白山中国学会について

白山中国学会は、中国の哲学・文学・言語等を対象にして学び研究する者が、交流と親睦を目的に集う場として設けられています。

本会の前身は、1994年に発足した東洋大学中国学会でした。これをさらに広く外にも開いた学会として衣替えし、2011年に白山中国学会と改称して今日に至っています。研究団体としての色彩を強めて以降、全国の、さらには海外の研究者の理解や協力を得ながら、学術活動を充実させてきました。

研究活動に支えられた学会は、継続してゆくことが肝心です。幸い本会には大学院生を中心に毎年新入会員が増えており、入会後は積極的に研究活動に取り組んでいます。さらに社会に出てからも本会に軸足を置いて、研究活動を続ける人もたくさんおられます。私たちは、専門家はもとより、様々なライフスタイルの中で研究を続けようとする人たちとともに、白山中国学会を発展させていきたいと思っています。

学会名称に入る「中国」については、主な研究対象を包括的に示すものとして、おおらかにご理解いただければと思います。対象がべつに中国ではなくて台湾や香港でもいいし、中華圏と置きかえていただいていいし、アジアまで拡大していただいても構いません。地域ばかりでなく、使用言語も漢語(中国語)に限定することはありません。中国学と言っても明確な定義がなかなか困難ですから、結局は「中国」として括っておきましょう、という姿勢です。

同様に研究分野につきましても、哲学・文学・言語に限定していません。これまでも歴史、地理、科学、映像、医学等々の分野で、研究発表がありました。「中国」に関する研究であれば、何でも受け入れたく思います。

なお本会では、研究成果を発表する場として年2回(現在は3月・7月)の研究発表大会を開催していますし、年刊の研究誌『白山中国学』を刊行しています。

白山中国学会は、とくに入会制限を設けておりませんので、本会の趣旨に賛同し、会則を順守してくださる方なら、どなたでも入会を歓迎します。多くの方々の参加を得て、中国学の発展に寄与してゆきたいと思っています。 (2016年3月)