緊急企画! 関西学生イタリア語朗読大会

 2020年冬から始まったらコロナ禍。この1年半、学生さんたちは留学の機会を失い、スピーチコンテストや弁論大会に参加することもできませんでした。この状況は今年度の後半以降も続くことが予想されます。

 私たちイタリア学研究者も、その昔学生でした。振り返ってみると、イタリア文化を学ぶ学生生活の中で最も印象に残った出来事は、やはりイタリア留学と、スピーチコンテストへの参加であったように思われます。こうした経験を通じて、イタリアの文化に直接触れられただけでなく、ともに切磋琢磨できる仲間にも出会うことが出来たからです。そしてそれは、今日この日までイタリアと関わり続けようと思うに至った、最も重要な契機だったのかもしれません。

 関西イタリア詩朗読大会は、不運にもこうした経験をできない学生さんたちに、イタリア語を学ぶ仲間たちに出会いイタリア文化へのつながりを築いてほしいという願いから、企画されました。といっても、感染症の状況が改善しているわけではありませんから、大きなイベントにすることはできません。12月頃、関西在住の学生さんたち10名ほどに集まってもらい、有名な文学作品を朗読してもらう、というこじんまりとしたイベントを開催できたらと思っています。

 朗読作品の選定は、現在、関西イタリア学研究会の運営委員の面々で行っていますので、決定次第、HPで報告したいと思います。審査員はイタリア人の文学研究者に声をかけることになりそうです。何か賞品も出せるといいな……とも思っていますが、期待は厳禁!とにかく開催にたどり着き、イタリア(語)を愛する学生と教員が大学の垣根を超えた交流をできる場になれば、それで大成功と考えましょう!ひょっとしたら第2回もあるかも?