々の打ち合わせ.気づけば日没.19時頃から,約10日間未解決なままな,地味に手強いGISの計算エラーと対峙.試行錯誤してみると,ようやくエラーは解消.約10日間の懸案事項はだいぶ解消したはず.これで,停滞していた研究は前に進むかな.
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20251020
週末に実証分析とそのための実装に専念しようとしたものの,まったく捗らず.昨晩から少しずつ捗りはじめ,今朝から本格的に着手.理論に基づき見通しよく考察するための仮定の妥当性の実証は午前中に完了.やれば数時間でできるものの,やるまで一週間も無駄に.何度も頭と紙面上で慎重に検討.約半年間の懸案事項は解消(のはず).いまは,この仮定に基づき,理論に基づく実証のための準備に専念.最終目的地はまだ目視できず.薄井のこれまでの研究のなかでも,トップクラスに複雑なことをしています.夜は「修士学生と教員を対象とした懇親会」に参加.今年の8月に発案してくださった同僚の先生と実際に企画してくれた幹事の修士学生(発案の先生の指導学生)に感謝.
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20251018
最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.ジャンルはdance.
MYRNE, 2024, Peter's Theme, The Four Stages, This Never Happened.
これまで何度か聴いてみて,妙な既聴感がある作品です.何だろうと思い出してみると,globe, 2001, angel's song(※), garden, avex globeであり,さらに遡ると,冨田勲氏の新日本紀行のメインテーマ曲です.薄井の仮説は,'angel's song'のメインパートの主旋律は,小室哲哉氏の冨田勲氏に対するオマージュです.「新日本紀行のメインテーマ曲」も旧ヴァージョン(1963)と新ヴァージョン(1969)があるものの,メインパートの主旋律は両者共通です.MYRNE氏はシンガポールのDJ&音楽プロデューサー.電子音とともに,ストリングスとコーラスの足し算と引き算が秀逸で,病みつきになります.中盤,ストリングスのソロパートになる構成もgood.
※当初,gardenと記載していました.angel's songに訂正しました.
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20251017
午前中は測量学の講義(第5回).テーマは測地系と座標系.紙面上のお話から地上のお話に橋渡しするための重要なテーマです.にも拘らず,とくに初心者が,GIS(地理情報システム)の習熟をきっかけに測地系と座標系について理解して,それをGISで使いこなそうとすると,なかなか難しいのが現状かと思います.この現状が少なくとも20年以上改善していないという問題意識もあります.薄井は主に都市計画分野の教育者として,地積調査をゴールに設定するのがよいと考えております.地籍調査におけるトラバース測量,そのためには基準点が必要であり,基準点を決めるために測地系と座標系の理解は必須,地球って丸いよね,というストーリーです.今日の講義のはじめとおわりに話した内容でもあります.
次回(第6回)のテーマはGNSS測量.実は,標高を計算するのに,楕円体高とジオイド高を知る必要があり,楕円体高はまさにGNSSによる衛星測位です.このように体系的に整理すると,教える立場としても面白いです.
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永山祐子,2025,建築というきっかけ,集英社新書.読了.
昼過ぎに,久々に書店散歩をしていたところ,本書が平積みされており,衝動買い.TBSの「情熱大陸」に出演されていたのを思い出しました.本書の特徴は,永山さんがこれまでに関わってこられた方々に関するお話とともに,「コラム」として,これまで関わってこられた方々から見た永山さんに関するお話という,双方向の構成です.仕事の進め方など,多くを学びました.いくつか,共感するお話もあります.一つは,「(小学生の)ころの私は,自分がこの世に存在しているということが,どういうことなのか分からず,突然不安に駆られて眠れなくなったりしていました.(中略)(自分の)外側にある世界は本当のものなのか.実は虚構ではないか.外の世界が虚構だとすると,(後略)(p.57)」です.私自身,宇宙空間にいるのは事実であるものの,その宇宙空間が,金魚鉢か何かに収まっていて,それが一室の書棚にある様子を,私が見ている様子を,何度も夢に見ました.論理的には破綻している妙なことを考えては,不安になること,実はいまでもあります.もう一つは,「「それ(集中力が冴える時間)」が来たら,キターッとサーファーみたいに波に乗って,その時間に集中して考える(pp.135-136)」です.頷きながら読み進めました.
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20251015
卒論の中間発表.朝9時から夜7時半頃まで,この間二回,三時間と一時間ほど,講義等で休止.薄井研の7テーマ分は,もちろん,今後の課題を残しつつも,無事に発表.
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20251014
午後は研究室の論文ゼミ.明日は卒業論文の中間発表のため,木曜日から本日に変更.発表に慣れてもらうべく,場数を踏む機会を設けるべく ,7テーマの発表練習を二回実施.一回目に学生同士の質疑応答とプレゼン内容の改善点(と良い点)を指摘し,20分の休憩の間にプレゼン資料を修正する時間を設け,二回目に本番さながらに発表練習.すべてのテーマのpptとプレゼンにokを出しました. 話題は変わり,最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.ジャンルはhouse.
Modera, Andrew Burrow and Susie Ledge, 2024, Dominoes (Modera Intro Mix) [Mixed], Colorscapes Volume Six (DJ Mix).
オリジナルは,
Modera, Andrew Burrow and Susie Ledge, 2024, Dominoes, A Story to Be Told.
オリジナルもDJ Mixヴァージョンも甲乙つけがたいものの,私は後者のほうが好みです.
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20251013
今日は授業日.担当授業はないものの,ほぼ終日大学にて研究・・・,するつもりが,なかなか捗らず.午後からはPCのデータのバックアップを開始.所要時間は約5時間.土曜日は,7月上旬まで使用していたPCのメイン機のwindows更新に時間を要しました.9月末にwindows11へupdateしたばかりなのに,windows更新のためのインストールにがっつり数時間(三時間くらい?)要し,21時前に,再起動に約30分要する旨の表示を見て,げんなりして帰宅(汗.そんな10月の三連休.
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20251010
午前中は測量学の講義(第4回).前回のテーマである,誤差伝播の法則を復習.誤差と残差の違いについても,重ねて強調. その後,トラバース測量を模して,紙面上で四角形の頂点の各座標値を計算するために,閉合制約のもとで,x座標とy座標の最確値の計算式の導出方法を詳説.黒板も使用.最小二乗法とラグランジュ未定乗数法の応用問題です.講義資料の約半分まで進んで今日は終了.昨年度と同様です.次回(第5回)のテーマは,座標系と測地系.紙面上でのお話から地上でのお話へ橋渡しの回です.午後は論文ゼミ.来週の卒論中間発表に向けて,7テーマ分,発表練習&梗概の最終チェック.気づけば,日没.
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20251009
今週は,実証分析に終始.状況は,2023年の今頃と同じ.うまくいけば,今週で一連の実証分析のためのデータ処理は一段落するはず.話題は変わり,最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品.ジャンルはelectronica.
Klur, 2024, Stellation, High Above.
とくに,3:37以降,テンポ二倍のビートが加わり,フェーズの変わった感は病みつきに.何だろう,3:36まで,峠道のワインディングをある程度攻め続けてきたところで,ギアチェンジして,さらに高みを目指すような感覚です.もうひと踏ん張りしたくなります.
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20251007
今日もほぼ終日,実証分析に専念中.原因不明のエラーは,QGISの古いバーションで試行したところ,問題なく計算終了.約24時間を要しました.これもよくあることです.古いバーションをインストールしてあるPCを久々に起動して,データを移すのは手間であるものの,背に腹は代えられません.計算できることが重要.
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20251006
ほぼ終日,実証分析に専念.複数の地域を対象にしているため,PCを複数台使用して計算.当面,この状況が続きます.PCが計算中,私は暇なので,論文の推敲に専念.説明不足な箇所,notationの改善など,論文の執筆はminor revisionの積み重ねです.この研究のゴールは見えてきたので,約一か月間,実質的に中断している論文の推敲にも専念.二か所,double notationがあり,約一か月間の懸案事項の一つでした.一方のnotationを太文字からノーマルに変更して解消.
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20251004
朝から実証分析に専念するも,原因不明のエラーの対処に難航.昼過ぎ,英文校閲を依頼していた論文原稿は予定通り納品.一通り確認してから,submit.
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20251003
早朝から研究に専念.10時から測量学の講義(第3回).講義の前半30分は前回の復習.誤差と残差の違い,最確値と最小二乗法,中心極限定理について,とくに重要な内容を再度説明.講義の後半は,誤差伝播の法則について,定性的に説明.定性的な理解で十分な旨を説明したあと,数式を使用して説明.黒板を使用して,どのように数式を組み立てるのか,再現.講義資料では,数式の組み立て方をフォローできるように工夫しているものの,静止画のため,組みあがっていく様子は伝わりにくいです.学生にも手計算してもらいました.能動的に考える機会を設けるのは重要です.11時45分に講義終了.夕方から研究を再開.実証分析に専念.原因不明のエラーと対峙.
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20251002
午前中は研究に専念.実証分析のために,対象地域を選定し,データの準備.これで午前中は終わりました.午後は14時から研究室の論文ゼミ.10/2(内定式の時期)ということもあり,卒論生12名のうち出席は8名.5テーマについて,卒論の中間発表(10/15)に向けて発表練習会を開催.途中,休憩をはさんで,16時半過ぎに終了.秋の夜長,明日の測量学の講義の準備.受講生に線分の長さを10回計測してもらい,その平均値(最確値)をmanabaで提出してもらいました.108人の最確値のデータが集まりました.中心極限定理により,108人の最確値のデータは正規分布に従うのかどうか,明日の講義で結果を示します.
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20251001
昨日に続き,実証分析の方法の検討に専念.夕方から,実装に着手.そろそろ,実証分析を本格化させるべく,離陸(重たい腰を上げること).先週の今頃にはまったく見えなかった「地図」を手にしたので,複雑な実証分析を進めることができる見込み.
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20250930
実証分析の方法の検討に専念.頭のなかで考えるだけではどうも整理しきれないので,ノートに「何をどのデータを使ってどのように計算するか,整理したい」という問いを書いて,頭のなかで考えていることを言語化.理論はあるものの,実際にデータを使って計算するとなると,理論の構築とは異なる能力が要求されます.
たぶん,この思考経路が強い状態ならば,実証分析は楽しいです.あのフォルダのあのファイルのあのデータをあれと組み合わせて云々,みたいなことを具体的に描けるからです.しかし,この思考経路が弱くなると,さにあらず.データ分析を進めるための「地図」のようなものが必要で,それを劣化させない工夫こそが重要.しかし,容易ではありません.
自戒を込めて厳しいことを書くと,「地図」がクリアな範囲で研究を進めるほうが楽だし,やり方次第では,論文の量産もしやすいと思います.しかし,何か新しい研究(分野)を開拓する,という意味では,「地図」のクリアな範囲を広げなければなりません.さらに,「地図」のないところに「地図」をつくるくらいの野心がほしいです.
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20250929
午後からまちづくり演習.後期の対象地は浦安駅周辺.浦安市の職員の方々のご説明を聴きながらまちあるき.当代島地区にある旧江戸川左岸のカミソリ堤防の付近は,消防活動困難区域の一部をなしています.幅員の狭さの割には,交通信号機のある交差点はないこともあり,自動車の交通量は多め.しかも速い.猫実地区の土地区画整理事業が完了した街路を歩いていると,ちょうど消防車が通行.この街路はもともと幅員6m未満.都市計画事業の重要さを実感.終盤は,猫実川に架かる記念橋へ.1915年に竣工.浦安市の職員の方々はじめ,関係者のみなさまに感謝.
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20250928
早朝から論文執筆に専念.昼過ぎからは大学の重要イベントに従事.その後,論文執筆を再開し,初稿は完成.研究に着手(論文のイントロを執筆開始)してから,約13か月間を要しました.千葉工大に移ってから開始した研究という意味で,移籍後第一号です.想定よりも難航.まずは数日間,寝かせてから推敲.
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NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」の再放送を視聴していると,なぜか,映画「国宝」と重なる部分を見出します.6月に映画「国宝」を劇場で鑑賞したときも,NHKドラマ10「昭和元禄落語心中」を思い出しました.それはさておき,ドラマで使用されている,ゆず「マボロシ」のピアノインストを聴くのが,再放送を視聴する主要な楽しみの一つです.村松崇継さんによる作品と思われるものの,なぜか音源はリリースされていません.ドラマの主要な場面の演出に貢献している作品であると思います.
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20250927
ほぼ終日,研究に専念.実証分析を終えて,結果の考察に専念.楽しい時間です.当初,対象地区ごとに考察をまとめる予定でした.実証分析の結果を見ながら,評価項目ごとにsubsectionsを構成し,そのなかで対象地区の比較するほうが考察しやすいことに気づきました.
実証分析に着手してみて気づくこと,新たなアイデアを得ることがあります.関連する研究の実証分析の進め方を考えるきっかけにもなります.理論を構築しているだけでは気づかないアイデアです.
理論の構築に専念しながら,実証分析にも専念できるのが理想です.現実には,同時期に両方に専念するのは容易でありません.ある研究の実証分析に専念していると,複数の研究に関する実証分析の進め方を考えたくなります.そのほうが,実証分析に特有な思考の慣性もあり,効率的な場合もあります.悲しいかな,実証分析からしばらく遠ざかると,実証分析に特有な思考の慣性も徐々に減少.フットワークは重くなります.
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20250926
午前中は測量学の講義(第2回).昨年度と同様,誤差と残差の違いについて,重ねて強調.いきなりnotationを使用して数式で説明すると難しいので,導入は数値例,それを一般化して,notationを使用した数式に置き換え,最小二乗法を説明.続けて,なぜ,世の中で正規分布(ガウス分布)が重宝されるのか,力説.講義の前は論文執筆に専念.ここ数日,ツールの実装のめどが立ち,実証分析を本格化.講義の後に再開しようとするも,なかなか捗らず.日没近くにようやくエンジンスタート.
