縄文土器文様のしくみ

栃木市平川遺跡(旧称・北堀之内遺跡)の縄文土器

平川遺跡(旧称・北堀之内遺跡)は栃木市の縄文中期の遺跡。1969年に國學院大學栃木高等学校考古学部(当時)が発掘したものを、2020年度~2022年度に國學院大學栃木短期大学が資料報告しました。その準備の一環として作成したデータを公開しています。

『平川遺跡出土品整理報告書』(PDF版)は全国遺跡報告書総覧で公開しています

報告書掲載の現場写真・遺物写真・実測図データの一部をこちらのページで公開しています

大皿(浅鉢)

浅鉢(D 報告書番号126) (3D画面を拡大

もともと大皿として作られた土器の上半部が、炉に使われたものです。

この土器には「似たような文様」が繰り返し付けられているのが特徴です。

◇「似たような文様」は何回繰り返されているでしょう?

◆「似たような文様」もよく見ると、細かい違いがいくつもありますので、探してみましょう。

見づらい場合は、展開写真を見てみましょう

(クリックすると拡大します)

大皿O 報告書番号127) (3D画面を拡大

大皿(P 報告書番号128) (3D画面を拡大

深鍋(深鉢)

深鍋上半部(B 報告書番号16) (3D画面を拡大

深鍋(C 報告書番号2) (3D画面を拡大

深鍋(E 報告書番号3) (3D画面を拡大

深鍋(F 報告書番号20) (3D画面を拡大

深鍋(G 報告書番号21) (3D画面を拡大

深鍋口縁部破片(H 報告書番号32) (3D画面を拡大

深鍋(I 報告書番号18) (3D画面を拡大

深鍋(J 報告書番号22) (3D画面を拡大

深鍋(K 報告書番号74) (3D画面を拡大

深鍋口縁部破片(L 報告書番号49) (3D画面を拡大

深鍋(M 報告書番号19) (3D画面を拡大

深鍋口縁部破片(N 報告書番号23) (3D画面を拡大

深鍋(Q 報告書番号31) (3D画面を拡大

北関東出土の土器(茨城県か?) 

(これまで平川遺跡出土と紹介したことがありましたが、別遺跡のものでした) 2023.3.15追記

深鍋A (3D画面を拡大

でこぼこした飾りがついていますが、下の部分は炎にあたって黄色のままであるのに対し、上の部分はススで黒っぽくなっていますので、鍋として使われたことがわかります。

◇「似たような文様」は何回繰り返されているでしょう?

◆下の部分の「似たような文様」は、よく見ると、細かい違いがいくつもありますので、探してみましょう。

見づらい場合は、展開写真を見てみましょう

(クリックすると拡大します)

この作品は クリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

クレジット表記例:「出典:こくとち360°まるみえミュージアム」・「出典:國學院大學栃木学園参考館」または"Kokutochi Museum"

このページは國學院大學栃木短期大学日本史フィールドの考古学演習・博物館実習および國學院大學栃木短期大学考古学研究会が栃木県大学地域連携活動支援事業の一環において作成したデータ・コンテンツをもとに、國學院大學栃木学園参考館が一般公開しているものです(公開開始2020.5.22(A・D)、改訂2021.8.1(B・C)、改訂2022.1.31(E~P))。

3Dデータの作成は、野口淳氏、株式会社ラングの方法を参考に、Agisoft Metashare standard、Cloud compareを用いて行いました