1995年、前橋まつりの活性化策として産声を上げた当初は、その後日本各地で行われるようになった「よさこい」形式を目指していました。しかし、市外からの集客を目的としたものではなく、市民総参加のまつりにするという目的のために導入したという経緯から、盆踊り形式になって定着しました。(詳しくは「だんべえ踊りアーカイブス1」をお読みください)
だんべえ星人なりの定義付けするとしたら次のようになります
音楽は決まっています。昭和30年代に三橋美智也が歌った「前橋音頭」をアレンジした曲を使用します。これを主催者が会場に流します。参加者はその音楽に合わせて踊ります。ちなみに2009年の前橋まつりにおいては1998年に作られた約7分半の音源を使用しました。ただ、2005年に前橋だんべえ踊り協会が5分版という音源も作りましたので、今後はそれも使用される機会が増えてくると思われます。支度は自由です。ただし、イチョウの葉を模っただんべえ踊り独特の鳴子を持って踊ります。だんべえ踊りができた当時の「前橋市の木」はケヤキとイチョウでした。(現在は町村合併したためもっと増えています)そのうちのイチョウの葉は特徴的な形をしていることからこれをデザインした鳴子が生まれました。(ほとんどの「よさこい」が高知の鳴子を使いますが、前橋は独特の鳴子を考案したのです。ちなみにお隣の高崎市のお祭りで使う鳴子も独特でダルマのデザインです)
踊りの振り付けは自由です。ただ、発足当初、見本の振付が考案され、参加者の多くがこの見本の振付を覚えたことから、現在もこの見本の振付あるいはこの見本の振付をベースにしてアレンジした踊りが多く踊られています。
(元気21だんべえ踊り教室は「見本の振付」を練習する教室です)
いまや全国各地に広まった「よさこい」形式の祭りは、音楽も振付もそれぞれのグループで作って作品として披露するコンテストです。しかし、前橋市の場合はより多くの市民に参加してもらうために、音楽も音響装置も主催者が用意して、参加者はただ踊りに来るだけで良いという、いわば盆踊り形式をとったのです。
ただ、最近では前橋まつりに「パフォーマンスだんべえ」といったカテゴリーをつくって「よさこい」のように自前の音楽と振付を披露する新しい試みも行っています。
(写真は平成11年の前橋まつりです。当時は立川町通りで踊っていました)