江戸東京博物館バーチャル・ミュージアム
ハイパー江戸博 Hyper Edohaku(スマートフォンアプリ)
休館前の常設展や、館の収蔵品をオンラインでお楽しみいただけます。
江戸両国編 https://hyper.edohaku.jp/ryogoku/
明治銀座編 https://hyper.edohaku.jp/ginza/
「えどはく移動博物館in伊豆大島」(大島町開発総合センター開催)
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都内様々な場所に出向いて出張展示やワークショップを開催する「えどはく移動博物館」。今回は特別企画として、伊豆大島で出張展示を開催します。改修工事のため現在ご覧いただけない常設展示を、パネルや模型、体験型資料で紹介します。江戸の賑わいや、災害や疫病を乗り越え今日まで続いてきた都市の姿、そこに暮らす人々の生活をぜひご覧ください。また、特集として当館が所蔵する大島に関する資料をパネルでご紹介します。
コレクション展示「源氏物語と江戸文化」(東京都美術館開催)
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平安時代に紫式部が執筆した源氏物語は、江戸時代になると印刷技術の普及により、大衆に浸透します。人びとに広く受け入れられたことで、本文だけでなく、挿絵や註を付けたものから手軽く内容がわかるあらすじ本まで、源氏物語にかかわるさまざまな書物が出版されました。そして、江戸文化のなかで独自の発展を遂げ、例えば源氏物語を翻案した柳亭種彦著・歌川国貞(初代)画の『偐にせ紫むらさき田舎いなか源氏げんじ』が人気を博しました。この他にも、物語で描かれた四季折々の美しい情景を、ハレの場や身の回りの品に取り入れました。本展では、江戸文化のなかで多様な広がりを見せる源氏物語について、東京都江戸東京博物館のコレクションを中心にその一端をご紹介します。
国際交流展「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし展」
(パリ日本文化会館開催)
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東京都江戸東京博物館は、国際交流基金 パリ日本文化会館と共同で、パリ日本文化会館開館25周年記念展Un bestiaire japonais - Vivre avec les animaux à Edo-Tokyo (XVIIIe-XIXesiècle) 展 (日本語名称「いきもの:江戸東京 動物たちとの暮らし」展)を開催いたします。東京都江戸東京博物館は、2022年4月1日より、大規模改修工事実施のため長い休館期間に入りました。 休館中の事業の一つとして、このたびフランス・パリにて、動物をテーマにした収蔵の展覧会を開催します。世界史上でも類を見ない、極めて長期にわたり平和が続いた日本の江戸時代(1603~1868)、現在の東京の旧称である江戸には幕府が置かれ、18 世紀初頭に人口100 万人という巨大都市へと発展しました。しかし、都市に暮らしていたのは人間だけではありません。さまざまな動物たちも一緒に生存していました。人に飼育された動物もいれば、自然のなかに野生の動物もいて、江戸は実に生物多様性に富んだ都市でした。そして人々は、動物を自分たちの仲間かのように接していたと言われます。本展では、江戸・東京の人々といきものの暮らしの歴史と文化を、東京都江戸東京博物館の珠玉の所蔵コレクションから紹介します。動物との暮らしを楽しむ人々が描かれた浮世絵や、生活用品のデザインに取り入れられた動物たちの姿を通して、人といきものの共生の素晴らしさと、その前提となる豊かな自然環境の大切さを感じていただければ幸いです。
国際交流展「隅田川―江戸時代の都市風景」(ソウル歴史博物館開催)
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東京都江戸東京博物館とソウル歴史博物館は、2002年から日中韓博物館国際シンポジウムを通して交流を深めるとともに、互いの収蔵資料を両館の学芸員が共同で調査・研究し、その成果を反映した交換展も実施しています。2019年秋には、当館企画展示室にて「18世紀ソウルの日常-ユマンジュ日記の世界」展を開催しました。青年ユマンジュ(1755~1788)の繊細で誠実な眼を通した同展は、18世紀の都市ソウルの人々の暮らしぶりがうかがえ、これまでにない日韓交流展として多くの観覧者に好評を博しました。このたび、当館休館中の事業の一つとして、相互交流の成果でもある「隅田川-江戸時代の都市風景」展をソウル歴史博物館で開催いたします。本展では、隅田川流域における江戸時代の生活と文化を当館収蔵品の中から紹介します。江戸の人々にとって輸送の大動脈であると同時に、江戸の旧跡、寺社、行楽地を数多く抱えた川として深く愛され、親しまれてきた隅田川について、隅田川のゆかりの絵画や歴史資料をもとに、江戸の人々の生活と文化を韓国で初めて紹介する展示です。
