※写真は当時撮影したものです。
■クビオレサバは、鹿児島屋久島で水揚げされるゴマサバの現地名のことで、歴史的には主に屋久島北部の一湊漁港で水揚げがされてきたことが知られています。
その後ゴマサバを一本釣りで漁獲後に、首を折り一瞬で血抜きを行い氷水で冷やしたものを「首折れサバ」と呼びます。
この「首折り」は鮮度を保つためにの技で冷蔵庫も氷もない明治時代に生まれました。
「サバの生き腐れ」と呼ばれるほど鮮度の落ちるのが早いサバを刺身で食べるために、屋久島一湊の漁師たちによって生み出されたと言われています。
屋久島の首折れサバは、その人気から一時は東京の築地市場でも人気を博していましたが、現在は漁獲減の影響や担い手不足から、屋久島島内で消費されるのがほとんどで、現在は島外不出のブランド鯖となっています。