manaba(マナバ)は、Web を通じて利用する授業サポートのシステムです。Moodle, Google Classroomと同様,Learning Management System(LMS)の一つで,講義 (コース) の管理ができます。2021年4月より本学で導入されました.
manabaの特徴は,学生が複数年度にわたる複数の講義を一括して管理できる機能 (ポートフォリオ) です.
教員は、manaba を利用することで次のようなことができます。参考: 機能紹介
講義資料の出題・回収 (コンテンツ)
課題や小テストの提示とレポートの受領 (小テスト/アンケート/レポートプロジェクト)
グループ学習 (プロジェクト)
素点の管理・フィードバック (成績)
掲示板を用いた議論の場の提供
アンケート調査の実施 (フィードバック/アンケート)
受講学生への一斉連絡 (コースニュース)
学生の取り組み状況の把握 (個別指導コレクション/アクセスログなど)
ログイン後の画面最下部に公式マニュアルがあります.
講義資料の配付などはコースコンテンツで行います.
コースコンテンツは2階層になっています.主に2層目を,blogを書いていくようにして,編集していくことになります.
2層目で「ページ追加」し,適当なページを作成する.
ページの詳細は後で編集できます.
文章を書きます.
「リッチテキスト」の下にあるボタンを押すと書式・デザインをカスタマイズできます.
クリップマークのある「添付」をクリックすると,ファイルをアップロードするダイアログがでてきます.
YouTubeの動画を埋め込みたい場合は,「外部動画埋め込み」に貼り付けコードをコピペしてください.貼り付けコードは,YouTubeの「共有」の中から,「埋め込む (<>)」を探し,「<iframe width="560"...</iframe>」のようになっている部分をすべてコピーしてください.
準備ができたら画面下の「追加」ボタンを押します.
ファイルは50MB以下のものしかアップロードできません.そのため,動画を直接アップロードすることは難しいです.動画はMicrosoft Stream, Google Drive, YouTubeなどに,音声ファイルはGoogle Driveなどにアップロードし,manabaではそれへのリンクを貼るとよいでしょう.Google DriveとYouTubeは動画を埋め込むことができます.
下書きしたい・練習したい・途中で保存したい,など学生に公開する前にいったん作業を止めたい場合,公開期間の開始時期を遠い将来時点に設定しておくと便利です.あるいは,コンテンツ管理から非公開にすることもできます(下記の画像参照).
フォントサイズを大きくする場合,HTMLを使います.たとえば,
<span style="font-size : 120%"> (大きくしたい部分) </span>
<font size="+1">(大きくしたい部分)</font>
自分にとってちょうどいいサイズ・カラーは,学生にとってもそうとは限りません.レイアウトをいじる際はスマホなどの環境でも閲覧されることに注意.
<span>タグでなく,<p style="font-size...>のように他のタグの中に記述してもいいでしょう.
同様に,HTMLで行間を広げることもできます.たとえば,
<span style="line-height: 200%; font-size: large"> (行間を広げる) <br> (改行) </span>
コースコンテンツや課題は,他のコース・講義日などにコピーできます.作成したコンテンツをmhtファイルとして「エクスポート」し,コピペしたい場所で「インポート」すればよいです.去年と同じ講義,などは「一括エクスポート」→「一括インポート」が便利でしょう.
コースコンテンツを更新しても,学生にリマインドメールは届きません.更新のお知らせは,コースニュースや掲示板で行うとよいでしょう.
リマインダを送らなくても,学生のマイページに赤文字で更新のお知らせは出るようです.
完成したページの表示例
コースコンテンツ → コンテンツ管理,で作成したページの管理ができます.
非公開にすることもできます.その他,並び順を替えたり,削除したりもここでできます.
MS Wordなどファイルを提出させるような課題を実施する場合,レポート機能を使います.課題の作成・ファイルの回収・フィードバックがmanaba上でできます.
課題やアンケートはGoogleフォームで実施したい,という場合,レポート機能 (特にオンライン入力) の「課題に関する説明」欄にフォームのURLを貼っておくことで対処することができます.(この場合は「小テスト」の手動採点小テストにURLを貼ってもよいと思います.)
画面上の「レポート」をクリックして管理画面を開きます.
管理画面は教員だけが見るものです.画面右上の「表示モード」を学生にすると,学生からはどう見えるのか確認することができます.
レポート管理画面の右上にある「レポート出題」で,課題を設定します.
提出されたファイルは,レポート管理画面の 「管理」(画面右のギアマーク) → 「成績管理 (一括回収・採点)」で,まとめてダウンロードできます.
Zipファイルの中にあるreportlist.xlsファイル (「採点シート」) を使うと,大量の成績評価を一括して行うことができます.使い方はこのExcelファイル下部にも書かれています.
「提出状況 (個別に採点)」で一人ずつ採点・フィードバックすることもできます.
一括ダウンロードする場合,ファイル名を学生の自由にさせると扱いにくくなりがちです.「課題に関する説明」の欄に,ファイル名には学籍番号・氏名・講義名・日付などを含めるように指示しておくとよいかもしれません.
ファイルをアップロードしたものの,「提出」ボタンをクリックし忘れ未提出のままになってしまう学生もいます(左図参照).個別に確認・採点のページで,未提出ながらファイルを保存している人がいれば,リマインドしてあげると親切です.
