反ユダヤ主義(人種的)

アーリア人

  • アーリア人(英語 aryan)、サンスクリット語で"高貴な"の意味、 中央アジアからイラン付近に住んでいたとされる遊牧民族。

  • 言語的にインドのサンスクリット語とギリシャのラテン語の言葉が似ているので、「インド・ヨーロッパ語族」と称するようになった。(今は用いられないが、以前世界の3大語族はウラル・アルタイ語族、インド・ヨーロッパ語族、セム・ハム語族とされていた。)

  • 19世紀頃、インド・ヨーロッパ語族を話す民族のルーツを「アーリア人」であるという「アーリアン学説」が登場し、言語的なものから人種や民族的な意味合いに変化しました。

  • ヒトラー率いるナチスは、優生学的に「アーリア民族」の人種的優越を主張し、「インド・ヨーロッパ語族」の中でもゲルマン民族こそが「アーリア人」であり世界を支配するのはドイツ民族だと考えていた。

ヒトラーの「我が闘争」より

  • 我々が今日持っている人類文化、芸術、科学及び技術の成果は、ほとんど もっぱらアーリア人種が創造したものである。アーリア人種は人類のプロメテウスであって、その輝く額から、いかなる時代にも、常に天才の精神的な火花が飛び出し、神秘の夜を明るくし、人類をこの地上の生物の支配者とする道を登らせる。

  • アーリア人種にもっとも激しい対照をなすものがユダヤ人である。この世界にユダヤ人しかいなければ、彼らは泥や汚物に息が詰まるか、憎しみにみちみちた争いの中で、互いにだましあおうと務めるであろう。我々民族主義国家は、人種を一般生活の中心に据え、人種の純粋維持のために配慮しなければならない。