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20250925
健康診断の後,学食にて朝定食.内容は,とり玉丼(鶏肉のフリッターに温泉卵トッピング),ミニサラダ,みそ汁.なんと,¥300.美味でした.その後,がっつり三時間半,研究に専念.ツールの実装に難航していたものの,一通り解消.午後は研究室の論文ゼミ.卒論の中間発表に向けて,がっつり議論.
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20250923
昨晩,論文の修正原稿の英文校閲は予定よりも一日早く納品.早速,添削箇所を一通り精査.一晩寝かせて,朝から論文の修正原稿をカバーレターとともに精読.今日になって,あるnotationを二つの意味で使用しているのに気づき,新たにnotationを定義.これまで,何度も推敲を重ねているにも拘らず,それでも気づきませんでした.修正を経て,論文は改善されました.editorとreviewersに感謝.先ほど,resubmit.
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20250920
都市のORの研究部会に参加.毎度のことながら,発表内容とその質疑応答から多くを学びました.関係者の皆様に感謝.
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20250919
午前中は測量学(初回)の講義を二時間.受講生(学科三年生)は約120名なので,2024年度よりも約15%減少.教室にも少し余裕を感じます.
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20250918
2025年度後期がスタート.午前中は学科三年生向けのガイダンス.その後は避難訓練.午後は2025年度後期の論文ゼミ(初回)を開催.気づけば,日没.
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20250916
確率過程のお勉強を再開.いくつかの文献で異なるnotationが使用されており,私の頭のなかで整理できていない状況でした.午前中に,ダメ元でnotationの意味を確実にフォローできる書籍を片手に考えはじめると,約一か月間,疑問に思っていたことを言語化できました.わからないことを,・・・ではないか?と疑問文にするのが,意外と難しいのです.それに基づき,文献で異なるnotationの対応関係を整理しようと思うようになりました.
13時から17時頃までは会議.後期に向けて,いろいろ動き出しました.
夕方,午前中の勢いで,先日に購入した洋書のソフトカバーを読みはじめました.この洋書も,パラパラめくってみると,notationが頭に入ってきません.拒絶反応に近いです.しかし,数日間,文献によっては数年間以上,時間を置いて向き合おうとすると,あるときにnotationの意味をフォローして,内容を読み進めようと思えるようになるときがあります.この洋書の場合,たまたま今日の夕方であり,いまも読み進めています.約450頁あるものの,すべてを読むつもりはなく,最初の5章を読んで,その先の章をどう読み進めるかという方針を考えます.
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20250915
様々な場面でシームレス化を実感します.
たとえば,web mappingは図郭という地図の区画という範囲を実質的にとっぱらいました.実質的にとは,PC,スマホ,タブレットの画面の大きさがweb mappingの範囲を規定はしているものの,自由自在に動かせるという意味で,図郭は存在しないに等しくなりました.
薄井は,思考にも図郭のような範囲を規定するものが本来は存在していると考えます.たとえば,紙面の大きさと紙面に記載されている情報です.思考についても,意識しないとシームレス化しています.思考のための情報のinputはすでにシームレス化しています.
しかし,ヒトが思考するときには,バーチャルにシームレス化できる部分とできない部分があると考えています.とくに,シームレスにinputできてしまう大量の情報に対して,ヒトは対応しきれておらず,現実にはかなり限定的に活用しているに過ぎません.それが等身大の人の能力でてきることです.両者の差は大きくなるばかりです.この差を謙虚に受け入れるのが重要であると,ふと実感しました.自戒を込めて.
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20250914
論文の修正は一通り対応.修正原稿の初稿の段階なので,着陸とは言えません.少なくとも一晩寝かせて推敲します.この段階になると,ファイナルアプローチです.これで,中断している研究を再開できます.中断している研究を一日でも早く再開するのが,論文の修正を進めるモチベーションです.
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20250913
昨晩から論文の修正(原稿への赤入れ)に専念.今回も,欧州線並みに長距離フライトとなる見込みのため,燃料満載かつ4000mの滑走路をフルに使って,ようやく離陸.離陸(重たい腰を上げる)のに時間を要しました.修正方針という地図はあるものの、実際のフライトはやってみて次第.今日は朝から晩まで論文の修正に専念.午前中5時間,夜に気づけば5時間も没頭し,それぞれ集中力は切れました.お尻と頭が痛いのは気のせい.フライトの目的地は見えてきたので,ファイナルアプローチを試みようとしています.
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20250910
未明に国際誌から論文の査読依頼.ほぼ終日,論文のレビューに専念.フルペーパー5本で,半数はレビュー論文です.過去に何度も読んだことのある論文です.それでも,読む度に,新たな気づきというか,着想を得ます.昼飯の後,ある論文の続きを読もうとしたものの,なかなか集中できず.
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20250908
論文の修正に専念.毎度のことながら,いったんは満足して投稿した論文を修正するためには,膨大なエネルギーをinputする必要があります.しかし,見た目の原稿の変化はほとんどありません.他方,頭の中は面白い状況です.原稿と査読者のコメントとそれに対する薄井の修正方針が有機的にネットワークを形成していくような状況であり,数秒前まで見えなかったつながりが見えてくるような感覚です.
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20250907
今朝もパンケーキを焼きました.計量カップに牛乳を注ぎながら,前回と比較して,明らかに,生地は柔らかく,フライパンでもよく伸び,ふんわりと焼けました.前回(8/23)は140mlではなく,90mlだったかもしれないと疑心暗鬼に.これ,明らかに系統誤差(?).
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20250906
共著の論文は無事に採用.とても嬉しいです.
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とあるお勉強を約半月ぶりに再開.書籍を片手に,薄井が理解した概要や疑問をノートしています.七月末のノートを見て,約一か月前の薄井は,いまの薄井よりも,より本質的な問いに直面していた状況を知りました.もし,ノートしていなければ,この状況はなかったことになっていたはず.そう考えると,ノートの重要さを実感.
毎度のことながら,書籍を読むよりも,書籍を読んで自分が理解した概要(ノート)のほうが重要であるのを実感します.理解の仕方は人それぞれだからです.理解するために,他人の書いた本,他人の理解を経由するのはとても有用であると思います.しかし,それらはあくまで他人の理解であり,自分自身の理解とは一致しません.他人と自分の理解の差にこそ,本質的な何かが宿っており,その差から,新たな研究課題が生まれると信じています.
経験上,ノートしても,そのノートを見返すことはあまりしないと思います.ノートすること自体が手段であり,そのときに理解したこと,思ったこと,疑問を明文化するというアクションのための手段です.もちろん,明文化するという行為は大事です.より大事なのに忘れがちなのは,せっかく自分の言葉で明文化した何かを振り返ることです.ノートに明文化したことが,その人にとっての思考のすべてであり,それをベースに,新しい何かを創造する可能性を秘めています.
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20250905
病院のタクシー呼び出し専用電話を使用.しかし,今日のような悪天候では,専用電話でもタクシーはつかまらないので,某アプリをインストールして利用.すると,3分程度でつかまり,3分程度で配車.病院周辺では床下浸水しているところもあり,タクシーもその道路区間に入ってしまい,一瞬ダメかも・・・と思ったものの,無事に帰宅.普段,タクシーを利用しないので,使用頻度の低いアプリをインストールするよりも,必要なときに電話して配車するほうが気軽であると思っていました.しかし,当面は,某アプリのお世話にもなりそうです.
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20250903
2025年9月3日より,スタバの「ドリップ コーヒー」は「ブリュード コーヒー」に変更.メニューにも,その旨記載されています.
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20250902
JSTさきがけ(社会変革基盤)の第6回領域会議(合宿)@沼津に参加.薄井の発表は昨日でした.前回二月の領域会議@福岡天神から,研究というよりも,勉強に専念してきた旨をショートプレゼン.その後,ポスター形式で発表.領域アドバイザーとさきがけメンバーから多数のアドバイスを頂きました.感謝.
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20250831
仕掛け品(論文)を一つ増やしました.イントロの初稿は完成.今週のモヤモヤ,否,約10年間のモヤモヤを明文化できたので,少しすっきりしたはず.
いま,メインで取り組んでいる二つの論文を書きはじめたのは,2024年8月31日,ちょうど一年前です.経験上,研究開始(論文執筆開始ではない)から一年足らずで完成する論文は,あまり深みがない傾向にあります.一年ぐらい考え続けて,ようやく問題の本質というか,考え続けてきたからこそ見えてくるものがあるためです.この本質をすぐに見抜ける人は,才能があるといえるかもしれません.才能がなくても,地道に考え続ければ,才能の差を補うことはできると信じています.
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20250829
気温は夏だけど,空は秋. .
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とある有名な方程式があるものの,そのメリットについてはよくわかりませんでした.今週に入ってから,いま読んでいる英語のハードカバーの一文を読んで,「なるほど!」と思った瞬間,難解な数式たちが難解ではなくなってきて,文字通り,解読してみようと思うようになりました.日頃,研究や勉強をしていても,こうした瞬間は滅多にありません.ポイントは,離散時間として扱う場合と連続時間として扱う場合で,アプローチが異なる,というシンプルな理由です.この理由も,よく読めば書いてあることに気づきました.ただし,アプローチが異なる,とは記載されておらず,この場合は・・・とった記載です.しかし,明記されていても,読み手に問題意識がないと,実質的には明記されていないに等しい事例です.この興奮が冷めないうちに,ノートに「見取り図」と称して整理.
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20250828
先週に中断していた研究を月曜日から再開,と思ったものの,この数日間は論文の修正方針の検討に専念.よくあることです.7月初旬から中断したままの研究もあり,まずはこの研究を進めようと思い,約一か月半ぶりに,原稿を推敲.
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20250825
未明に'Decision on...'ではじまるメールが届いており,早朝に確認.投稿していた論文のdecision letterです.結果はmajor revision.三名の査読者から好意的かつ建設的なコメントを多数いただきました.感謝.
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20250823
パンケーキをフライパンで焼くと,一枚目の焼きムラは不可避.今朝は,牛乳(140ml)を計量カップで量ったものの,なぜか,生地はいつもよりやや硬め.計量カップで140mlを量るとなると,150mlの線より少し下まで注げばよいものの,「少し下」が毎度異なり,真値に対する偶然誤差は不可避.その前に,系統誤差を補正すべきか.測量学の題材にするか.
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20250822
松原望(編著)・山中卓・小船幹生(著),2025,改訂版 入門確率過程,東京図書を最初から精読.昨日に第8章と9章を読み,改訂版も,書き込み(過去の私からのヒント)なしに,最初から読むことにしました.初版を読み進めていたのもあり,だいぶ読み慣れてきたのを実感します.初版を購入した当時は,読み進めるのもしんどかっただけに,うれしいです.
伊藤清,1991,確率論(岩波基礎数学選書),岩波書店を購入.松原望,2003,入門確率過程,東京図書と2025年の改訂版にて,伊藤清,1953,確率論,岩波書店が言及されており,参照しようとして,冒頭の書籍を発注.しかし,1953年版と1991年版で章構成はまったく異なるようで,後者に§66はないことに気づいたのは,手元に届いてから.1953年版を購入しようとしたものの,旧字体が使用されている模様.
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20250821
昨年の4月に読んでいた英語のハードカバーを読むのを再開.全体で150頁もないものの,難解な数式が多いので,読み進めるのは大変です.昨年の4月も,確率微分方程式が登場した時点で歯が立たず,そこをスキップして確率漸化式を解こうとしたものの,これも解けず.一年以上も経過して,確率漸化式は数学的帰納法で証明すればよいことに気づき,今朝ようやく解けました.
昼過ぎ,松原望(編著)・山中卓・小船幹生(著),2025,改訂版 入門確率過程,東京図書が届き,早速読みはじめました.第9章は大幅に変わり,確率微分方程式の解法の節が新たに加わっています.初版を何度も読んでは挫折してきたので,目から鱗です.反面,章節番号や数式の番号の参照箇所が改訂により変わっているものの,反映されていない場合が散見されます.このため,改訂版とともに,初版も手元にあると,読み進めやすいと思います.
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最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.ジャンルはPost classical.
Eydis Evensen, 2021, Wandering Ⅰ, ByLur.
Eydis Evensen, 2021, Wandering Ⅱ, ByLur.
'Wandering Ⅰ'は,オリジナルを聴く前に,remixバージョンを先に聴き,その秀逸さに感動.'Wandering Ⅱ'のpvでは,街の喧騒も収録されており,オリジナルよりも臨場感に富みます.
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20250820
つくばの社工に入学して間もない頃、マルチンゲールという未知の言葉を聞いたときに、ナイチンゲールの言い間違いを疑いました。確か、社会工学概論にて、山本芳嗣先生が言及されていたと記憶しており、すごいなぁと思ったのは、同期の一年生で、マルチンゲールを知っている人がいて、山本先生と対等に議論する様子を目の当たりにして、この先、社工でやっていけるのだろうかと、一抹の不安を覚えました.かくいう私は、いま、マルチンゲールの勉強をしています。
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20250819
確率過程のお勉強に専念.確率過程を理解するには,測度論を理解しなければなりません.どちらも,独学です.確率過程とその基礎である測度論は,空間解析を発展させるためにマスターしなければなりません.今回,確率過程を勉強する目的は,確率過程の応用ではなく,違うところにあります.そこに,都市空間解析を飛躍的に発展かつ面白くする何かがあるに違いないと確信しています.しかし,潜在的な面白さは,一連の数学の難しさというベールに包まれており,なかなか正体をつかめません.竜の巣に包まれた天空の城ラピュタのように.
千葉工大に異動してから,上原ひろみ,2011,Haze,Voice (Feat. Anthony Jackson & Simon Phillips)を聴く機会が増えました.この作品を聴いていると,上原さんが,ピアノの連打で,聴き手とともに,hazeを晴らしていくような感覚にしてくれます.
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20250818
JL45は一貫して北回り運航であったものの,最近は南回りだったり,北回りでも通常よりフライト時間が長い傾向にある模様.18時間以上(※)搭乗し続けるのは辛いだろうと思います.理由はカムチャッカ半島の火山噴火.AF279は,カムチャッカ半島付近で発生した巨大地震(7/30)以前から,南回り運航のときもありました.
