MARKET INSIGHT
エヌビディア決算速報
驚異の増収増益も、株価は2日間で約9.4%下落
2026年2月28日
四半期売上高
681億ドル
前年同期比 +73%
純利益
約430億ドル
前年同期比 約+94%
来期見通し
780億ドル
予想726億ドルを大幅超過
2026年2月25日(水)、米国市場の取引終了後にエヌビディアの2026年1月期・第4四半期決算が発表されました。AI業界のこれからを占う上で重要な結果となりますので、どのような内容で、株価にどのような影響を与えたのか、見ていきたいと思います。
四半期売上高は681億ドル(約10兆2,000億円)で前年同期比73%の増収、純利益も約430億ドルと前年同期から約9割増える水準となりました。いずれも市場予想(売上高約660億ドル)を上回る驚異的な決算です。
データセンター事業
内訳として注目すべきはデータセンター事業で、売上高は623億ドル、前年同期比75%の増収となっています。全売上高の実に91%超をこの事業が占めており、AI向け半導体需要の凄まじさが浮き彫りになっています。
来期の売上見通し
さらに来期(2027年1月期・第1四半期)の売上見通しとしても約780億ドルという水準を示しており、アナリスト予想の約726億ドルを大きく上回りました。
しかし、株価は大幅下落
まさに文句のつけようがない結果であり、しかも市場予想を上回っていますので、さぞ同社株価は上昇したであろうと思われることでしょう。しかし、ここが相場の難しいところです。
発表翌日の2月26日(木)、同社の株価は前日比約5.5%安と大幅に下落。さらに翌27日(金)も約4.2%安の177.19ドルで取引を終え、決算前(25日終値195.56ドル)からわずか2日間で約9.4%もの下落となりました。
株価推移(決算前後)
2/25(水)決算前終値 :$195.56
2/26(木)決算翌日終値:$184.89(-5.5%)
2/27(金) 終値:$177.19(-4.2%)
2日間の累計下落率:約 -9.4%
好決算でも売られた背景
近年、AI関連銘柄は非常に強い上昇を見せてきただけに、一部の投資家やアナリストからは「AI関連銘柄への期待がすでに株価に織り込まれており、適正価格を上回る水準まで押し上げられているのではないか」という、いわゆる“AIバブル”への懸念が指摘されています。
今回のように好決算にもかかわらず株価が下落した背景には、「材料出尽くし」としての利益確定売りに加え、AI分野での競争環境の変化やバリュエーション(株価評価)への警戒感があるとの見方もあります。
今後の展望
今後もAI関連が株式市場の大きなテーマであり続ける可能性はあります。しかし、これまではAI関連であれば広く資金が向かう局面も見られましたが、今後は他業種と同様に、個別企業の業績や競争環境といった複雑な要素が絡み合って株価が形成される、いわば“通常運転”の状況にシフトしていく可能性もありそうです。
※本稿は特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
出典:NVIDIA IR、CNBC、Yahoo Finance、Stock Analysis
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