「江戸東京博物館コレクション ―東京の歩んだ道」
(江戸東京たてもの園開催)
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東京都江戸東京博物館は、1993年(平成5)3月28日の開館以来、江戸から東京の歴史を豊富な資料と模型を用いて紹介する博物館として親しまれています。広さ約9,000平方メートルと広大な常設展示室内には、日本橋や芝居小屋、新聞社の社屋が実物大で再現され、また演出が凝らされた可動式の模型や体験型の模型などを要所に配置し、多くの来館者を楽しませてきました。このダイナミックな展示空間を有する江戸東京博物館は、2022年(令和4)4月1日より、大規模改修工事実施のため長い休館期間に入りました。江戸東京博物館の分館として同時に開園した江戸東京たてもの園は、都内に現存した歴史的建造物を移築復元して公開するほか、展示室内では建築や多摩の歴史など、様々なテーマの特別展を開催しています。今回、長い休館に入った江戸東京博物館の常設展をコンパクトにまとめ、展示されていた資料や模型に加え、当園の前身にあたる武蔵野郷土館が収集した資料も交えながら、東京が歩んできた歴史を振り返ります。
企画展「徳川一門 ―将軍毛をささえたひとびと― 」
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長き戦乱の世に終止符をうち、慶長8年(1603)に江戸幕府を開いた徳川家康。以降、260余年にわたって泰平の世が続いた江戸時代は、家康を始祖とする徳川将軍家の治世によってもたらされました。この徳川将軍家は、どのように築き上げられたのでしょうか。江戸幕府の将軍は15代続きました。しかし、初代家康の直系は4代家綱で、徳川宗家の血筋は7代家継で絶えています。そのため、御三家のひとつである紀伊家から吉宗が8代将軍として迎えられ、以降は11代家斉が一橋家から、14代家茂が紀伊家から、そして最後の将軍15代慶喜は一橋家からと、御三家・御三卿から将軍職を継承した人々が、将軍家を支えていきました。将軍家存続の背景には、こうした「外」から将軍家に入った徳川のひとびとの存在が大きいといえるでしょう。本展では、このような将軍家を支えた徳川のひとびとの活躍を、徳川宗家に伝来するゆかりの品々を通してご紹介いたします。
特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」
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1万年以上にわたって続いた縄文時代。この長い時代を生きた縄文人の〝生〟の暮らしぶりとは、どのようなものであったのでしょうか?江戸東京博物館では、江戸の暮らしや文化をふり返る礎として、その源流とも言うべき縄文時代の人びと、特に東京の縄文人の暮らしに焦点をあてた展覧会を開催します。当館では、これまで江戸東京の様々な暮らしや文化を歴史資料に基づいて復元・再現した展示を行ってきました。その実績を活かし、最新の調査成果から考える縄文時代像を展示します。その際、縄文時代の出土品が、どのような場所でどのように利用されていたか、生活空間や道具を復元模型や映像などを用いて具体的に再現し、当時の生活の復元を試みます。東京という地域の縄文時代を考える大規模な展覧会は、1986年(昭和61)2月に銀座ソニービルで開幕した「第2回 東京の遺跡展」(主催・東京都教育委員会)以来、35年ぶりとなります。本展を通じて、縄文時代の東京を感じ取り、考古学の新たな楽しみ方を発見していただければ幸いです。
企画展「ひきつがれる都市の記憶―江戸東京3万年史」
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今日の東京は何千年、何万年という歴史のなかでつくりあげられたものです。人類がこの地で生活していた痕跡が見つかっている旧石器時代は、3万年以上前までさかのぼります。想像するにはあまりに長い年月ですが、かつての人々の暮らしぶりや社会の様相は、都市開発の過程で発見された遺跡や、人から人へ引き継がれてきた貴重な資料によって明らかにされてきました。江戸東京博物館は1993年(平成5)に開館して以来、江戸東京の歴史と文化を伝えてきましたが、2022年(令和4)4月から大規模改修工事に入ります。休館を前に、旧石器時代から現代まで、私たちが暮らすこの都市が歩んできた歴史をふりかえります。
企画展「相撲の錦絵と江戸文化」
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江戸時代、相撲観戦は庶民の娯楽としてひろまり、プロ力士集団の活躍により18世紀末頃に隆盛を極めます。この頃、時を同じくして黄金期を迎えたのが、多色摺たしょくずりの木版画「錦絵」です。役者絵や美人画の発展にともない、それまでの画一的で素朴な相撲版画から、力士ごとに異なる体形や顔の特徴を捉えた相撲錦絵が登場します。力士の姿や相撲観戦の賑わいを臨場感たっぷりに伝える相撲錦絵は、興行の熱狂を支えた立役者であり、スター力士が人気を誇るためにもなくてはならないものでした。本展では、相撲博物館と国立劇場の協力を得て、相撲錦絵を中心に、江戸の相撲の多様な魅力を紹介します。