※FlightAwareによると,20250809のJL45は,HND - CDGを南回り航路で18時間17分要しています.改めて,altitudeの記録を見ると,2時間40分ほど,高度は0のまま推移.おそらく,カムチャッカ半島における噴火の状況を調査していて,HNDの出発自体が遅れたのでしょう.実質的なフライト時間は約15時間であったと推察.南回りであれば想定内な所要時間です.
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20250817
長沼伸一郎,2016,経済数学の直観的方法 確率・統計編,講談社ブルーバックス.再々読了.
今回,本書を再読した目的は,確率微分方程式,とくに伊藤の補題について勉強するためです.しかし,これらは上級編の内容です.あせらず,初級編,中級編の内容も再読しました.初級編の内容は,統計学を少なくとも一度は学んだ方々にとって,目から鱗な説明の連続かと思います.誤差(※)とはなにか,艦砲射撃を題材とした説明はとてもわかりやすいです.本書では言及ないものの,測量における測距はベストな題材です.中心極限定理の偉大さについても,本書の説明を読めばわかると思います.
※「誤差」とは,データと真値との差であり,原理的に計測も数値計算もすることはできません.真値を文字で表せば,数式の計算はできます.誤差の代わりに,データと最確値(データの平均値)の差を「残差」と定義することで,計測と数値計算をできるようにしています.
統計学を勉強していると,なぜ,標準偏差というもの(統計量)を考える必要があるのか,という素朴な疑問に直面します.本書では,誤差が正規分布ではなく,三角形分布に従う架空の世界を敢えて考えることで,この問いに答えています.三角形分布であれば,標準偏差に相当する統計量は,三角形(分布)の底辺の長さであり,それは,データの範囲に相当する統計量です.しかし,正規分布の場合,定義域は実数全体のため,底辺の長さは無限大となります.
そこで,正規分布を表す曲線の変曲点に着目し,二つの変曲点の間の距離の半分を,便宜的にデータの範囲に相当するものを見なして,標準偏差σと定義した,というのが本書の解説です.もちろん,標準偏差やその二乗である分散という統計量自体は,正規分布に言及しなくても,定義できます.しかし,なぜ,「データとその平均の差分の二乗」の平均なのか,と問われると,答えるのに窮するのではないでしょうか.
本書で一貫しているのは,「一般に誤差というものは,「一定方向に出る誤差(系統誤差)」と「+方向と-方向に同じだけでる誤差(偶然誤差)」の2つから成り立っており(p.23)」,という思想です.この思想の表現を少し変えたものが,「一般に物事の動きは,一定方向に動いて人間が予測できる部分と,±どららの方向にもランダムに動いて確率に委ねるしかない部分に分かれる(p.208)」であり,この思想をそっくりそのまま表現したものが,確率微分方程式の基本式となります.
悲しいかな,過去二回,本書を読み終えて,いったんは頭にインプットされたはずなのに,忘れているなあと実感.だからこそ,再読する意義はあるのです.
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杏里,1998,夏の月.ふと思い出し,youtubeで視聴.official PVを視聴したのは,リリースされてから27年目にしてはじめてです.リリース当時,8cmシングルを購入.まさに今頃,夏も終わりに近づく頃に聴きたい名曲です.8cmシングルを発掘するのは大変なので,音源を購入.アルバム'Moonlit Summer Tales'に収録されている,「夏の月」とともに,「夏の月-Reprise-」の音源を購入.
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20250816
ある研究テーマに専念し続けていると,ほかのテーマやそれに関連する勉強をしたくなります.理由は主に二つあります.一つは,研究に行き詰っているためです.敢えて中断することで,思考をリフレッシュします.もう一つは,特定の研究テーマに専念し続けると,視野が狭くなるのを自覚するためです.狭まった視野を広くすべく,ほかのテーマやそれに関連する勉強をします.今日は,後者の理由もあり,長沼伸一郎,2016,経済数学の直観的方法 確率・統計編,講談社ブルーバックスを読み進めました.2024年4月21日に再読了しています.当時,ある洋書を読み進めていて,その本に確率微分方程式が登場するためです.確率微分方程式を勉強したくて,本書を再読しました.本書を読みながら,確率微分方程式を勉強していたところ,投稿していた論文の査読結果が相次ぎ,確率微分方程式の勉強どころではなくなりました.気づけば,1年4か月も経過.
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20250814
やはり、書籍を読みながら勉強するのは、山登りや自動車での峠道を攻めるのと似ているのに気づきます。書籍をある程度読み進めて理解が進むと、あるいは、理解が進んだつもり(コレ重要)であっても、それまでの理解した道筋と内容を俯瞰できるためです。同様に、ある程度の標高まで登ると、登山ルートとともに、山麓の様子が否が応でも見えてくるのに似ています。山麓からでは俯瞰しようがありません。この山登りの大前提として、少なくとも一度登ったことのある山である、という大前提があります。
ところで、いまさらながら、付箋(3MのPost-It)の正しい貼り方を学習したかもしれません。昨日までは、糊のある側から貼り付けていたのて、糊のない側が紙面の外に出ずにセットし直すこともありました。糊のない側からセットすると、一発で済みます。ここまで説明してみて、その要領の得なさとともに、反省。書籍を読みながら勉強していると、理解が深まり、脚注に付箋を貼る機会も増えてきます。
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20250813
執筆中の論文のイントロと理論の推敲に専念.列車の中での推敲はとても捗ります.職場に戻り,紙原稿に赤入れした内容を電子ファイルに反映.論文の執筆は,こうした地味な作業の継続です.イントロの推敲を継続しつつ,これまで何度も再構築してきた理論の執筆を一段落させたいです.そういえば,ポンパドウルのポイントカードが押印欄がフル(30ポイント)になりました.何年かかったのだろうか.バタールなどのパンか,エコバッグと交換できるとのこと.次回の利用までの要検討事項.
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20250812
朝から日没まで勉強と研究に専念.論文のイントロを大幅に変更しようとするも,午前中は捗らず,勉強に専念.環境を変えて,自家焙煎の珈琲店にて,ナポリタンを注文.食べ終えると,注文していないのに,マスターはコーヒーを淹れてくれました.しかし,マンデリンでないのは確か.おかわりするときに,一杯目のコーヒーについて聞いてみると,独自ブレンドとのこと.独自ブレンドもおいしいけれど,やはり,マンデリンの芳醇さには負けます.マスター曰く,100%ですからねえ,とのこと.このやりとりの後,ようやくイントロの赤入れは捗りはじめました.
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20250811
もともと,都市に興味をもったきっかけは,街並みや集落の様子です.佐倉市井野地区の市街化区域と市街化調整区域の境界を見ながら成長したのは,間違いなく原風景の一つであり,その後に,いろんな街並みや,有名ではないものの魅力的な集落に立ち寄っては,素朴に「いいなあ」と思い続けてきました.プロとして,「いいなあ」と思い続けるだけではダメで,何がいいのかのロジックを追求するとともに,良さを継承していくための仕組みづくりに貢献しなければなりません.
いま取り組んでいる研究は,上述の原風景の延長にあります.しかし,「いいなあ」という感想の多くは非定量的な何かであり,定性的に記述できる何かです.重要であること間違いないものの,薄井の研究者としての立ち位置は,奥平耕造先生の「都市工学読本ー都市を解析するー」にあるワンフレーズに拘っています.「都市計画は,人に教えることのできるわずかな部分と,教えることの困難な多くの部分からなっている」旨のワンフレーズであり,後者を少なくして,前者を増やすことにあります.
いろんな面でバランスの良さが要求され,その一つは,素朴に「いいなあ」と思い続け,定性的に記述することだと信じています.
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20250810
2025年7月25日に,NHK総合「時をかけるテレビ」で放送された,「選・映像詩 里山 命めぐる水辺(2004年 NHKスペシャル)」を視聴.映像はもちろん,音楽を聴いて感動.文明の利器,shazamで検索すると,羽毛田丈史さんの作品.その後,shazamしたことを忘れてしまい,履歴を見て,音源を購入.作品名は'Satoyama Japan's secret Watergarden 2'であり,アルバム'Street of Shame'に収録されています.8分35秒の作品であり,メインテーマと思われる部分が,自然の音だけでなく,生活の音とともに,ところどころで使用されています.聴いていると,映像詩を思い出します.
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20250807
この二日間はお勉強に専念.日頃,研究でかなり発展的な内容を追求していると,ふと基礎的なところで疑心暗鬼になることがあります.そんなときに,基礎から勉強しなおすことで,疑心暗鬼の解消を図ります.たとえるならば,山登りである程度の標高まで登ってみたものの,登山ルートを見失って,麓までリターンするような感覚かもしれません.あるいは,パラレルな自分がいて,もう一人の自分を,麓まで瞬間移動させて,現在地まで登らせるような感覚,かもしれません.同じ内容であっても,勉強しはじめた当初とは異なる問題意識と関心もあり,内容の見え方は異なります.勉強当初はその重要性を理解できなかったり,率直につまらなかった内容であっても,紆余曲折を経て学びなおすと,重要性に気づいたり,面白さに気づきます.
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20250804 - 05
本学の御宿研修センターにてゼミ合宿.研究室の卒論生と親睦を深めました.早朝,散歩しようと思ったものの,暑さのため断念.合宿からの帰り道のレンタカーにて,学生の選曲のひとつに,キンモクセイ,2002,二人のアカボシ,BMGファンハウスが流れてきました.久々に聴いて,いい曲だねと,選曲した学生と雑談.高速道路を走行中,サビの部分である「あの高速道路の橋を 駆け抜けて君連れたまま」を聴きながら,ひとり哀愁にふけってしまいました. 名曲です.
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20250803
午前中は研究に専念.低血糖になってしまったので,スタバにて,「ピーチ&ミルクケーキ」を注文.低血糖時でない限り,フードの注文はしません.店員さん曰く,普段はドリップコーヒーなので,ピーチを注文するのが意外なようで,うれしいとのこと.昨日も,院生とともに,オープンキャンパス終了後の慰労も兼ねて,「ヘブンリー ピーチ フラペチーノ」(名前がすごい・・・)を楽しみました.「ヘブンリー ピーチ フラペチーノ」を飲んでおいしかった旨,店員さんに話すと,とても喜んでいました.
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20250802
ほぼ終日,オープンキャンパス会場にて,学びの体験コーナーと個別相談に従事.学びの体験コーナーでは,「建物に覆われている土地の割合を予想してみよう」と題して,参加者(主に高校三年生とその保護者)に地区建蔽率を予想してもらいました.立ち見も出るくらいに大盛況.
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20250730
今朝8時半頃,NHK総合の「あさイチ」をたまたま視聴していたところ,地震発生の旨の画面の表示.しかし,地震は発生していない旨の記載.地デジの画面表示のテストと思ったら,「津波注意報が出ています」旨の記載が小さくあって,「あさイチ」は中断し,津波注意報を知らせる画面に切り替わりました.8時25分頃にカムチャッカ半島付近で発生したマグニチュード8.8の地震により,佐賀県で震度1を観測している模様.
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20250729
塩出浩之,2025,琉球処分:「沖縄問題」の原点,中公新書.読了.
7/25に,丸善丸の内本店にて書店散歩していると,「琉球処分」というタイトルの中公新書が平積みされており,衝動買い.
2016年10月末に,沖縄本島を訪れる機会がありました.二回目であり,初回は2014年1月に仕事で訪れました.沖縄の近現代史についてしっかり勉強したいと思っていたこともあり,櫻澤誠,2015,沖縄現代史 - 米国統治、本土復帰から「オール沖縄」まで,中公新書を読みました.「沖縄現代史」を読んだ際に,頻出する「琉球処分」という言葉に違和感を覚えました.私がまともに日本史を勉強したのは中学時代であり,当時の教科書で,「琉球処分」の記載を見た記憶がないのです.無論,「琉球処分」について教わった記憶もなく,きちんと勉強したいと思っていました.
私のこうした背景もあり,食い入るようにして本書を読み進めることができました.本書のおわりに記載されているように,著者が本書を執筆しようと思ったきっかけは,2007年ころに,琉球大学での講義にて,「琉球処分をどう説明すればよいのかわからず,頭が真っ白になってしまった(p.250)」経験にあるようです.「琉球処分」について歴史学者が書いた本で,手に取りやすいものはこれまでほとんどなかった(p.252)とも記載されています.歴史学者ですら,「琉球処分」の説明に困るくらいですから,前述のように私が違和感を覚えるのも不思議ではありません.
本書を読み終えて,教科書のせいぜい一頁分では概説できないくらいに,「琉球処分」は複雑で奥深い一連の出来事であったことを理解しました.「琉球処分」とは?という問いに対する筆者の説明は,「清に服属しつつ,日本にも服属していた琉球という国家が,日本に強制的に併合され,その一部(沖縄県)となったこと(p.242)」です.この一文を理解するために,そもそも国家とは何か,という問いと向き合う必要があり,とくに主権国家という概念をアジア諸国で導入する際の様々な困難が,琉球という国家とその後に大きく影響したと理解しました.
私がもっとも違和感を覚えたのは「処分」でした.なぜ,「処分」なのか?「琉球が日本政府による朝貢廃止命令と裁判権の接収について,遵奉せねば「相当の処分」を行う(p.185)」とあります.1879年3月11日,太政官は琉球に対して,「処分」に係る一連の通達を発しました.通達の要点はつぎの三つです.第一に,琉球は朝貢廃止命令と裁判権接収に従わなかったのを理由に,廃藩置県を行うこと.第二に,沖縄県を設置し県庁を首里に置くこと.そして第三に,琉球の尚泰国王を東京に居住させること(p.187)です.
「琉球処分」の複雑で奥深い一連の出来事には,多くの関係者が登場し,人間的なドラマがあります.詳細は,本書をご覧ください.
