青葉山幾何学勉強会Part 1: ergodic theory and complex structures
11月29日水曜日: 数学棟305
1時間目13:00-14:30
田中亮吉
A simple proof of ergodic theorem.
概要: Birkhoffの個別エルゴード定理のシンプルな証明を紹介するのが目的である.
またエルゴード系のいくつかの基本的な例を紹介する. 特別な背景知識は仮定しない.
2時間目14:45-16:15
正井秀俊
タイトル「Origami からのタイヒミュラー理論入門」
タイヒミュラー空間、タイヒミュラー距離、正則2次微分、
射影測度付き葉層の空間などを紹介する。この講演では、Origami
とよばれる曲面上の複素構造の例を用いて「何が起きているか」を理解することを目標とする。(折り紙とは関係ありません、すみません)
青葉山幾何学勉強会Part 2: complex structures and flows
12月20日水曜日: 数学棟305
1時間目13:00-14:30
梶ヶ谷徹
タイトル: トーラスのタイヒミュラー空間とWeil-Petersson計量
概要: タイヒミュラー空間上のWeil-Petersson計量を紹介し, 特にトーラスの場合を微分幾何の観点から詳しく見る. 初歩的なリーマン幾何の知識だけ仮定します.
2時間目14:45-16:15
國川慶太
タイトル:平均曲率流の特異点や正則性に関する話題
アブストラクト:
平均曲率流の導入からはじめて,特異点に関連した話題を扱う予定です.特異点を調べる方法のひとつとして平均曲率流をリスケーリングするという操作があります.リスケーリングを何度も繰り返すと平均曲率流の列が作れますが,その列の極限も再び(滑らかとは限らない)平均曲率流になります.そのような平均曲率流の極限を調べたりする際に強力な道具となるのがWhiteの局所正則性定理です.勉強会ではこの正則性定理を証明を含めて紹介したいと思います.
※3月のJayadev Athreya氏連続講演
https://sites.google.com/site/aobageometry/march
のための勉強会を兼ねて
学部4年-修士-博士の大学院生向けにセミナーを行います.
(内容は3月の連続講演と必ずしも重なっているとは限りません.)
講演者の方々には基本的な内容のself-containedな解説をお願いしています.
※関連する過去の勉強会
http://www.wpi-aimr.tohoku.ac.jp/mathematics_unit/japanese/seminar/20141126.html