特別展「大江戸の華―武家の儀礼と商家の祭り―」
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「大江戸」この言葉は、世界有数の大都市であった江戸の活発かつ明るい印象を想起させます。18世紀初頭、江戸は推定で100万人もの人口を擁する都市でした。東京都江戸東京博物館は、この夏、特別展「大江戸の華」を開催し、都市江戸の活発で明るい一面に迫ります。本展では、江戸の武家や商家の儀礼、祭りなどの年中行事をとりあげ、江戸の人びとの暮らしや人生における“ハレ”の場面や舞台を描いていきます。江戸東京博物館が所蔵するコレクションからよりすぐりの品々はもちろん、国内各所から優品を集めるとともに、イギリス・アメリカからも二領の鎧が日本に里帰りします。これらの品々は、江戸に生きた人々の明日への活力を私たちに伝えてくれることでしょう。“ハレ”という場面や舞台が明日への活力に通じる。このことは江戸時代に限ることではなく、現代のわれわれにも通じることではないでしょうか。本展覧会がコロナ禍に見舞われたこの時代にあって、明日への活力を考える場になれば幸いです。
企画展「発掘された日本列島2021」
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全国では年間約9,000件に及ぶ発掘調査がおこなわれていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。この展覧会は、埋蔵文化財を通じた日本の歴史・文化の魅力発信とその保護の重要性に関する理解を深めていただく目的で開催します。2021年度は、全国の発掘調査の成果を速報する「新発見考古速報」と地域研究の成果を展示する新企画「我がまちが誇る遺跡」に、特集展示「記念物100年」を加えた三部構成で、約630点の資料と解説パネルで紹介します。
特別展「富嶽三十六景への挑戦 北斎と広重」
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日本を代表する浮世絵の名作、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」は、青を使った鮮烈な色彩と大胆な構図で人々に強い衝撃を与えました。この時、北斎は70歳を越えていましたが、長い画業の中で不断の努力を重ねていました。一方の歌川広重はこの時30歳代後半。風景画を描くもヒット作のない一介の浮世絵師にすぎませんでした。そんな広重も驚きを持って見たであろう「冨嶽三十六景」シリーズ。その大ヒットの陰で、広重はどのように自らの画風を打ち立てていったのでしょうか。これまでも北斎と広重の富士シリーズを展示する展覧会は開催されてきましたが、本展はより踏み込んだ解釈により、風景画で双璧をなす北斎と広重の挑戦をストーリー展開で浮き彫りにする試みです。一挙展示となる「冨嶽三十六景」全46図を含む作品はすべて「江戸博コレクション」。この浮世絵史を語るうえで見逃せない貴重なコレクションを通して、二人の浮世絵師のあくなき挑戦の数々を名品とともにご紹介します。
企画展「市民からのおくりもの2020―令和元年度 新収蔵品を中心に」
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東京都江戸東京博物館では、江戸東京の歴史と文化に関する資料を収集し、それらを未来へ伝えるために保存管理しています。また、資料が持つ様々な情報について調査研究を行い、その成果を展示などで公開しています。本展は、当館が新たに収蔵した資料を、みなさまにご覧いただく展覧会です。令和元年度・2年度も多くの資料を当館の収蔵品に加えることができました。資料をご寄贈くださった方々への感謝の意も込めて、この中から厳選してご紹介いたします。8代将軍徳川吉宗が1745年(延享2)に徳川家康百三十回忌の法要を盛大に営んだ時の行列を描いた華麗な絵巻「紅葉山もみじやま八講はっこう法会ほうえ図巻ずかん」、勝海舟の父・小吉こきち(1802~1850)が自身の半生を語った貴重な自伝「夢酔むすい独言どくげん」、喜多川歌麿が望月5図を描き蔦屋重三郎が1789年(寛政元)に出版した豪華な狂歌絵本「狂きょう月げつ坊ぼう」、日本初のオリンピック招致活動に際し東京市が1933年(昭和8)に制作したアルバム「Tokyo Sports Center of the Orient(東洋のスポーツ中心地東京)」など、バラエティー豊かな江戸博コレクションの世界をお楽しみください。
企画展「和宮 江戸へ―ふれた品物みた世界―」