時間軸に沿うなら,塩出(2025)を読んでから,櫻澤(2015)を読むのが素直かもしれません.しかし,「琉球処分」とは何か?という素朴な問いを自発的にもつきっかけを得るには,櫻澤(2015)を読んでから,塩出(2025)を読むのをおすすめします.
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20250728
かれこれ約二年間,とある理論をお勉強し続けています.困ったことに,関連書籍はそんなに多くないものの,記載内容はどれも中途半端でわかりにくい傾向にあります.昨年末にあまり期待せずに購入した書籍Aを,今年の5月頃から読みはじめると,この理論のコアな部分の説明のわかりやすさに目から鱗.
書籍Aを一通り読んで理解してから,この理論を扱う関連書籍を改めて読んでみると,中途半端ながらも,筋の通った説明が一応なされているのに気づきました.「一応」と明記した理由は,読者の動機づけ,読み進めてみたいと思わせる何かが欠けていて,断片的な印象は否めないためであり,初学者にとっては致命的です.
こう書いてみて,もし,書籍Aから読みはじめていたら,理論のコアな部分の説明のわかりやすさに感動したのだろうかと,考えてしまいます.おそらく,関連書籍を読んで説明のわかりにくさ,断片的な説明に苦労した経験があるからこそ,書籍Aのわかりやすさに気づいたのかもしれません.事実,昨年末に書籍Aを購入したときに,少し目を通してみたものの,読み進めたいと思いませんでした.
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20250725
二週間ぶりに本郷キャンパスへ.建築都市DX研究会の特別シンポジウム「今だから聞く、建設産業と情報化の未来」に参加.開催案内を見たときに,「都市解析」と明記されており,建設産業と情報化の未来というテーマのもとで,どのような話の展開になるのか,興味津々でした.とても面白く,示唆に富む内容でした.ご関係の皆様に感謝.
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チョコレートは28度以上になると溶けはじめます.夏場,室内で常温保管しておくと,柔らかいチョコレートに慣れてしまいます.同じチョコレートでも,冷蔵庫にて保管しておくと,まるで別物.固いチョコレートの食感は,妙に新鮮です.冬場に食べるチョコレートの食感でしょうか.パリッとした食感を求めて,冷蔵庫へ.
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20250723
三連休にできなかった,「基礎的なところで,クリアにすべき共通の課題」を解決すべく,約300頁ある理論書を片手にお勉強に専念.私自身,実はよくわかっていないところ,わかったつもりになっていたところ,腑に落ちていないところはそれぞれ明確なので,これらをクリアにすべく,理論書と対峙.理論書にある二か月前の私の書き込みのおかげで,約300頁の内容を復習するという強行登山を最短ルートで効率よく攻めることができたはず.30代の頃までは,敢えて書き込みをせずに,毎度,力試しのつもりで理論書と対峙してきました.さすがに,非効率だなあと思うようになり,昔の私にヒントを教えてもらうようにしています.
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気象データを調べるときに,気象庁のこのページは一覧性に優れていると思います.今日の最低気温のランキングを見ると,1位は野辺山(14.9℃)でした.最高気温のランキングを見ると,4位タイは美幌(38.2℃),7位タイは佐呂間(37.9℃).観測史上1位の値を更新した模様.
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20250721
ほぼ終日,研究に専念.分けたほうの論文について,理論の精緻化に専念.分けることで,理論の詰めの甘さが露呈.これまで,原稿を推敲しながら,気づいてはいたものの,問題の厄介さもあり,理論の精緻化を後回しにし続けてきました.この点において,もとの論文を二つに分けたのは賢明であったと思います.はじめから,独立した論文として執筆すべきでした.経験者はわかるように,なかなか一筋縄ではいきません.過去にも,論文投稿したところ,査読者から,この部分は別論文にすべき,というコメントを頂き,別論文として投稿して,無事に掲載されたこともあります.もともと一つの論文にするつもりであったので,二つの論文の理論には共通する部分もあります.基礎的なところで,クリアにすべき共通の課題があり,この三連休でクリアにしたかったものの,なかなか専念できず,7/21の夜になってしまいました.
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20250720
日曜日の朝,NHK総合の「小さな旅」のオープニングを見て,場所を当てるという習慣があります.今朝は難しかった.海原に一隻の船.福井県坂井市安島でした.安島は「あんとう」と読みます.海原に一隻の船,という風景は無数にあるものの,見る人が見れば,すぐにわかるのが,その人にとっての原風景なのだろうと思います.
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最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.いずれもダンス・ミュージック.
il:lo, 2021, List, List.
George FitzGerald, Lil Silva, 2020, One Line, OTHERLiiNE.
Tinlicker, 2022, I Am Free (feat. Jamie Irrepressible), Another Lifetime.
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20250719
目下執筆中の論文を二つの論文に分けることに.苦肉の策です.一昨日の朝(まちあるきの前)に,もとの論文から分けるほうを削除.今日は,分けたほうを推敲.分けたほうのイントロを実質的に書き直す必要はありそうです.推敲を重ねることで,そうなる見込み.
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20250717
他研究室の大学院生とともに,佐倉市ユーカリが丘,宮ノ台,王子台,臼井田などの各地区をまちあるき.5月は都区内をまちあるきしたので,今回は郊外住宅地の実態認識と調査を行いました.薄井は,2022年10月にも,ほぼ同じ場所をまちあるきしたので,定点観測も兼ねています.毎度のことながら,山万ユーカリが丘線(※)で囲まれた市街化調整区域と市街化区域の境の部分は興味深いです.薄井が都市計画に興味をもった原風景の一つと言っても過言ではありません.王子台の間野台小学校の東側の市街化調整区域における住宅地の様子も同様.学生には,なぜ,市街化調整区域なのに,こんなに住宅地が建ち並んでいるのか,問題意識をもってもらいました.その後,3411条例などに言及.参加した大学院生も学びがあったようで何よりです.私も,改めて気づくこと,学ぶこと,多々.歩数は約23,100.よく歩きました.
※山万モノレールユーカリが丘線と記載していました.モノレールではないので,訂正しました.
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20250715
山形浩生,2025,翻訳者の全技術,星海社新書.読了.
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20250714
学科三年生の都市環境工学演習(まちづくり演習)の最終発表会.10班分のプレゼンを興味深く拝聴.今学期は,すべての班が都市模型を作成.同僚の先生によると,はじめてとのこと.会場の演台の前に,10班分の都市模型が並ぶ様子は壮観でした.発表内容も,自由な発想に基づくユニークな提案が多く,船橋市都市計画課の職員(ゲスト)の方々も興味津々でした.最後の講評では,今回の課題対象地は激ムズだったと思う旨,正直に話しました.TAさんもいろいろ活躍してくれた印象.お世話になったすべての方々に感謝.
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20250710
2025年度前期の論文ゼミは終了.論文ゼミのあと,統計学の基礎について,知識の有無を確認するとともに,「無」であれば薄井が徹底的に解説する場を企画.統計学を応用した何かを卒論や修論でやるにしても,そもそもの基礎を勉強する機会が学科の講義でも(薄井が担当する測量学などを除くと)ないため,そのギャップを埋める場を企画した次第です.この企画,資料はありません.薄井研の卒論生2名と,他研究室の院生1名が参加.統計学の基礎をなす主要なキーワードについて,難なく説明できて,計算方法や解釈ができれば,基礎は身についていると判断.薄井のイメージは「山登り」であり,主要なキーワードが互いにどう関連しているのか,登山の概略図を学生にインストールするのが狙い.何かを理解するのに最も良い方法は,誰かに説明することです.なので,薄井の統計学の基礎に関する理解は確実に深まっています.
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20250709
学生ラボの什器を増設。ハイデスクとハイチェアは他研究室の学生からも好評のため、もう一セット増設。フリーアドレスの机の片端には、ハイデスクの高さとほぼ同じの収納を設置。カウンターのような使いこなしを想定。壁には書棚と引き出しも増設。
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久々に家の近所でスズメを見ました。たぶん、約1年ぶり。
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20250706
昨晩は測量実習を担当して頂いている非常勤講師の先生方,TAさんの慰労会.津田沼の隠れ家的なお店で,和食と日本酒をメインに楽しみました.その後,一部のTAとTAではない院生二名とともに,二軒目へ.親睦を深めました.先月半ばから,飲む機会を自粛してきたので,久々に少し吞みすぎたようです(汗.
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20250704
今年の1月上旬に開発したツールの改良に着手.改良するにも複雑すぎて,億劫な状況が続き,気づけば7月上旬です.一連のツールの開発が進み,ネックになっているのは冒頭のツールです.今日も朝から試行錯誤し続けたものの,なかなか手ごわいです.経験上,試行錯誤の末に,何らかの解決法を発見できるはず.それが,数時間後,明日,数日後,数年後かは,自分次第.数年後は勘弁.試行錯誤の継続が極めて重要です.
ツール開発をやっていると,エンジニアリングをやってるなぁと実感します.ツール開発のベースにサイエンスがあり,そこに本質的な何かを見出すこともあり,知的カタルシスを得ます.こう書くと,ツール開発というかエンジニアリングをやってる状況自体が,浄化すべき何かと対峙しているように思われるかもしれません.それは否めません.補足すると,浄化は目的ではなく手段です.一見すると複雑で体系だったものはないように思われても,浄化という手段を通じて,実はシンプルで体系だった何かを発見したいという欲求です.実はシンプルで体系だった何かをベースに,複雑な何かを体系的に理解したいという,サイエンスへの憧れでもあります.
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6/20の朝,(トリノの)街路を歩いていたところ,ペタペタ音するので何だろうと後ろを振り返ると,一匹の犬が歩いてきました.この犬,私の横を通り過ぎて,赤信号の交叉点で止まって,信号が青になったら歩きはじめました.その様子にまったく違和感はなかったものの,改めて考えてみると,ものすごい違和感.
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20250703
炊飯器を予約設定したつもりが,帰宅すると米釜はテーブルの上.仕方なく,溜まり気味の冷凍ごはんを電子レンジで温めることに.鶏卵が余り気味のため,かに玉をつくりました.鶏のひき肉をフライパンにまぶして,軽く炒めてから,鶏卵3個とかに玉の素をかき混ぜてフライパンに流し込み,温めたごはんをかに玉の上へ.フライパンにふたをするように大皿をかぶせて,ひっくり返し,最後に餡をかけて完成.
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20250701
今朝から実装その2に専念.気づけば17時を過ぎていました.ほぼ完成(のはず).毎度のことながら,実装までのフットワークの重さは私の致命的な短所です.いったん着手すればのめり込むものの,着手までに時間を要します.
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20250626
無事,令和7年測量士補試験に合格.
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20250625
γとrを同じ式で使用すると,混同する傾向にあります.とくに,手計算のときは要注意です.自戒を込めて.
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20250622
石川幹子,2025,緑地と文化ー社会的共通資本としての杜,岩波新書.読了.
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TRN - CDGのフライトは20分遅れで到着.CDGのterminal 2Gのパスポートコントロールでは並ばずに通過できたので,乗り継ぎ時間は約30分で済みました.CDGからはAF274で帰朝.
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20250621
原広司,1987,集落への旅,岩波新書.読了.今年の正月に,書店散歩していたら,原広司,1987,集落への旅,岩波新書が平積みされているのに気づき,衝動買いしました.その後,読もう読もうと思って研究室のテーブルに置いておいたものの,なかなか時間をとれず,半年が経過してしまいました.白状すると,原広司先生の「集落の教え100」を読んだことがなく,まずは「集落の教え100」を読んでから,「集落への旅」を読むべきかどうか思案していました.敢えてたとえるならば,映画を見てから原作を読むか,それとも,原作を読んでから映画を見るか,それぞれ一長一短あると思います.結論として,「集落への旅」を先に読んで正解であったと思います.「集落の教え100」には多数の写真が載っている一方で,「集落への旅」には写真はほとんどありません.見方を変えると,文章と少数の図と(モノクロの)写真から,世界各地の集落について想像できました.「集落への旅」における原広司先生の言葉を借りれば,「構想力」を養う機会を得ました.「集落の教え100」を読みたいと思います.読みかけの「空間<機能から様相へ>」も.
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20250620
ISUF2025の最終日.ISUF2026の開催地はサンティアゴ.東京のほぼ対蹠点です.
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20250619
ISUF2025での研究発表は無事に終了.想定よりも多くの質問とコメントを頂く機会に恵まれました.ISUF2020(オンライン開催)にて,私の発表の司会を務めてくださった研究者からも質問とコメントを頂きました.私よりも若いと思うものの,とてもフレンドリーで,質問とコメントも的確.現会長のVitor Oliveira先生も,とてもフレンドリーな方で,尊敬するurban morphologistの一人です.国際学会では,最新の研究内容はもちろん,様々な場面で,研究以外の何かを学びます.感謝.
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20250617
ISUF2025の初日は無事に終了.オープニングセレモニーが始まる一時間前にホテルを出て,会場に直行しようとしたものの,途中から真逆の方向であるモーレ・アントネリアーナに向けて,まち歩きをしていました.10分遅れで会場に到着.
今年の学会テーマは,'urban morphology in the age of artificial intelligence'です.keynoteやdialogueを聴いていて,AI(人工知能)を定義しないまま,AIという言葉が使用されている傾向にあります.念頭にあるのは生成AIであり,それがurban formや学問としてのurban morphologyをどう変えていくのか,というテーマであると理解しました.
そもそも,AIをどう定義するかという問題もあるため,薄井は安易にAIという言葉を使用するのを控えています.data drivenとか,machine learning(ML)とか,より具体的に明記できる場合は,そうすべきというスタンスです.生成AIであれば,large language model(LLM)でしょうか.中長期先の将来の「AI」と相対的に比較して,いま「AI」と呼称しているものをどう扱うかという問題も生じるだろうと思います.
そんなことを考えながら,ホテルに戻ろうとしたものの,朝と同様,途中から真逆の方向に歩きはじめ,勘を頼りに,ポー川の対岸に渡り,高台へ.ザ・トリノな景色を眺望しながら,整然とした街並み,シンボルとしてのモーレ・アントネリアーナ,背景にあるThe Alpsの構成美について考えました.
