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みずらにはどのような意味があるのか?
(答えはここをクリック)●解説
5世紀後半(古墳時代中期)になると人物埴輪が古墳に置かれるようになりました。人物埴輪を置く理由は、当時行われていた祭祀儀礼の場面を古墳に再現するためだと考えられています。
この人物埴輪は長く伸ばした頭髪を左右に分けて両耳近くで束ねた男性の頭部です。「みずら」とは当時の男性の一般的な髪形となっています。
鉢巻は何のために付けているのでしょうか?
(答えはここをクリック)●解説
古墳時代中期に最初に登場したのは紙に奉仕する巫女などの埴輪でした。
その、貴人・武人・力士・農夫・馬飼・楽器を弾く者など様々な身分の者を表す埴輪が作られます。これらの人々は、古墳時代の様々な身分・職業であり社会構想を表しています。
この人物埴輪は頭に鉢巻を巻いた男性の頭部です。鉢巻は髪がばらついたり、汗が顔に流れてくるのを止めるために、自然に発生したものであると考えられています。
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犬と人間の距離は、古代から近かったのでしょうか?
(答えはここをクリック)●解説
古くから、犬は狩猟に関わる動物としてとても身近な存在であり、人間の良きパートナーでした。
犬形埴輪は、イノシシやシカなど他の動物の埴輪や、人物埴輪と一緒に出土することがあります。それは、埴輪が造られていた時代に、犬と人間がイノシシやシカなどの獲物を狩っている狩猟の場面を表していたからだとされています。
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なぜこの埴輪は、上部は開いていて、下部は円筒という形になったのか?
(答えはここをクリック)●解説
円筒埴輪が古墳に立てられるようになったのは4世紀後半以降で、墳丘の裾回りなどによくみられます。
円筒埴輪が作られる以前の古墳には、底部に穴の開いたつぼ型埴輪や、特殊器台形埴輪などがありました。
この史料は、それらの融合型です。円筒の上辺がラッパ状に開き朝顔のような形をしているため、朝顔形埴輪といいます。
この作品はクリエイティブ・コモンズの 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
クレジット表記例:「出典:こくとち360°まるみえミュージアム」・「出典:國學院大學栃木学園参考館」または"Kokutochi Museum"
このページは國學院大學栃木短期大学日本史フィールドの2020年度博物館実習の一環として作成したものです(公開開始2020.8.31)。
3Dデータは、野口淳氏、株式会社ラングの方法を参考に、Agisoft Metashare standard、Cloud compareを用いて作成しました。