懸仏(かけぼとけ)、御正体(みしょうたい)ともいう。本地垂迹の関係から祭神の本体として神社にかけたことから御正体の名称が起ったと考えられている。掛け仏自体は、平安中期の神仏習合信仰から生まれた特殊な形式の像のことを言う。鏡に線刻または鋳造・打ち出しで作られた像を鏡板に取り付ける。鏡を神社に奉納するのはごく古く、これが寺院にも適用された。
※本地垂迹…仏教での仏様が人々を救うために神道の神様となって表れたという考え方。
※神仏習合…神道と仏教が融合した信仰体系のこと。
懸け仏にもいろいろな種類や特徴があります。自分の地域にどんな懸け仏があるのか調べてみてください。
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クレジット表記例:「出典:こくとち360°まるみえミュージアム」・「出典:國學院大學栃木学園参考館」または"Kokutochi Museum"
このページは國學院大學栃木短期大学日本史フィールドの2021年度博物館実習の一環として作成したものです(公開開始2022.1.31)。
3Dデータは、野口淳氏、株式会社ラングの方法を参考に、Agisoft Metashare standard、Cloud compareを用いて作成しました。