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20250616
ホテルに着いて早々,がっつりまち歩き.数日,この街で生活するには,この街を体感で理解する必要があります.歩いていたときの気温は34℃でした.しかし,トリノ名物のポルティコのおかげで,日陰となる歩行空間が多いため,意外と楽でした.印象に残ったのは,駐車スペースの1区画分に街路に面する飲食店のテーブル席を常設している事例です.これまで,欧州のほかの都市では見たことのない事例です.
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20250615
パリ経由でトリノへ向けて出発.フライトはAF279.おそらく北回りだろうと期待したものの,今回はなぜか南回り.約30分遅れでパリCDGに到着.今回は沖止めではないので,乗り継ぎに少し余裕あり.問題は,トリノ=カセッレ空港から市内へのアクセス.6/15~9月半ばまで空港アクセス線の工事期間に突入.バス代行区間を含む鉄道切符を事前に購入したものの,トリノ=カセッレ空港では何ら情報提供なし.空港出口にいたバス会社のスタッフに尋ねるも,何も知らないとのこと.仕方ないので,市内に直行するバスを利用.9月までにトリノに行く予定の方はご注意ください.
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20250609
土曜日から論文の査読に専念.国際誌からの依頼は一本で期限は明日.国内誌は三本です(うち一つは英語).国際誌の論文の場合,平均30頁ほどあるので,まとまった時間を確保して読む必要があります.今回,それが難しく,最初から読みなおしました.今朝から査読レポートを書きはじめ,昼過ぎに四本分を書き終えて,submit.
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20250608
映画「国宝」を鑑賞.上映時間は約三時間と長いため,人生ではじめて上映中にトイレに駆け込みました.それはさておき,キャストの演技と映像の美しさに終始引き込まれました .吉沢亮さんと横浜流星さんが演じる女形の妖艶さはもちろん,寺島しのぶさんの表情と佇まいに圧倒されました.ふとしたところで,何度も涙腺崩壊しそうに.
音楽担当は原摩利彦さん.映画「国宝」のエンドロールを見てはじめて知りました.主にストリングスで構成されるサントラは大変すばらしく,映画の主要な場面を引き立てるのに成功しています.映画を鑑賞後すぐにサントラを購入.サントラには主題歌である'Luminance'も収録されています.作曲は原摩利彦さん.作詞は坂本美雨さん,歌は井口理さんです.エンドロールに使用されており,映画館で聴いたときに鳥肌が立ちました.
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20250606
午前中は研究に専念.昼過ぎから,学科主催のインターンセミナーを開催.学科三年の副担任は就職担当でもあり,こうしたイベントを含む週一の講義を担当しています.大講義室と会議室4部屋をぶっ通して,約80社の企業にご参加頂きました.学科主催のインターンセミナーとしては過去最大規模です.そのためか,近々の準備段階では,見解の相違など,関係者間で想定以上に揉めました.そのため,今週は久々に吐き気がするくらいストレスフルでしたが,無難に終わり,安堵.終わってみると,見解の相違を知る良い機会でした.言及すべきは,他研究室の大学院生の優秀さです.学友会の執行部の学生をはじめ,機敏に動いてくれたからこそ,成功したと言っても過言ではありません.この場に記すとともに,関係者のみなさまに感謝.
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20250604
未明にEテレにて放送のアニメ「チ。」の第9回「きっとそれが,何かを知るということだ」を興味深く視聴.金星が満ちるという現象への向き合い方を通じて,科学の本質を再認識しました.おすすめ.
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20250602
午前中は学会発表の資料作成に専念.初版は完成.昼過ぎから,学科の都市環境工学演習の中間発表.10班分の発表を興味深く拝聴するとともに,質問とコメントもしました.発表終了後,演習室にて,各班の学生と質疑応答のつづき.この時間が楽しいのです.
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20250531
測量実習の7回目はほぼ無事に終了.今週は雨天かつ強風のため,屋内空間でトランシットの据え付けの練習.今年度は天候に恵まれません.
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20250529
午前中はお勉強に専念.フーリエ変換には未だに慣れません.昼過ぎからは論文ゼミ.二週間ぶりです.研究テーマは7つに絞られてきました.論文ゼミは約二時間で終了.4月と比較すると,約半分の時間です.一人ずつの議論から,テーマ別の議論になったためかと思います.論文ゼミのあとは会議.諸々終えて,お勉強を再開.
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20250526
未明に,Marc Barthelemyという方からメールが届いており,二秒ほど考えて,頭の中で「!!!」となりました.フランスの理論物理学者で,この書籍の著者です.最新の拙稿がvery interestingとのことで,pdfのリクエストでした.光栄です.私はMarc Barthelemy先生の著作の大ファンの旨,メールに記載して返信.
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20250525
これまで研究に応用したことのない理論や手法を学んでいると、たいてい、教科書に載っている標準的な内容では太刀打ちできません。むしろ、かなり発展的な内容をさらに応用して、何とかなりそうな期待をする傾向にあります。
厄介なのは、かなり発展的な内容には、使用されているnotationの数が多く、数式も複雑なので、近寄りがたい存在であり、読む気力すら失せる傾向にあります。かなり発展的な内容を理解するためには、基礎から標準的な内容を段階的に理解しなければなりません。そこがなかなか理屈通りには進みません。
もちろん、発展的な内容を応用すれば何とかなるという期待があれば、基礎から標準的な内容を理解しようというモチベーションは維持できます。では、どうすれば、こうした期待をもてるようになるのでしょうか。基礎から標準的な内容を理解しようとはなかなか思いづらく、発展的な内容を読んでみよう、理解してみようと思う機会すら得難いはずです。
かくいういまの私は、かなり発展的な内容を研究に応用すれば、何とかなるかもしれないという期待をしています。反面、基礎から標準的な内容の何かが相当抜けているのを自覚しました。教科書の最初から勉強しなおしてみたところ、数日前まで読む気力すら失せていた発展的な内容を読んでみようと思えるようになりました。
類書を何冊か読んで理解してきたという自負から、最初はつまみ食い的な読み方をしていたものの、いろいろ太刀打ちできなくなり、潔く、最初から読んでみようと思うようになりました。これが良かったのだろうと思います。
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20250524
測量実習の6回目は無事に終了.先週は雨天のため屋内で測角の練習でした.今週は,トラバース測量のため,屋外で測角.幸い,実習中に雨は降りませんでした.しかし,風はやや強く,肌寒い一日でした.半袖の人,短パンの人(TAさん),厚着の人,服装は様々.TAさんと,モリシア津田沼の今後について,いろいろ雑談.
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20250523
最近,いろんな音楽をBGMとして流してみて,とくに良いと思った作品です.いずれもダンス・ミュージック.気づいたのは,探して見つかるものではなく,いろんな音楽を聴いてみて,たまたま見つかるもの,ということです.
Qrion,2021,Your Love,I Hope It Lasts Forever.
Rezident,2024,Muse (feat. Kate Morgan),Only For A Moment EP.
Lane 8,2022,Watermelon Wormhole,Reviver.
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20250518
令和7年測量士補試験を受けるため,東京大学駒場キャンパスへ.13時30分からのため,ランチはキッチン南海の駒場店へ.これまで,訪れる機会に恵まれず,今日がはじめて.11時30分から営業開始なので,11時25分頃にお店の前に着くと,すでに営業中.チキンカツ・しょうが焼(¥950)を注文.カツカレーにしようか迷ったものの,試験前なので,今回は断念.チキンカツの絶妙な塩味とやわらかさに感動.店主のテキパキとした調理の様子,外から聞こえるバイクの走行音,微かに聞こえる井の頭線の走行音,踏切の警報音,幸せな日曜日のランチでした.こういうインタンジブルな何かを大事にしたいです.腹ごしらえの後,試験を受けました.普段はやらない60進法の足し算と引き算に慣れておいて正解でした.
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20250517
測量実習の5回目は無事に終了.降雨のため,屋内にて測角の練習.修士2年生のTAさん曰く,今日のように屋内で実習を行ったのは,三年ぶりとのこと.2024年度は,風は強かったものの,屋外で実習できました.2025年度はどうなるか.てるてる坊主をつくろうという話を半分真面目に話していました.真面目につくるか.
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20250514
朝から夕方まで計算に専念.書籍の3ページ分の紙面に記載されている数式について,昨日に理解するのを試みたものの,難航.今朝から再開するも,なかなか理解できず.いろいろ試行錯誤した結果,夕方になって,理解することができました.ここで,「理解」とは,書籍に記載されていない演繹過程を再現して,結論の式に至ることです.難航した主な理由は,あるnotationがベクトル量としても,スカラー量としても使用されており,しかも,同じページに記載されているためです.この書籍を読んで難なく理解できる人はいるのだろうか?と疑ってしまいます.何はともあれ,昨日まで理解できなかったことが,今日になって理解できたのは嬉しいです.
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20250513
久々に,行列とベクトルの演算に専念.書籍によっては,行列の成分もゴシック表記されている場合もあり,何かベクトル量で何がスカラー量なのか,よくわからなくなります.たいてい,頭の中のみで理解しようとすると,よくわからなくなる傾向にあります.手計算すればよいものの,横着してしまい,よくわからないのを繰り返す傾向もあります.ここまで書いてみて,「三次元の図は描いた人にしかわからない」という名言を思い出しました.数式は「絵」という考え方もあるので,三次元の図,行列とベクトルの演算,両者には相通ずるものがあるかもしれません.今回,手計算するにあたって,行列の成分をゴシック表記するのはやめました.加えて,書籍のnotationではなく,私にとって馴染みやすいnotationに変更.不思議なことに,数学的には同じ内容であっても,notationを変えるだけで,読みやすくなり,理解もしやすくなります.
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20250510
測量実習の4日目は無事に終了.明日(5/11)の「文化の祭典」の設営準備のため,午後の部は教室変更.加えて,降雨のため,半屋内にて,トランシットの据え付けの練習.イベントや天候に応じて,柔軟に実習内容を調整してくださる非常勤講師の先生方に感謝.
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20250509
本日の工大ランチ350円.チキンオーバーライス.チキンオンザライス,ではない模様.サラダがメインのように見えなくもなく,「サラダオーバーライス唐揚げトッピング」な感じです.身体にやさしいです.
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ほぼ終日,研究に専念.書きかけの論文その2について,難航した理論の再構築を経て,より高いところへ登り始めました.二年前に企画し,一年前はどう進めるべきか粗々な地図しかなく,この半年間で理論を精緻化することができたと思います.その過程で,何度かぶっ壊しては再構築もしてきました.あいまいな箇所も精緻に定式化できたので,精神的にしんどい状況を克服して,いまは楽しいと思える状況に.
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20250507
河原千賀,2025,グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか,PHPビジネス新書.読了.
本書を読み進めていくと,「グーグル社員」はメタファーであるのに気づきます.中盤では,著者は瞑想のススメを説いています.瞑想にも様々な種類があることを学べます.多くのインタビュー事例から学べるのは,「ワーク・ライフ・バランスの本質とは,何もしない時間を意識的に確保する,というものではなく,自己実現に向かってチャレンジし続ける時間を確保すること(p.85)」です.
そのためには,「自分にとって,何がいちばん大切なのか」を自問すること,「自分軸」を鍛えること,「意図したひとりの時間」が重要です.「自分軸」とは,「自分勝手でわがままになったり,物事を感情や気分で判断したりせず,あらゆる価値観を受け入れるために必要な冷静で公正な判断軸(p.101)」です.他方,「意図したひとりの時間」とは,「パフォーマンスを発揮するうえで欠かせない習慣であり,アーティストや作家,研究者など独創的な能力を必要とする人たちが積極的に確保してきた時間(p.207を一部変更して引用)」です.両者の重要性に同意します.
私自身,就職してから,「自分軸」と「意図したひとりの時間」をもつのに苦労しました.私の経験に基づき,20代~30代の人たちにアドバイスすると,自分軸を確立するために,「意図したひとりの時間」は必須です.そのためには,つきあいが悪いと思われても,その時間を貪欲的に確保してほしいと思います.
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20250506
養老孟司,2025,日本が心配,PHP新書.読了.
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20250503
列車に乗っているときに,論文の原稿を読んでいるときのほうが,同じ時間,研究室で原稿を読んでいるときよりも,妙案を思いつく傾向にあります.いまよりも通勤時間が長かった頃,朝と夜の通勤時間は,原稿を読みながら考えるのに適度な時間でした.考えるだけであれば,立ちながらのほうが頭は冴えます.
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20250501
他研究室の大学院生と都区内をまちあるき.久々に,神田淡路町~(神田かいわいをぐるぐる)~日本橋~八重洲~京橋~八丁堀~湊~新川~佃~月島の各地区の実態認識を楽しみました.変化していない場所もあれば,大きく変化した/しつつある場所もあります.日頃,地図上における「鳥」の目線で都市について考えがちなので,意識的にいろんなまちを訪れては,「虫」の目線でも都市とくにその空間について考える機会をもつ大切さを再認識しました.
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20250430
数式を使用して理論を構築していくと,使用できるアルファベット(手持ち)は着実に減少します.たとえば,i,j,kは添え字,fやgは関数,wやhは寸法を表すのに使用します.mとnは,それぞれiとjとの関係で使います.ギリシャ文字(小文字)はパラメータに使用.ほか,数式の読みやすさ,慣例などを考慮すると,手持ちは一気に減少.身動きは取れなくなります.見方を変えると,身動きがとれなくなるような理論を構築するのは避けたほうがよいかもしれません.自戒を込めて.
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ほぼ終日,書きかけの原稿その2の修正に専念.昨晩,原稿に書き記したメモをベースに,中途半端な理論を再構築.峠道に例えると,かなり標高の高い地点まで登りきったかのような感覚です.少なくとも,数か月前は正しいと思っていたものの,日々推敲を重ねる過程で,疑念が生じ,何かを誤解または見落としているかのような感覚に陥っていました.その「何か」がなかなかわからないのです.時間の経過は,思考し続けないと退化しかなく,下り坂まっしぐらです.頑張って続けても,その方向を誤ればダメ.気づけば麓まで下ってしまっていて,うろうろしているような状況になります.再び峠道を攻めるにも,急勾配と急カーブが連続する難所なので,途中で停車はできず,いったん走り出したら,途中の平地まで走り切るしかありません.そう考えると,頭の中でアスリートをやっているような感覚です.