ファイルを再提出させたい場合,「提出状況 (個別に採点)」の「課題を再提出させる」ボタンをクリックしてください.
ファイルの提出ではなく,短い文章を書いてもらえればよい,という場合は「オンライン入力」の課題を使います.
学生に採点結果をフィードバックする必要がなければ,「掲示板」への書き込みをもって評価することも一つの手です (掲示板へのアクセス状況はダウンロードできます).
成績には,manaba上で実施しフィードバックした成績以外にも,適当な課題・出席点などを評価し,学生に返すことができます.
画面上の「成績」 → 画面右の「成績項目の登録」で行います.成績登録シート (studentlist-xxxx.xls) をダウンロードし,成績評価を入力し,そのファイルを「成績データを登録」にアップロードします.
「プロジェクト」はグループワークを行うための機能です.グループ内だけで読み書きできる掲示板と,課題提出用の窓口があります.
特定の学生のみに課題を出したいような場合にも利用することができます.
プロジェクトの設定は学生ではなく担当教員が行う必要があります.
manabaは書き込みやアクセスの日時を確認できるので,グループワークのアウトプット(成果物)だけでなく,インプット(努力)を把握する助けになります.
卒業論文の指導や就活の相談など,学生と個別に対話するには「個別指導 (コレクション)」機能が便利です.
付箋紙のように,メモを残す機能が随所にあります.FYI.
画面右下の「メモ」をクリック
ToDoリストのように使うなどできるかも?
「どうしていいかわからない」
ログインできない場合,マルチに問い合わせてください.
manabaの画面最下部にある教員向けマニュアル,YouTubeのオンライン講習会,よくある質問,2021年3月FD研修会を見れば,たいていの疑問は解決できるかと思います.
MS Teamsの「遠隔講義に関する情報共有」では初歩的なことでも質問・相談を歓迎しています.
時間が許せば,さしあたりクリックできる場所を一通りクリックしてみることをおすすめします.
「学生がログインできない」
他大学のmanabaにアクセスしている可能性があります.沖縄大学manabaのURL(https://okidai.manaba.jp/ct/ )にアクセスするよう誘導してください.
「okidai.manaba.jp」と打てばアクセスできるはずです。
ID・パスワードがわからない場合,マルチに問い合わせるよう案内してください.全角半角の違いや,ドットとピリオドの違いにも注意してください.
「他のLMSを使いたい」
学生が迷子にならないよう,manabaのコースニュースや掲示板に「この講義ではmoodleを使います。https://moodle.okinawa-u.ac.jp/2021/にアクセスしてください」などとアナウンスしてください.
「誰が登録されているのか?」
manabaはBlueと連携しており,科目や履修者はBlueでの登録情報が反映されます.
「履修登録していないモグリの学生にもアクセスさせたい」
「コース設定」 → 「コースメンバー登録」,で学籍番号を入力し「ゲスト」として追加します.
とはいえ,速やかに履修登録するようご指導ください.
部分一致検索や,学籍番号以外(名前など)での検索はできないようです.
「複数の教員やTAにもアクセスさせたい」
「コース設定」 → 「コースメンバー登録」,で教職員番号を入力し授業補助者として追加するようです (詳細未確認).
「スマホでアクセスできるのか?」
manabaはスマートフォン・タブレットからも利用できます.スマホ版の場合は利用できる機能に制限があるようです (コンテンツの作成などはできない) が,学生が行う操作に関してはおおむねスマホでできるようです.
manabaの推奨環境は,iOSならSafari,AndroidならGoogle Chromeです.学生がうまく操作できない場合,これらのブラウザを使っているか (JavaScript, Cookieを可にしているか) も確認するとよいでしょう.
「manabaからダウンロードしたExcelファイルが文字化けする,と学生が言っている」
学生がMacを使っている可能性があります.
「コースニュースで,下書きを保存したい」
できません.
「外部のスタイルシートを利用したい」「MathJaxを利用したい」
できません.
「掲示板の内容をエクスポートしたい」
できません.「全件(印刷用)」をクリックして,PDFとして印刷するなりHTMLとして保存するなりしてください.
「コースが表示されない」「過年度のコースを確認したい」
コース一覧のプルダウンメニューをご確認ください.
学生が「コースが表示されない」と言っている場合,履修登録できていない可能性があります.
「履修者の一覧表がほしい」
「コースメンバーリスト」 → 「成績登録シート」,で登録されている学生の氏名・学籍番号・メールアドレスが書かれたxlsファイルが取得できます.
「スマホで通知を受け取りたい」
画面右上の「設定」 → 「リマインダ設定」,で自動でメールを送るように設定できます.
学生にはメールで通知がいくよう設定を確認するようお勧めするといいでしょう.
コースコンテンツを更新してもリマインダは送信されません.コースニュースや掲示板でお知らせください.
「コースコンテンツを削除したい」
非公開にすると削除できるようになります.
「講義中に使えるクリッカー機能がほしい」
responというクリッカーアプリがありますが,今のところ連携させることはできないようです.
その他ご質問お待ちしています.(Teamsの遠隔講義に関する情報共有へお願いします)