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江戸時代において、将軍および将軍世子の正室は、3代徳川家光の正室孝子以降、宮家・摂家などから迎えるのが習わしでした。そのなかでも異例だったのは、皇女との婚姻です。仁孝天皇の皇女で孝明天皇の皇妹和宮は、14代家茂の正室として降嫁しています。このように、将軍の正室の多くは公家社会の出身で、彼女たちを介して京都の宮廷文化が江戸城の奥に浸透しました。和宮は、大奥における生活習慣を武家風と御所風の和合に努めた人物です。では、その和宮は江戸城において何を見て、どのようなものに触れ、いかなる暮らしをしていたのでしょうか。本展覧会では、徳川宗家に伝来する和宮が使用した調度品をはじめ、孝明天皇から和宮が拝領した銀製品、和宮直筆の和歌や消息などを中心に、東京都江戸東京博物館所蔵品を加え、和宮が実際に見たり触れたりした様々な作品を展示します。これらの作品を通して、和宮の内面や暮らしぶりを感じていただきたいです。
特別展「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」
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このたび、ベルリン市内のシュプレー川中州にある、ベルリン国立博物館群のエジプト・コレクションの名品を紹介する「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展 天地創造の神話」を開催する運びとなりました。ベルリン国立博物館群は、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館などと並ぶ、ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る総合博物館として知られ、なかでも、エジプト部門は、アマルナ時代の優品を筆頭に数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のエジプト・コレクションを誇ります。本展では、このベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品を展示します。「天地創造と神々の世界」「ファラオと宇宙の秩序」「死後の審判」の3章構成で、知られざる古代エジプトの神話の世界を、アニメーションも駆使しながら貴重な出土品とともに解き明かします。日本の創世神話との意外な共通点に驚くことでしょう。長さ4メートルを超える『タレメチュエンバステトの「死者の書」』や装飾が美しい「タイレトカプの人型木棺(外棺)」など100点以上は日本初公開です。2021年に日独交流160周年を迎えるこの時期、東京都の姉妹友好都市であるベルリンから来日するエジプト・コレクションの至宝を、どうぞご覧ください。
企画展「大東京の華―都市を彩るモダン文化」
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近年、東京の各地で再開発が進み、都市の景観が大きく変わりつつありますが、これまでも東京の街は度々変貌を遂げてきました。明治から大正にかけて、近代的な街並みが徐々に形成されつつあるなか、1923年(大正12)に起きた関東大震災は、東京に甚大な被害をもたらしました。しかし大規模な復興事業により生まれ変わった東京は「大東京」と称されます。当時の人々にとって、「大東京」とは具体的にどのようなイメージだったのでしょうか。本展では、当館が所蔵する版画や絵葉書、写真などの中から、明治、大正、昭和へと、時代とともに発展する東京の姿を紹介します。また、新たな時代の波は、そこに集う人々の装いやライフスタイルにも大きな変化をもたらしました。特に1930年代は、洋装に身を包み銀座の街を闊歩かっぽするモダンガールに象徴されるように、女性たちがより華やかに、モダンな都市生活を謳歌おうかするようになります。当時流行したファッションやアール・デコ様式の調度品など、人々の生活を彩った品々を展示します。
特別展「市民からのおくりもの2019―平成30年度 新収蔵品から―」
特別企画「『青』でみる江戸東京」
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東京都江戸東京博物館では、江戸東京の歴史と文化に関する資料を収集し、それらを未来へ伝えるために保存管理しています。また、資料が持つ様々な情報について調査研究を行い、その成果を展示などで公開しています。本展は、当館が新たに収蔵した資料を、みなさまにご覧いただく展覧会です。平成30年度は、1,807点の資料を当館の収蔵品に加えることができました。資料をご寄贈くださった方々への感謝の意も込めて、この中から厳選して紹介いたします。2代将軍徳川秀忠の稀少な肖像画、美人として名高い笠森お仙を描いた春信の錦絵、「幕末の三舟」の一人高橋泥舟の書跡や高橋家伝来の資料、永代橋など明治期の東京風景写真、1923年(大正12)9月1日の発生から復興までの関東大震災関係資料群など、歴史を物語る古文書から、生活に身近な資料にいたるまで、バラエティー豊かなコレクションの世界をお楽しみください。