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20250429
書きかけの原稿その2の修正に専念.ところが,まったく捗らず,一つのパラグラフを改善するのに半日を要しました.中途半端な理論の再構築を試みるも,まったく歯が立たず,今日も日没.場所を変えて,20時過ぎから専念すると,不思議と捗りました.
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GLAY,2025,悲願(feat. 小田和正),DRIVE 2010~2026 -GLAY complete BESTの PV を視聴.感動.
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20250428
朝方に,under reviewに進んだ旨のメールが届いており,約一か月間の懸案事項は解消.
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20250426
測量実習の3日目は無事に終了.先週は夏日のため,熱中症対策を呼びかけていました.今日とくに午後は肌寒く,風邪をひかないようにと,学生に声かけ.4月らしい寒暖差です.その後,都内に移動して,都市のORスプリングセミナーに懇親会から参加.幹事の先生方,いろいろ相談に乗って頂いた先生方に感謝.
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20250425
針貝有佳,2025,デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか,PHPビジネス新書.読了.
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20250423
国際誌 Nature Cities に投稿された論文をレビューすると,Peer review information にて氏名が掲載されます.
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20250421
昨日に行った手計算その2の結果は意外と簡潔な数式となったものの,なんか余計なものが付随しているのに違和感がありました.昨晩も何回か検算.しかし,計算エラーに気づきませんでした.今朝,改めて手計算を精査すると,一か所,転記忘れに気づきました.直感的に,この転記忘れが上述の「余計なもの」の付随原因であると見抜き,赤ペンで修正していくと,二項は見事にキャンセルアウトされ,「余計なもの」は消えてくれました.冒頭の「意外と簡潔な数式」は「簡潔な数式」になってくれて,嬉しいとともに安堵です.
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午後は実習のまちあるき.南船橋駅前からスタートして,若松団地,ららぽーと,船橋港親水公園,湊町界隈を経て,船橋大神宮まで歩きました.白状すると,南船橋駅には行ったことも下車したこともありませんでした.ららぽーとまでバスでアクセスし,ららぽーとから南船橋駅まで歩きました.都市のエッジを感じるには絶好のスポットです.若松団地の西側にある住棟兼商店街は,白髭東アパートのように連続しています.同行した先生のお話によると,若松団地の西側に,2016年3月まで,船橋オートレース場があり,その遮音壁としても機能していたようです.ららぽーとの南側は徒歩では未踏の地でしたので,いろいろ勉強になりました.もう一つ,興味深かったのは,海老川水門と京葉道路の狭間にある空間です.ひっそりと,このような場所があるのかと,感動.
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20250420
国際誌 Transactions in GIS に興味深い論文が掲載されています.早速,読みました.QGISを独習するのは大変だよねという趣旨の箇所を読んでいた時に,都市工のGIS演習を完全オンラインで担当していたときのことを思い出しました.
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20250419
測量実習の2日目は無事に終了の見込み.4月にしては高温のため,学生とTAに熱中症対策を行うよう指示.体感的には,午前のほうが暑かったです.午後になると適度な風と日陰のため,涼しく感じました.これから7月上旬にかけて,太陽の南中高度が上がるほど,日陰は短くなってしまいます.
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20250418
ロマ・アグラワル(著)・牧尾晴喜(訳),2025,世界を変えた建築構造の歴史,草思社文庫.読了.
建築や土木の技術的な内容について,その歴史的な経緯と具体的な建築・構造物を例に学ぶことができる良書です.私自身,材料力学,構造力学,コンクリート工学などについては,学部時代に(必修でもないのに)一通り履修しました.そのモチベーションは,一級建築士を取得するため,というシンプルな目標でした.しかし,上述の各学問分野を勉強すればするほど,それらを総合した何かを学ぶ機会には恵まれなかったというのが,正直な感想です.もちろん,建築工法や土木工法のような講義を履修すればよかったのだろうと思います.もし,学生時代に,講義を履修したところで,意欲的に学べたかどうかは定かでありません.今日,一級建築士の資格を取得していないこと,学問的な関心が変化していったことからも,明らかです.
もし,20年前に,冒頭の書籍に出会っていたら,私の人生も少し変わっていたかもしれないだろうと,やや大げさに思うくらいに,本書の構成はすばらしく,各章のわかりやすさ,そして何よりも,読み進めたいという読者の意欲を駆り立てられます.
一通り読み終えて,とくに感動したのは,「理想の存在」という章です.ニューヨークのブルックリン橋の竣工を陰で実質的に支えた女性エンジニアである,エミリー・ウォーレン・ローブリングの生涯を読んで感動しました.本書の著者が女性エンジニアであり,今日でさえも,いろんな場面で苦労するという経験を,150年前のエミリーに重ねて筆を進めたのがよくわかります.
本書の読後感を一言にすると,「統計学を拓いた異才たち」のそれに近いです.統計学という学問も,統計学の教科書を読んでいるだけでは,なかなか興味を持ちづらいのが本音です.しかし,統計学の様々な理論が生まれた歴史的経緯を学ぶと,そこに解決しなければならない切実な課題があり,それを解決しようとした偉人の,だけど,日々の生活はいたって愚直なストーリを学べます.
建築構造という学問も,上述の意味で,統計学と似ている部分が少なからずあるだろう,というのが薄井の率直な意見です.たとえば,「理想の存在」の章にも登場する,ケーソンはその一例です.また,「地面を飼いならす」は地盤工学の重要性を説いたものであり,メキシコシティのメトロポリタン大聖堂が直面する不同沈下とその技術的な克服ヒストリーは面白いです.
「水を手に入れる」と「衛生のために」という章は,それぞれ水道と下水道に関する章です.本書のタイトルは「建築構造」なので,ロンドンシティが直面した下水の歴史も含まれるとは,気づきにくいかもしれません.その意味では,建築はもちろん,都市工学を学ぶ人にも読んでほしい一冊です.
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20250412
今日から測量実習.午前と午後の二部構成.午後の部が終了後,ランチにしようとしたところ,門の前で他研究室の大学院生と合流し,そのままインドカレー店へ.その後,谷津にある珈琲店まで歩きました.途中,奏の杜地区や谷津地区の京成本線北側の住宅地の実態認識と調査.後者は未踏の地であり,たっぷり楽しみました.研究室に戻る途中も敢えて遠回り.いまさらながら,かつてのニンジン畑の名残が生産緑地地区になっているのを知りました.計画的市街地と生産緑地の境界は,都市計画学をやっている人には興味深々です.さらに足を進め,谷津コミュニティセンターへ.もともとの微地形を生かしたランドスケープデザインに感動.子供たちが元気に遊びまわっていました.歩数は約14,300.歩きました.
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20250410
本日午後は卒論ゼミの第2回目.12名いるので,13時30分にスタートして,途中休憩を挟み,全員の発表が終了したのは17時前でした.前回,マインドマップのアップデートしてもらうとともに,疑問を「問い」として明文化してもらう宿題を出しました.今日はその内容を説明してもらい,学生同士でお互い質問してもらうように工夫.面白い「問い」を発見している学生がいます.卒論ゼミの後,他研究室の院生から相談を受け,そのまま雑談.都内のまち歩きを提案したところ,是非やりましょうということになりました.そのうち,出没します.
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20250404
茂原市街と千葉市郊外の地区の実態認識.茂原市街を歩いたのは約30年ぶり.約15km歩きました.夕方からオフィスに戻り研究に専念.約一ヶ月間,ほぼ放置していた原稿を昨晩から推敲.定式化で難航しており,notationの見直しを含めて抜本的に再検討.場所を変えて,ようやく具体的な見直し案を見出しました.今朝の濃霧のような状況.
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20250403
トリノのホテルを予約.学会オススメのホテルに予約したい旨のメールをすると,ホテルその1(四つ星)は割引適用でも料金は高すぎるので断念.円安ユーロ高の影響大です.ホテルその2(三つ星)は,なぜか公式サイトで予約するよりも高い料金オファー.たぶん,ダブルベッドの部屋のためと推察.シングルベッドの部屋の料金オファーを求めるも,返信なし.ホテルその3(四つ星)は,公式サイトで予約する場合の料金の約半額.ホテルその2の料金オファーよりも安価なので予約.続けて,学会の参加登録をオンラインで済ませようとしたところ,参加費の決済画面に進むことができず,詰みました.国際学会では,めずらしくありません.
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20250402
イタリアのトリノへ渡航予定のため,航空券を購入.想定よりも安価でした.毎度のことながら,CDGでの乗り継ぎ時間の短さは不安です.何とかなるか.ETIASの申請をしようとしたところ,導入はさらに遅れており,2026年第4四半期の予定とのこと.いまさらながら,トリノ(Torino)は英語でTurinとスペリングすることを知りました.ホテルの予約やらで,Turinと記載されているので,トリノでないほかの都市かと思いました^^;
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20250401
2025年度前期の初回ゼミを開催.昨年と同様,マインドマップを描いてもらいました.まずは,学生が自身の興味を知ることが大切です.多くの卒論生曰く,自分が何に興味あるのかよくわからないことがわかったとのこと.狙いどおりのリアクションです.
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20250330
モリシア津田沼の閉館を見届けました.モリシア津田沼のランドスケープデザインは,一人のユーザーとして,よくできているなあと思っていました.
JR津田沼駅の北口デッキから,駅改札を右手に見ながら歩いていくと,南口デッキのレベルはそのままモリシア津田沼の2階に続いています.さらに奥に歩き進むと,施設建築物の西側の末端に,屋外のエスカレーターがあります.
厳密には,レベルは一定ではなく,デッキからモリシア津田沼の街区内に入るときに,緩やかな傾斜と曲線の通路になっているのが,歩くたびにワクワクします.1階にアクセスしたければ,蹴上がやや高い階段を大股で降りて行けばよいのです.この階段は,イベント開催時は観客席としても機能していました.見た目の樹木の量が多く見えるので,北口の緑の乏しさとは対照的です.
上述の施設建築物の西側の屋外通路を,道路の西側から望むのも楽しいです.1階の歩道と2階の通路で人の往来があるので,ダイナミクスを感じます.反面,モリシア津田沼の南側と東側の通路は殺風景です.南側は地下駐車場の出入口になっており,東側は物流の搬入口として機能していました.2000年代前半は,東側から施設内に出入りすることができて,確かネイルサロンがあって,靴売り場があったと記憶しています.モリシア津田沼になる前のダイエーの時代です.
モリシア津田沼の施設建築物の特徴は,かまぼこ板のような直方体のL字型配置であり,正方形の窓がまるで新幹線のそれのように横一列に並んだ意匠です.ホテルと言われれば違和感ありません.しかし,さにあらず.先日,銀座アスターでこの窓を東に見ながら食事した際に,意外と大きい窓であるのに気づきました.屋外からみるとそんなに大きく見えないのが不思議です.小さく見える窓とその配置は,見た目よりも多く思える樹木とともに,モリシア津田沼の風景を特徴づけています.
改めて,モリシア津田沼のランドスケープデザインは,一人のユーザーとして,よくできているなあと思います.
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20250329
先日にNHK総合にて再放送された「THE 陰翳礼讃 〜谷崎潤一郎と日本の美〜」を視聴してから,久々に「陰翳礼讃」を読んでみようと思い,青空文庫で読みました.しかし,12年前に読んだ記憶のある文章は見当たらず,自宅の書棚にあるはずの,谷崎潤一郎,1975,陰翳礼讃,中公文庫を探すも,見当たらず.読み終えたものの書棚に納まらず平積みされているところにありました.文庫の目次を見ると,「厠のいろいろ」というエッセイも収録されており,上述の「読んだ記憶のある文章」でした.そもそも,「陰翳礼讃」を読もうと思ったきっかけは,2012年の12月に,川床優, 2012, 漱石のデザイン論 建築家を夢見た文豪からのメッセージ,六耀社を読んだことです.「陰翳礼讃」は,和辻哲郎の「風土 人間学的考察」とともに,20代のうちに読んでおくべき書籍だろうと思います.私は,ギリギリ20代のうちに読みました.
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20250326
昨日の朝に,PC用の有線マウスをPCに差し込んでも認識せず.本体に不具合はないものの,USB接続用の延長コードの内部で断線しかけているため,認識は不安定になっているものと推察.外見ではわかりません.製品の寿命は一番弱い部品の強度で決まる典型です.仕方なく,新しいものに交換.毎度,この不具合に直面する度に,無線マウスにすべきか考えます.
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20250325
この数年で,国際誌の採択率(acceptance ratio)が公開されるようになり,natureやscienceに限らず,10%未満という国際誌もあります.想像以上に低いという印象です.投稿者としての経験上,投稿数に対するdesk rejectionの割合がかなり高いと思われる国際誌もあります.根拠はありませんが,50%~70%はdesk rejectionで,final acceptanceされるのは,そのうち20%くらいだろうと推察.何はともあれ,載せたいと思う国際誌に投稿してみないと,何もわかりません.
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20250324
パスポートの更新は無事に完了.査証(ビザ)欄には,冨嶽三十六景が描かれています.とくに,「上総ノ海路」が描かれているページを見入ってしまいました.江戸期,房総半島沿岸の諸都市は陸路よりも海路のほうが便利であったはず.その時代に思いを馳せるとともに,半島振興や交通リダンダンシーの確保の観点からも,海路再興という夢を考えたくなります.
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20250323
三時間の睡眠を経て,歯科へ.治療のためしばらく通院するだろうと想定していたものの,次回の予約はなし.抗生物質等の内服薬を処方され,一週間ほど様子を見ることに.
