「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でよりよい方向に変化させること」(2004年エリック・ストルターマン)をデジタルトランスフォーメーション(DX)といいます。最近では、このDXに関連して、デジタイゼーション(アナログ情報をデジタルに変換すること)、デジタライゼーション(個別のプロセスをデジタル情報に合ったものに変革すること)と段階的にDXを捉えることが多くなっています。
学校でのICT利活用のレベルを考える大まかなイメージとなります。
ICT利活用のレベルのイメージを捉えるものとして、SAMRモデル(2007年フィリップ・ノール)というものがあります。
S【代替】レベルは、従来の学習方法を技術に置き換えるレベルです(デジタイゼーション)。
A【拡張】レベルは、技術を活用して従来の学習方法を拡張するレベルです。アレンジメントレベルともいいます(デジタライゼーション)。
M【変容】レベルは、技術を活用して従来の学習方法と新しい学習方法を組み合わせるレベルです。ミックスレベルともいいます(DX初段階)。
R【再定義】レベルは、技術を活用して新しい学習方法を創造します。リコントラクションレベルともいいます(DX)。
令和3年度文科省調査では、端末活用頻度が毎日~3回/週の学校が全国で80%となっています。多くの学校が、A【拡張】レベルまで進みつつあります。これは、「何かが何かにかわった」段階です。ここから、M【変容】レベルへのステップアップが今後の課題です。発信する学校への進化、教師のつながりの工夫発展が大きく関わってきます。(平井聡一郎氏 Sky MENU Cloud セミナーより)