企画展「発掘された日本列島2020」
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全国では年間約9,000件に及ぶ発掘調査がおこなわれていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。そこで、より多くの方が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に関する理解を深められるよう、本展では51遺跡ほかから約670点の資料を展示します。
特別展「奇才―江戸絵画の冒険者たち―」
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江戸時代には、従来の常識を打ち破り、斬新で個性的な表現に挑んだ「奇才」と呼ぶべき絵師たちが、全国で活躍していました。昨今注目を集める伊藤若冲、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ絵師にとどまらず、従来の江戸絵画史において“主流派”として語られてきた、俵屋宗達や尾形光琳、円山応挙らも新しい表現に挑み続けています。本展では、北は北海道から南は九州まで、全国から35人の奇才絵師を集め、その個性溢れる作品を選りすぐり紹介します。東京が世界の注目を集める2020年に、まさにふさわしい特別展です。
企画展「市民からのおくりもの2019―平成30年度 新収蔵品から―」
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project…
東京都江戸東京博物館では、江戸東京の歴史と文化に関する資料を収集し、それらを未来へ伝えるために保存管理しています。また、資料が持つ様々な情報について調査研究を行い、その成果を展示などで公開しています。本展は、当館が新たに収蔵した資料をご覧いただく展覧会です。平成30年度は、寄贈資料を含め、1807点の資料を当館の収蔵品に加えることができました。資料をご寄贈くださった方々への感謝の意も込めて、この中から厳選してご紹介いたします。今年度は、2代将軍徳川とくがわ秀忠ひでただの稀少な肖像画(3/10~4/5展示)、14代将軍徳川家茂いえもちの正室和宮かずのみや所用の銀製茶碗、美人として名高い笠森かさもりお仙せんを描いた鈴木すずき春信はるのぶの錦絵(4/7~5/10展示)、「幕末の三舟さんしゅう」の一人高橋たかはし泥舟でいしゅうの書跡や高橋家伝来の資料、永代橋えいたいばしなど明治期の東京風景写真、1923年(大正12)9月1日の発生から復興までの関東大震災関係資料群などを展示いたします。歴史を物語る古文書から、生活に身近な資料にいたるまで、バラエティー豊かなコレクションの世界をお楽しみください。
特別展「江戸ものづくり列伝―ニッポンの美は職人の技と心に宿る―」
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/special…
日本の伝統美術は、日本人の暮らしとともにありました。四季折々の生活シーンに応じて配される建具や調度品は、人びとに潤いと彩りを与えました。開国後の日本を訪れた西洋人が一様に驚いたのは、こうした品々に宿る日本人の豊かな遊び心と繊細な美意識でした。その日本の美を作り上げてきたのが、ものづくりに生きる職人たちです。本展では、特色のある5人の名工たちを取り上げます。江戸が生んだ二人の蒔絵まきえ師し・原はら羊遊斎ようゆうさいと柴田しばた是真ぜしん、尾形おがた乾山けんざんの陶法を継承し軍艦の建造をも手がけた鬼才の陶工・三浦みうら乾也けんや、葛飾かつしか北斎ほくさいの弟子で絵師から金工の道に転じた府川ふかわ一則かずのり、江戸の職人気質を受け継ぎ超細密工芸を究めた小林こばやし礫斎れきさい― 彼らは江戸東京で活動し、時代の空気を吸いながら、それぞれの道に精進し新たな創造に挑戦し続ける人生を歩みました。本展では、明治前期に日本を訪れたヨーロッパ貴族バルディ伯爵の日本コレクション(ベニス東洋美術館所蔵)の日本での初公開をはじめ、当館のコレクションを中心に、江戸東京で活躍した職人たちの仕事と人生に光を当て、日本が世界に誇るものづくりの力の源泉を見つめたいと思います。
天下泰平~将軍と新しい文化の創造~
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将軍、この立場の人物を思い浮かべるとき、英雄で豪傑な姿を連想する日本人は少なくないのではないでしょうか。約260年間にわたって天下泰平の世をもたらした徳川家の歴代将軍は、自身が文化人であるとともに、文化創造の貢献者としての側面も持ち合わせていました。初代徳川家康以下15人の将軍は、自ら書画を嗜みました。そして、将軍が絵師などの芸術家を抱えたことで、人材が育ち、江戸時代を通して新たな文化がいくつも花開く基盤をつくりました。文化に対する歴代将軍の影響力は、芸術分野のみならず、学問分野などにも及びました。では、文化人としての徳川将軍、さらには文化に対する将軍の貢献とはいかなるものだったのでしょうか。本展覧会では、德川宗家に伝来する歴代将軍の書画をはじめ、幕府御用絵師狩野派が描いた絵画作品、十一代徳川家斉に献上されたと推察される古代裂帳などを中心に、東京都江戸東京博物館所蔵品を加え、さまざまな作品を展示します。将軍自筆の書画や時代をあらわす作品を通して、江戸文化における将軍の果たした役割を感じていただきたいです。