話題は変わり,昨日,薄井研究室の第1期生が新たな門出を迎えました.なんのかんの仲の良さが印象的な第1期生です.今後の活躍が楽しみです.ちょうど一年前は,期待と不安(大小関係は,期待 << 不安)を抱えながら,研究室を構える気持ちの準備をしていました.いま振り返ると,あっという間の一年間でした.卒業生も,昨年の今ごろは,どこの誰が指導教員になるのか,不安であったと思います.昨晩の二次会以降では,薄井研で良かった旨,同期だけでなく,他研究室の卒業生にも熱く語っている様子をみて,ホントかよとツッコミを入れること多々.しかし,素直に嬉しかったです.卒業生それぞれの個性と向き合うとともに,あれこれ研究室運営を工夫した成果として受け止めています.反面,改善すべきこともたくさんあります.研究室レベルで改善できることから,そうでないことまで様々です.昨晩も,一次会にて,卒業生に改善すべきことを率直に話してもらいました.できることから,少しずつ,改善したいと思います.
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20250322
卒業証書授与式@幕張メッセに参加。勝手がよくわからないまま、学生証の回収作業に専念。その後、研究室の卒業生と記念撮影。研究室に戻ってから、津田沼界隈にて壮行会を企画。全員揃わなかったので、一名が飲んでいる千葉駅界隈まで全員で移動。他研究室の卒業生も一緒に、始発までダーツを楽しみました。久々に始発で帰宅。門出の日に、これから社会人になる方々と真摯にお話できたことに感謝。
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20250320
研究に専念.今日の未明に実装の改善方法を見出し,午前中から試行.一通りうまくはできました.プログラムを修正する意欲は出てきました.この際,徹底的に改善すべく,もう少し試行錯誤を継続.
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20250319
ほぼ終日,論文の執筆に専念.とても捗りました.一か月前は,今年度中に初稿は完成するだろうと思っていたものの,その後に書き進めてみてはじめて気づいた問題と,その対処方法に苦戦.よくあることです.加えて,当初は一つの論文とする予定も,理論の構築に難航.論文の単語数制約もあるため,二つの論文に分けるかどうか検討中.昨日になってようやく,対処方法を見出し,明文化.ここ一か月間,思い続けているのは,同じものを見ていても,見えなかったものが,ある瞬間に見えるようになる,という変化です.見えなかったものを厳密に表記して定量化する筋道を描くことはできました.
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古今書院さんから,「経済・政策分析のためのGIS入門2 二訂版 空間統計ツールと高精度地理空間情報 ArcGIS Pro,QGIS対応」が出版予定です.二部構成であり,第1部では,慶應義塾大学の河端瑞貴先生による,空間統計ツールの使い方が詳述されております.第2部では,3D都市モデルPLATEAUデータ,3D点群データ,登記所備付地図データの使い方について,各データに精通している研究者と実務者が執筆しております.試し読みもできます.是非,ご覧ください.
薄井も,第10章「3D都市モデルPLATEAUデータを用いた街路景観の計測[QGIS]」を執筆いたしました.内容は,IJGISに掲載された下記論文の内容を日本語で解説したものです.
Usui, H., 2023, Automatic measurement of building setbacks and streetscape widths and their spatial variability along streets and in plots: integration of streetscape skeletons and plot geometry, International Journal of Geographical Information Science, 37(4), 810-838. (published online 20221109) (doi: 10.1080/13658816.2022.2141751)
2022年10月に出版された「事例で学ぶ経済・政策分析のためのGIS入門QGIS,R,GeoDa対応」にて分担執筆した「建物と道路の位置関係に基づく市街地構成の分析:ボロノイ分割の応用 [QGIS]」の続編という位置づけです.
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20250318
論文投稿して七時間後にDecision onで始まるメールを受信。desk rejectionです。想定内ではあるものの、三年かけた研究成果が七時間でjudgeされるのがリアルです。淡々と、次の投稿先に向けて準備。この潔さは大事。
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20250317
今晩に納品予定の英文校閲済み原稿は,昨晩23時頃に納品.早速,添削箇所を精査.加筆修正した箇所のみの英文校閲を依頼したものの,全文添削でした.加筆した箇所の添削はほぼなし.しかし,イントロはけっこう添削されていました.今朝から,論文の推敲に専念.
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20250314
夕方まで研究に専念.今月に入ってから,いったん仮構築した理論を批判的に考え続けており,どのように修正すべきか,頭の中で糸が複雑に絡まったかのような状況に陥っていました.今朝から修正に着手し,いまは仮留めのような状態.経験上,これでもかというくらいに,頭の中で糸が複雑に絡まるかのような状況を経験するのは重要であると思っています.結果としてシンプルな理論や定式化であっても,回り道をせずにそうなるとは限りません.むしろ,こんがらがった状況から,本筋のようなものに気づくと思います.
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20250312
論文の査読×2に専念.一つは,初めて査読する国際ジャーナル(投稿したこともない),もう一つは何度もという感じです.査読レポートを提出するときに,my recommendation(判定)を選びます.この種類が国際ジャーナルによって様々であり,今回は,いままで見たことのない判定があり,少し迷いました.'Weak Revise and Resubmit'と'Strongly Revise and Resubmit'だったと記憶しています.それぞれ,minor revisionとmajor revisionに対応するものと解釈.毎度のことながら,査読は査読者自身の見識をより広く深くする機会です.感謝.
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20250310
自分で書いた英語の論文をgoogle翻訳でマイク入力すると,正しく発音できていれば,意図する日本語に翻訳されます.10分くらい遊んでみてわかったのは,focuses onを発音すると,なぜか,'A fox say song'と認識されてしまい,「キツネの歌」と翻訳されてしまう傾向にあります.focuses onの発音が極めて苦手であると自覚.ほか,thusを発音しても,そう認識されない傾向にあります.scaleは,lを意識して発音しないと,scareと認識されてしまい,聴き手に怖い思いをさせてしまうかもしれません.こんなことしている暇はないのですが,忘れたころにこうした遊びをしていて,苦手な発音に気づく良い機会です.
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20250309
ほぼ終日,論文の初稿を推敲.appendixまたはonline supplementary materialとして載せる一連の図を作成.地味な作業に専念.一連の図を含めると,原稿は40頁に.加筆部分を中心にproofreadingしてもらうため,早速,二回目の英文校閲を依頼.
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20250308
修士論文と博士論文の指導教員である浅見泰司教授の最終講義に参加。何を相談しても、決して否定はせずに、拙いアイデアの可能性を最大限に見出して下さる先生です。学生の素質を見出し、いろいろ思うところはあっても、あのスマイルで場を和ましてくれます。実務を経て、浅見研の助教として、2016年1月から2024年3月までの8年3ヶ月間、研究と教育指導補助に携わりました。いろいろ相談したことは数知れず。その度に、親身に相談に乗って頂きました。学生時代から今日まで、多くを学びました。今日の最終講義からも多くを学びました。今後は、これまでの学びを教育と研究の場で還元することをこの場に記し、精進いたします。
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20250307
昨晩から,先日に書き終えた論文の初稿を推敲.それを一晩寝かせて,今日も推敲.夜になって,昨晩には気づかなかった脱字ならぬ脱単語の存在に気づき,大量に赤入れ.この段階では,如何にして考察に深みをもたせるかを考えます.
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20250306
今日はいわし雲をよく見ます.
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20250303
今年に入ってようやく,職場の縦型ブラインドを使いこなせるようになったような気がします.これまで,横型のブラインドのある部屋ばかり使用してきたため,縦型ブラインドには不慣れでした.そうか,ルーバーの向きを日射方向に対してほぼ垂直にすればよいのに気づいたのは,1月に伊豆大島を眺望していたときでした.午前中は,東側からの日差しを遮るため,ルーバーの向きは南西方向です.夕方になると,西日を遮るため,ルーバーの向きを南東方向に変えます.日没後は,ブラインドを全開にするものの,夜景を見ていると気が散ってしまうので,早々とブラインドを閉じます.帰宅時,朝日を遮るため,ルーバーの向きを南西方向に変えます.
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20250302
伊集院静,2024,またどこかで 大人の流儀12,講談社.読了.
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20250301
論文の初稿は完成.いったんダイバートしたものの,本来の目的地に着陸.書きはじめたのは2022年2月1日なので,ちょうど三年一か月の期間を要しました.
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20250228
昨日の深夜に英文校閲済の原稿を受領.2月末に検収を終えて事務に納品書を提出する必要がありました.今日の昼過ぎに検収を終え,事務に納品書等を提出.無事に期限を守ることができました.安堵.今日の午前中は英文校閲済の原稿を精査.
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20250226
一部の計算をやり直すとともに,難航していた実装もできたので,一連の複雑な計算は完了.図の追加と差し替えも完了.10時から16時まで,昼食を忘れそうになるくらい,ほぼぶっ通しで作業に専念.本来の目的地に向けて着陸態勢に移行できそうです.
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20250225
昨日の夕方に開始した計算は朝5時過ぎに完了していた模様.よくあることです.昨日に実際に計算しようとしてみて判明した問題の対処方法について,昨晩から考え続けたものの,夕方になっても打開策を見出せず.他研究室の大学院生と,現在取り組んでもらっているデータ処理について,小一時間議論というか雑談.本人曰く,面白いとのこと.面白いと思ってくれそうな学生に声をかけたのは正解でした.その後,上述の問題の解決方法に気づきました.早速実験中.これがうまくいけば,最終目的地に向けて離陸です.
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20250224
論文の初稿は完成。しかし、本来の目的地ではなく、その手前にダイバートした感覚です。計算が終わらず、いまもオフィスでPCが頑張ってます。ほかにも検討事項はあり、本来の目的地はまだ先。ダイバートした理由は、研究予算を執行するため。当初、半年前には完成しているはずも、実装のむずかしさ、ほかに優先すべきことがあり、なかなか進みませんでした。2024年度末には初稿を書き終えたいという願望を達成すべく、研究予算を執行しなければならないという厳しい制約を課しました。先ほど、英文校閲依頼。研究予算も無事に執行。予定通り。もし、予算執行という厳しい制約を自主的に課さなければ、ここまで自分を追い込むことは出来なかっただろうと思います。論文の新規執筆でここまで集中したのは久々であり、しんどかったとともに、妙な心地よさもありました。
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20250223
ほぼ終日,研究に専念.想定よりも計算に難航しており,3台のPCをフル稼働して,難所を克服しようとしています.
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20250222
今日はネコの日(ニャンニャンニャン(222)).昨日にとても複雑な作業を終えて,ほぼ燃え尽き症候群な状態.しかし,これからが正念場.
天麩羅ひらおのイカの塩辛,うまかったぁ.福岡滞在中,ふと,天ぷら屋を思い出しました.地図上で「天麩羅ひらお」を見つけて,何かとつながりました.以前,テレビ番組で,福岡県出身の芸能人が,天麩羅ひらおを大絶賛していた記憶があり,いつか食べてみたいと思っていました.アクロス福岡の建築物には目もくれず(汗),スーッとB2Fに吸い込まれ,勝手はよくわからぬまま,直感でこれ美味いにちがいないだろうと予想し,イカの塩辛(持ち帰り用)の食券を購入.その後,実食して,確信に変わりました.今日も,天丼を食べながら,上述の芸能人は誰だったかなぁと思いだそうとしたら,カンニングの竹山さんの顔が脳内をちらつきはじめ,「カンニング竹山 ひらお」で検索してみると,アド街ック天国のページを見つけました.2019年2月,福岡天神を視聴したのが頭の片隅にあったようです.竹山さんが天麩羅ひらおを大絶賛していたのを思い出しました.イカの塩辛,大を購入したものの,三日で食べ尽くしました.塩辛であるものの全く塩辛くなく,ほどよい塩味,柚子の香り,イカの食感,とても美味しいです.
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20250221
水曜日から今日まで,ほぼ終日,とても複雑な作業に専念.先ほど一段落.この類の作業は,いったんその流れに乗ってしまえば,捗ります.問題は,どうやって流れに乗るか.流れに乗るには,作業の流れをつくらなければなりません.試行錯誤しながら,作業の流れができてくれば,それに乗ってしまえばok.集中力も要求されます.作業に専念しているときは,あたかも無の境地にいるような感覚です.
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20250219
今日から研究に専念.2/16の朝に羽田から福岡に向かう機内にて,論文原稿の推敲をしながら,数式の不要な下付き添え字zが気になり,とりあえず赤ペンで「トル?」を記載.その後も,どうすべきか検討.結論として,添え字はなるべく少ない方が読みやすいし,書きやすいので,先ほど,下付き添え字zを削りました.大きいとも小さいともいえない懸案事項の一つは解消したはず.より大きな懸案事項は,目下巡航速度(三日間放置)で飛行中の論文原稿を着陸態勢に移行させること.昨晩に搭乗したJL328に充当された機材はA350-900.dream sho jetはもちろん,A350-900に搭乗するのもはじめて.とても快適でした.座席モニターはもちろん,前輪後方と垂直尾翼にカメラがあり,とくに前者のカメラ越しの映像を見ながら,ああ,房総半島だなあ,あの辺は館山,あの辺は木更津かなあと,楽しみました.「当機はまもなく着陸態勢に入ります.シートベルトを・・・(以下略)」の機内アナウンスを聴きながら,現実に戻りました.気流の乱れに遭遇することが多く,伊豆大島上空あたりから房総半島上空にかけて飛行中,けっこう揺れました.思っていたよりも早めに,landing gear, downな状態になり,海ほたると東京湾アクアラインの橋梁が見えてくると,機体は左へ旋回しはじめ,スムーズに羽田空港へ着陸.さて,論文原稿,スムーズな着陸,できるかな.
