ヤド・ヴァシェム

イスラエルの首都エルサレムにあるホロコースト犠牲者を追悼する国立の記念館です。ホロコースト記念館ともいわれます。

施設

  • ホロコースト歴史博物館、美術館

  • 「記憶の広間」、「諸国民の中の正義の人の庭」など

  • 公文書保存、図書館、教育センター

取り組み

  • 追悼に関する4つの柱である、「記念(Commemoration)」、「文書整理(Documentation)」、「調査研究(Research)」、「教育(Education)」に取り組んでいる

沿革

名前の由来

  • ヤド・ヴァシェムは、ヘブライ語で、"יד ושם"(←右から左読み)、"Yad Vashem"、旧約聖書の一節で、「記憶と名前」という意味だそうです。

  • "And to them will I give in my house and within my walls a memorial and a name (יד ושם、Yad Vashem) that shall not be cut off"、わたしの家、わたしの城壁に刻む。その名は決して消し去られることがない。(旧約聖書、イザヤ書56章5、新共同訳)





諸国民の中の正義の人

  • 「諸国民の中の正義の人」の顕彰してます

  • ヤド・ヴァシェム賞ともいわれます

杉原千畝さん関係

杉原千畝さんは、1985年に日本人でただ一人、諸国民の中の正義の人として賞されています。ヤド・ヴァシェムのサイトに記事があります。

訪れている人々

ヤドヴァシェムには、日本の要人も訪れています。ヤド・ヴァシェムなどのサイトやFBページに記事があります。

安倍総理演説内容 首相官邸サイトより

ヤド・ヴァシェム(イスラエル ホロコースト博物館)視察後の総理発言

平成27年1月19日

ユダヤの人々がくぐった苦難を、全人類の遺産として残そうとする皆様の努力に、心からの敬意を抱きます。深い悲しみを乗り越え、イスラエルの建国に尽くした先人たちを前に厳かな気持ちになりました。

特定の民族を差別し、憎悪の対象とすることが、人間をどれほど残酷なものにしてしまうのかを、学ぶことができました。昨年3月、アムステルダムにアンネ・フランクの家を訪ねましたが、本日は、決意を新たにいたしました。

ハショア・レオラム・ロー・オッド(ホロコーストを、二度と繰り返してはならぬ。英語:The Holocaust,Never Again.)。

私たちの先人には、チウネ・スギハラ(杉原千畝)がいます。彼のビザで日本に向かったユダヤ難民を助けた人々も、少なからずいました。彼らの勇気に、私たちは倣いたいと思います。

ヤド・ヴァシェムに灯る「永劫(えいごう)の火」を導きのともしびとして、差別と戦争のない世界、人権の守られる世界の実現に向け、働き続けなければなりません。日本としても、世界の平和と安定に、より積極的に貢献する決意です。

先の大戦終結から70年、そして、アウシュビッツ解放以来70年でもある本年、このような悲劇を二度と繰り返させない、との決意を表明します。

トダ・ラバー(ありがとうございました。ヘブライ語(右から左読み):תודה רבה (Toda rabaと発音))。

感想

首相官邸サイトを見れば、発言内容を見ることができるのですが、素晴らしいスピーチだと思いますので改めて載せてみました。

私がホロコーストの話をするとき、自分の説得力のなさすぎからか、耳を傾けてくれることはそう多くありません。なぜホロコーストを知るのか答えがあるにもかかわらず、それを探し続けている自分にとって、このスピーチはひとつの支えであり、伝えていきたい言葉であります。