特別展「大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演」
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当館では、2014年(平成26)1月に、開館20周年記念特別展「大浮世絵展」を開催し、浮世絵の通史における優品を紹介しました。その第二弾となる本展では、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳という五人の人気浮世絵師に注目します。国内のほか、欧米の美術館、博物館、個人コレクションなどから、彼らの錦絵の代表作を集め展示いたします。本展では、歌麿の美人画、写楽の役者絵、北斎・広重の風景画、国芳の勇壮な武者絵と機知に富んだ戯画、と5人の絵師の得意ジャンルに絞り、「誰もが知っており、そして誰もが見たい」浮世絵展となっています。5人の絵師を紹介する各章が単独の展覧会としても十分見応えがあり、まさに各絵師の展覧会5つが一堂に会したような、豪華な内容となっています。5人の人気浮世絵師のエッセンスを凝集した優品の数々が国内外から一堂に会する本展に、ぜひご来場ください。
特集展示「永井荷風と江戸東京の風景」
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2019年は、文豪・永井荷風の生誕140年、没後60年にあたります。節目の年に、江戸東京博物館の本コーナーにおいて特集展示を行うはこびとなりました。本展示では、江戸文化を愛した荷風が、「江戸藝術(げいじゅつ)論」で考証した狂歌絵本の名所や、随筆「日和下駄(ひよりげた)」に登場する荷風好みの風景版画を紹介します。また、日記「断腸亭日乗(だんちょうていにちじょう」に記録のある、江戸時代から昭和期の絵画や絵葉書をとおして、荷風がとらえた風景と作品に描かれた都市の様相を明らかにします。本展示をとおして、街歩きの名人として知られた荷風と東京との関わりを考えていただくきっかけとなれば幸いです。
18世紀ソウルの日常―ユマンジュ日記の世界
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project…
現在のソウルが漢陽(ハニャン)と呼ばれていた1755年に生まれたユマンジュ(兪晩柱)は、21歳になった1775年1月1日から死没する直前の1787年12月14日までの間、およそ13年間にわたって日記を書き続けました。ユマンジュは自らの日記に「欽英(フムヨン)」と名前をつけ、日々の出来事ばかりでなく、心のなかの葛藤までも、ありのまま克明に記録しました。本展覧会では、ユマンジュが遺した貴重な日記のうち、1784年の1年間を取り上げ、彼の暮らしぶりをとおして漢陽の風景やそこに暮らす人々の日常生活を紹介します。地方に赴任した父にかわって家長をつとめながら、少しでもよい住環境をもとめて新しい家に引っ越そうと奮闘したり、あるいは科挙受験に失敗して打ちひしがれたりしながら、この時代を誠実、かつ懸命に生きたユマンジュの姿を当時の社会を彩る様々な資料とともに展示します。
特別展「士 サムライ ―天下太平を支えた人びと―」
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日本をイメージするキーワードとして国内外を問わず多く用いられる〝サムライ〟。しかし、その言葉から何を連想するのかは人によって様々です。武家・武士・侍・浪人など、サムライが表す人びとについて、歴史的な実態をふまえてこの言葉を使用しているとは言いがたいのではないでしょうか。そこで本展では、現代のサムライイメージの原点である江戸時代のサムライ=〝士〟の暮らしや仕事のありさまをご覧いただき、サムライのイメージを見直してみたいと思います。本展覧会では、いわゆる武士道書に登場するような、抽象的なサムライの姿を紹介するにはとどまりません。徳川将軍の居所として、当時、世界有数の大都市であった江戸の風景の中で、サムライがいかに活動していたのか、絵画作品や古写真から浮き彫りにしていきます。また、有名無名を問わず、サムライの家に伝来した所用品の数々から、江戸時代の人びとが見聞きし親しんでいた生のサムライの生活をご覧いただきます。当時、最大の武家人口を誇っていた都市江戸と、その近郊に暮らしたサムライの姿をここに再現していきます。
特集展示「浮世絵と邦楽―隅田川をめぐって―」