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20250218
博多と福岡の街を実態認識。西中洲の路地では、玄界灘で獲れたと思われる魚を飲食店に納品する場面をよく見かけました。中洲屋台のインフラを見学。櫛田神社の界隈を散策。中洲屋台の昼の居場所を偶然見つけました。博多町屋ふるさと館にて、博多の町の歴史を少しお勉強。明治時代に、博多市にするか福岡市にするか論争があり、市議会による多数決の結果は同数。市名は福岡市に。代わりに、鉄道の駅名は博多駅に決着。ほか、江戸時代から地域を「流」と呼んでおり、今日でも博多祇園山笠の際には「流」を単位に結束する様子も学びました。
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20250217
昨日と今日と明日は,JSTさきがけ(社会変革基盤)の第5回領域会議(合宿)@福岡に出席.この半年間,JSTさきがけの研究課題の進捗は停滞気味でした.どこで苦戦しているのか,ポスター発表にてさらけだす戦略を採用.具体例を示し,そこからヒントを頂けるような工夫をしました.功を奏し,善戦するためのヒントを得ました.感謝.
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20250215
昨晩は29時まで根を詰めて作業に専念.想定外が多発して,その対処方法を模索していたら朝に.この種の作業は短期集中で乗り切らないと非効率なので,久々にがんばりました.しかし,実質的にがんばっているのは,私ではなくPCです.PCががんばっている間,数日寝かせた論文の推敲に専念.
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20250214
朝からほぼ研究に専念.計算に専念しはじめると,想定外の問題に多々直面し,一筋縄では行きません.データのクセなど,本格的に計算しはじめて直面する問題もあります.問題の原因の可能性をルールアウトしていたら,終電を気にする時間に.
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20250210
昨晩に推敲した論文その4の原稿を推敲.いくつかの研究を同時並行で進めており,うち3つの研究については,introductionとliterature reviewの執筆に専念.うち1つの研究は2021年7月に開始.1/22頃にも悪戦苦闘し,既存の諸概念の理解と私のアイデアを関連づけるのに難航.その後も何度か推敲を繰り返し,ようやく,既存の諸概念との関連づけ,共通点と相違点は明確に.
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20250208
ほぼ終日,論文その1の執筆に専念.固い椅子に座って根を詰めすぎたためか,肩から背中にかけて痛みはじめました.少し疲れ気味かもしれません.正直なところ,根を詰めすぎるのは,身体によくありません.一時は満足したはずの文章であっても,物足りなさに気づいているのは自分だけ.その物足りない何かを見出すためには,根を詰めなければならないときもあります.15時過ぎまで根を詰めたところ,introductionとliterature reviewの節の執筆は一段落.introductionからliterature reviewの最後まで,ロジックはスムーズになったはず.数日間は原稿を寝かせます.その後,会議に出席してから.論文その2の推敲に専念.実質的に約一か月間,原稿は寝かせたままでした.明日から計算を再開するために,ウォーミングアップです.
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20250207
この二日間,計算に専念する予定が,相変わらず文献レビューに基づく論文執筆に専念.計算と文献レビューと執筆のマルチタスクは容易でないと実感.まだまだ修行です.
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20250204
早朝と夕方から論文執筆に専念.昨日にまったく捗らなかったので,早朝から専念し捗りかけたものの,夕方まで中断.困ったことに,夕方から再開してもなかなか捗らず,昨日と同じ.この難局を打破すべく,ドリップコーヒー(トールサイズ)4杯をチャージして,introductionとliterature reviewのsectionの初稿は完成.一日に4杯も飲んだのは数年ぶりです.今朝までは,literature reviewを書けばokと思っていたものの,話はそう簡単ではないことに気づいたのは今日の19時過ぎ.introductionでは,新たにパラグラフを追加することで,ロジックのぎこちなさは解消(のはず).頭のなかで,論文のストーリーの解像度が急速に高まれば,執筆に没頭できます.気づけば22時.年明けからもがき続けて,ようやく,2024年度の下半期の前半には失っていた何かを取り戻しつつあります.
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20250203
朝から昼過ぎまで,論文のレビューに専念.捗りました.しかし,夕方から論文執筆に専念するも,原稿の内容がまったく頭に入ってこない.粘ってもダメでした.BGMをランダムに流していたら,映画「ラーゲリより愛を込めて」のメインテーマ曲が聞こえてきて,そのピアノの音色の美しさに感動.小瀬村晶さんの作品.2008年の'Light dance'や2013年の'Niji no Kanata'の音源も購入.夏の夜に'Niji no Kanata'を聴けば清涼感が得られるだろう.しかし,真冬の夜にこの作品を聴くと,感傷的になります.
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20250201
土曜深夜のDJ FIRSTさんによる,globe,1996,Departuresとglobe,1996,Can't Stop Fallin' in Loveのmash upを聴いて,意外にも違和感ないことを発見.とくに,'Can't Stop Fallin' in Love'に,'Departures'の重低音ビートを重ねる発想に感動.メインの手前のパートにて,'Departures'のKEIKOさんのボーカル「やさしさも わがままも・・・」と,'Can't Stop Fallin' in Love'のMarc Pantherさんのラップ「道徳もない 規則もない・・・」は絶妙に呼応.29年目に大発見.
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20250131
今日の未明に論文を印刷して読もうとしたところ,PCにあるはずのプリンターのドライバーが消えていて,プリンターの認識すらしないという事象に遭遇.原因は不明.仕方ないので,論文を読むのをあきらめて,朝から読むのに専念.久々に,PCのモニター越しに論文を読んでいます.読みながらマーキングできるのはメリット.紙面にマーキングした箇所をpdfにもマーキングする手間もないです.デメリットは,モニターを凝視しなければならないこと.
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20250130
Apple musicにある音楽アルバムが複数にばらける現象に困り,ノートPC上のiTuneでアーティスト名を修正して,スマホと同期すればよいことを知りました.これがきっかけで,ノートPC上のiTuneに読み込んだCDの音源がスマホにあるのに気づきました.その一例が,安室奈美恵,1998,I HAVE NEVER SEEN,avex traxであり,歩きながら,instrumentalを聴けます.様々な音楽を聴いてきたなかで,このinstrumentalの疾走感は群を抜いています.
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20250129
昨日に続いて,早朝から論文その3の執筆に専念.10時30分から修論発表会.副査を務めた発表については,敢えて質問しないことにしています.毎度のことながら,発表と質疑応答の内容から多くを学びました.感謝.
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20250128
早朝から論文その3の執筆に専念.文献レビューに基づきイントロを執筆.9時から卒論発表会.無事に終了.
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20250126
朝から論文その2の執筆に専念.その合間に,卒論(本文,梗概,ppt)の添削.イントロのパラグラフ間のつながりを改善するために,新たにパラグラフを追加.この数日間のモヤモヤはだいぶ解消.論文レビューに基づき,literature reviewの節の執筆も一段落.文献レビューから解放されると,カバンが軽くなります.
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20250125
この一週間,午前中は研究に専念して,午後は卒論指導等をして,夜は両方という生活です.今週は,夜型な学生の希望により,時間外研究活動申請もしました.卒論発表の前日まで.
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20250121
午前中と夜は論文レビューと執筆に専念.午後は卒論発表練習×2と修論の副査説明×1.いま,複数の研究を同時に進めています.その一つは,2021年7月に開始.既存の諸概念の理解と私のアイデアを関連づけるのに難航.アイデアの言語化自体はそう難しくはありません.難しいのは,既存の諸概念との関連づけであり,共通点と相違点を明確にすることです.研究の独自性を示す難しさでもあります.この過程では,既存の諸概念について,実はよく理解していなかったのではないだろうか?と疑心暗鬼になります.疑心暗鬼を払拭すべく,勉強する機会を得ます.目標は,私のアイデアとの共通点と相違点の明確化です.私のアイデアという主体的なものを通じて,既存の諸概念を批判的に考えることができます.この数日間で,私のアイデアと既存の諸概念の関係はクリアになりつつあります.その勢いで,昨日と今日は論文のイントロダクションをほぼrewrite.rewriteするのに約4年を要しました.いまは満足しているものの,この満足もそう長くは続かないだろうと思います.書いてはそれを肯定し否定するの繰り返しです.
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20250120
NHK総合「映像の世紀 バタフライエフェクト」を視聴.視聴しながら,「神のパッサカリア」という名前の曲を聴き入ってしまい,音源を購入.1995年頃に,加古隆,1995,NHKスペシャル 映像の世紀 オリジナル・サウンドトラック,エピックレコードジャパンを購入しており,当時は,「パリは燃えているか -メインテーマ-」はもちろん,「パリは燃えているか -宇宙篇-」や「トルストイの手紙」にハマっていました.とくに,「トルストイの手紙」は,トルストイの文章の朗読をベースに曲が進行する,異色の作品です.NHKスペシャル 映像の世紀が放送されてから早30年.サントラも様々なバージョンが展開されており,「神のパッサカリア」をはじめ,2015年にNHK総合にて放送された「新・映像の世紀」のサントラとして新たに収録された作品もあります.これまで,「新・映像の世紀」や「映像の世紀 バタフライエフェクト」を視聴中に,何度も「神のパッサカリア」を聴いてきて,とても良い曲であると思っていました.オリジナルと4つのversionsがあり,とくに,synthesizer versionのpianoの重厚感に感動.
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20250116
ここ数日は文献レビューに専念.英文フルペーパーで10本程度.学生の頃は,内容にもよるものの,1本の英文フルペーパーを読むのに一か月かかったときもありました.いまでも,きちんと精読すれば,1本の英文フルペーパーを読むのに,約二時間はかかります.このため,投稿した論文のdecision letterにて,査読者から「レビューが足らん!」との指摘を受けると,まずは文献レビューに着手します.論文の内容や読み方にもよるものの,ある程度の時間はかかるためです.新たなテーマの論文を書きはじめると,「これ!」という論文に出会うまでに難航する場合があります.いまがまさにそんな状況です.気をつけないと,テーマとの関連性の弱い論文を多数レビューしてしまうときもあります.こうした遠回りをしていると,意外な発見や別論文の重要な参考文献になる場合もあるので,長期的で見ると,非効率ではありません.しかし,短期的には非効率かもしれません.もちろん,レビューして終わりではなく,inputした内容に基づきoutputしなければなりません.これも,ある程度inputし続けると,outputの素案が頭の中でできてきます.
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20250114
OR学会の研究部会@中央大学後楽園キャンパスにて話題提供.街路景観が調和している/していない場所を把握するための一連の研究について,国内で発表したことはなかったので,貴重な機会でした.感謝.
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20250113
今日も伊豆大島を望むことができます.伊豆大島を見ていると,木更津方面から羽田空港へファイナルアプローチする航空機も見えます.ちょうど,三原山の山頂と重なりながら.この後,日没にかけて,伊豆大島はより明瞭に見えてくるものと期待.日没後は学部三年生との懇親会.来年度の卒論生を一言で説明すると,とても元気な人たちとそれを冷静に見ている人たちです.その様子を傍で見ているのが楽しいです.久々にカラオケまで行きました.
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20250110
今日の大気は澄んでいるようで,房総半島がよく見えます.普段は見えない山らしきものが見えます.方角から推察するに,伊豆大島と推察.改めて,Google Earthを使用して,撮影地点(習志野市津田沼)と伊豆大島の位置関係を確認すると,やはり伊豆大島です.撮影地点と伊豆大島を結ぶ直線上に,三浦半島と城ケ島があります.その先は相模湾です.撮影地点と横浜ランドワークタワーを結ぶ直線上には,伊豆半島が見えています.ちょうど伊東市の付近の山であり,西には箱根の山々が見えているものと推察.
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20250109
2025年に入って,査読依頼が4件.例年になくハイペース.
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20250108
ベノワ・B・マンデルブロ,リチャード・L・ハドソン(著),高安秀樹(監訳),雨宮絵理,高安美佐子,富永義治,山崎和子(訳),2008,禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン,東洋経済.読了.
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20250105
終日研究に専念.1月3日から試行錯誤しては悪戦苦闘し続けた複雑な作業.今日は丸一日,原因不明のエラーと対峙.夕方にエラーの対処法を見出し,ようやく一連の計算はできそうな見通しを得ました.
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20250104
河尻亨一,2020,TIMELESS 石岡瑛子とその時代,朝日新聞出版.読了.
栗原聡,2024,AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性,角川新書.読了.
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昨日から研究に専念.とても複雑な作業をやろうと思っていたものの,複雑すぎて重たい腰を上げるのに難航.2024年末には終える予定も,機体(私)は微動だにせず.現実逃避にますます拍車がかかり,この年末年始は読書に専念.石岡瑛子さんの評伝を読んでインスパイアというかエンカレッジされ,「サヴァイブ」するには,研究を進めなければと自覚.2024年内に動かそうと思っても微動だにしなかった機体(私)も,昨日の夕方にエンジンスタート.冒頭の複雑な作業に着手.気づけば,朝5時半まで試行錯誤.これまでも,似たような状況は何度もありました.いろいろ対処法はあるなかで,読書というinputをしまくることで,凝り固まった脳みそは柔軟になり,複雑な作業の第一歩を踏み出すための推進力を得ることができます.とくに,評伝を読むのは有効です.作業に着手してみると,失敗の連続です.うまくいかないという状況が,2024年末の自分からすると,望んでいた状況です.作業に着手してはじめて,何がどのようにうまくいかないのか,具体的にわかるからです.
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20250102
大隅良典・永田和宏,2024,基礎研究者 真理を探究する生き方,角川新書.読了.
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20250101
あけましておめでとうございます.
大晦日から何か新しいことに取り組む性があり,昨日も,新しい本を読みはじめました.ベノワ・B・マンデルブロ,リチャード・L・ハドソン(著),高安秀樹(監訳),雨宮絵理,高安美佐子,富永義治,山崎和子(訳),2008,禁断の市場 フラクタルでみるリスクとリターン,東洋経済です.この本を読んで,いま取り組んでいる研究を進めるモチベーション強化を期待して.2022年9月に,マンデルブロの自伝を再読して,この本を中古で購入.当時も,同様の期待をして購入しています.購入直後に,論文の修正対応か何かで,読む機会を延期し,いまです.まあよくあること.石岡瑛子さんの評伝も読み進めています.昨日,ようやく,前回読み進めたところまで再読しました.ちょうど,石岡瑛子さんがPARCOのアートディレクターに就任した頃です.