本日の集合場所 (通常通り)
PC=124教室
IB=121教室
MC=117教室
CD=118教室
今後の予定
・11月22日が成果物3最終発表会。(対面)
9:00-9:15 |全体説明
9:15-10:45|共有セッション1(学生間)
9:45-10:15|共有セッション2(学生間)
9:15-10:15 |教員面談(個人)
10:15-10:30 |まとめと次回予告
1)教員の指示でグループをつくる(3人一組 or 4人一組 )
2)今回のセッションの目的は、対話を通して自分が進むべき方向性を再検討すること。セッションはそれぞれ30分(目安として3分発表+7分対話 × 3人)。それぞれの持ち時間を決めた上で時間を計って対話する。
3)共有の手順
セッション1(9:15-9:45)/ セッション2(9:45-10:15)
資料として、ポートフォリオサイト(※成果物1)と前回の成果物の資料(※成果物2)、今後の方向性を示すようなスケッチや図などを用いて共有しながら語る
発表者は、成果物2の制作と発表の経験を通して自分が達成できたことを「振り返り」、成果物3に向けての「見直し」をした上で最終成果物の方向性を語る。
聴く側は、いいところを評価すると同時に、発表者が困っていること、もっとこうするとよいと思うことがあったらアドバイスする。
聴く側は、対話の際にはなるべく「協働するパートナー」の側(=他種)の視点に立って、代弁者として発言してみよう。
そして演習テーマの最後の行「それによって何が起きたかを深く観察する」について、現時点でどうかをいっしょに考えてみよう。
3人分回す(30分で一周)
次のセッションが始まるまでに、セッションの中で出たコメントなどを記録する
2セッション目(9:45-10:15)になったら次のグループになり、同様に回す
1)成果物2の評価に応じて、教員から呼び出しがかかるので教員と 1on1を行う。
2)個人面談は、今週と次週にまたがって行う。進行が芳しくない学生が優先的に行われる。
これから約5週間後までに、最後の成果物3に挑むことになる。成果物2での経験を踏み台に、その軸となるコンセプトを考えていこう。例えば以下のような視点を再考して言葉にしてみること。今週のフィールドノートにまとめる。
その活動は、人間だけでなく、パートナーの「人間外の存在」との両者にとって有意義なこととみなせるだろうか?
それをゴミとして捨てないためには、どうすればいいだろうか?(何かをリサイクルして部屋に飾るだけでは、遅かれ早かれゴミになる)
この演習は、独自の問いを探求するところは小学生の自由研究に似ているが、一方で似ていないところもある。単なる調べ学習ではないし、単に実験をしてみて白黒つけることでもない。あくまでもDコース3年生のそれぞれのプログラムの専門科目として実施されていることを改めて考えてみよう。(単位を修得可能な)成果物」とは、どんな実践であるべきだろうか?
成果物2までは、多くの学生が、自分の経験を起点に行ってきたと思う。では次に、それを自分だけの活動に閉じないで、賛同者や協力者を増やしてサービスや製品、コミュニティ(共同体)やムーブメント(運動)にしていくためには、どんな仕組みや作戦がありうるだろうか?
漠然と環境全体を「よくしよう」という気持ちだけではなく、それ(成果物)が何に対して「どのように作用するか」を具体化してみよう。抽象的に考えるのではなく、手の届く小さな部分から実際に動かしてみることを考えよう(下図参照)。
例えば事例で紹介したドイツのDycle社の「プラスチックフリーのおむつ」は、サービスが普及しておむつを使う人が増えれば増えるほど、栄養豊かな肥料が増える。人と微生物が協働して、都市の土壌を肥沃にすることができる。
例えば、シューズメーカーのOnのCyclonという新製品は、 「決してあなたのものにならないシューズ」と言う、プロダクトの前提を壊すようなキャッチフレーズを持つ。サブスクで利用することが前提となっており、シューズが傷んだ場合は返送し、新品と交換してもらえる。そして傷んだシューズは素材として再利用される。Onは、「サブスクの申し込みが一定の数に達しない地域では、環境に配慮してビジネスを展開しない」と明確に宣言しているが、そういった社会的な意義(パーパス)を含めて、じぶんたちのブランドにしている。
自然物を利用したオブジェなどは、赤字の部分の働きが見落とされがちなので、よく考えてみてほしい。決して全否定しているのではなく、部屋に飾るという見えやすいゴール以外にも、まだ考えることがたくさんあるということ。
◎本日の「方向性の再検討」の対話を元に、できればここからの週内に、最終成果物(成果物3)の方針を決めることが望ましい。
◎自分がポイントと考えること(箇条書きでかまわない)、ビジネスモデル、各種アクタントとのマップ、システムの図などの構想を、今週のフィールドノートにまとめておく。
※成果物2がしっくりこなくてここから方向性を大胆に変更したい場合は、自分の判断で変更して構わないが、現状とそこから変えることの自分なりの論理をちゃんと言語化してフィールドノートにまとめておいてほしい。いずれにしても、11/22が最終発表会となるので、変更する場合もこの日に間に合わせること。
※フィールド演習は、グループで助けてもらうのではなく、はっきりと「個人でできたこと」としてみなさんが発揮した能力を証明する重要な課題となるので、最後まで手を抜かずに頑張ってください。
※上手く考えられないと諦めてしまいそうな人は、部分的にでも成り立たせられるように取り組んでみよう。完全に実装・実現できなければ「嘘」になるわけでもない。コップに入った水が解釈次第で「これだけしかない」と「これだけある」にわかれるように、「ここまではできた」「(できてなかった)この辺は、今後の課題だ」は言えるはず。
※次回演習では、教員から、手短なフィードバック+提出物・参加度合いのチェックの機会を設ける予定である。