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東京都江戸東京博物館では、ホールのリニューアルを記念して、8月から「えどはく寄席スペシャル」と題して、江戸東京の芸能の粋を集めた公演を開催中です。このうち、9月15日(日)には、国立劇場との共催で「浮世絵と邦楽-隅田川をめぐって-」を大ホールで上演します。この関連企画として、特集展示を開催するはこびとなりました。江戸時代の隅田川は、人や物資を運ぶ水運の大動脈であり、四季折々の自然を楽しむ場としても人々に親しまれ、数々の浮世絵に描かれました。そして、屋形船や屋根船での船遊びには、三味線などの音曲(邦楽)がその風情を高める役割を担っていました。今回の公演にちなんで、館蔵資料の浮世絵のうち船遊びをテーマとした作品や関連資料を展示いたします。ホールでの公演とともにお楽しみください。
いきものがたり―江戸東京のくらしと動物―
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project…
都市に暮らす江戸東京の人々にとって、いきものは切り離すことのできない大切な存在でした。時代や世相が移り変わるなか、多くのいきものが、人々に可愛がられるとともに、労働力となり、また教養や娯楽の対象となりました。さらに吉祥のしるしとして、様々な形で暮らしとかかわってきました。本展では、江戸東京の人々と、いきものとの多様な関係を、館蔵資料を中心に4つの構成でご紹介します。江戸の風俗と文化を伝える浮世絵から、近現代のくらしを物語る生活用品に至るまで、バラエティー豊かないきものの世界をお楽しみください。
特集展示「FUROSHIKI TOKYO」
https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/s-exhibition/project…
都市に暮らす江戸東京の人々にとって、いきものは切り離すことのできない大切な存在でした。時代や世相が移り変わるなか、多くのいきものが、人々に可愛がられるとともに、労働力となり、また教養や娯楽の対象となりました。さらに、吉祥のしるしとして、様々な形で暮らしと関わってきました。本展では、江戸東京の人々と、いきものとの多様な関係を、館蔵資料を中心に4つの構成でご紹介します。江戸の風俗と文化を伝える浮世絵から、近現代のくらしを物語る生活用品に至るまで、バラエティー豊かないきものの世界をお楽しみください。
特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」
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いよいよ来年に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック。当館では、開幕の1年前の時期にあわせ、日本におけるスポーツとオリンピックの歴史をひもとく展覧会を開催いたします。江戸時代の蹴鞠(けまり)、相撲、打毬(だきゅう)などの伝統的な競技に関する絵画や道具類から、近代オリンピックで活躍した日本人選手の競技用具やメダルなど、多彩な資料を展示。江戸時代に行われていた伝統的な「スポーツ」を概観し、明治以降の近代スポーツの受容と流行からオリンピックへの参加、そして1964年東京オリンピックへの大会招致と開催に至るまでの歴史を紹介します。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会の概要なども紹介し、東京で2度目の開催となる世界的スポーツの祭典への期待感を盛り上げていきます。なお、本展覧会は都内在住・在学の中学生、小学生以下のお子様は観覧料が無料です!ぜひご来場ください。
発掘された日本列島2019
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全国では年間約9,000件に及ぶ発掘調査が行われていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。そこで、より多くの方が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に関する理解を深められるよう、本展では、近年発掘された遺跡のなかでとくに注目を集めた12遺跡について速報展示を行います。また今年度は、特集として被災地の埋蔵文化財と発掘調査の紹介、さらに史跡名勝天然記念物保護の展示を行います。
特別展「江戸の街道をゆく~将軍と姫君の旅路~」
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江戸時代、幕府によって整備された街道には、さまざまな人や行列が往来し、活気にあふれていました。なかでも将軍や姫君たちのそれは、長大で沿道の人々を圧倒しました。将軍は上洛や日光東照宮への参詣(日光社参)で諸大名を引き連れ、自らの権威を誇示しました。また、将軍家の御台所となる姫君は、将軍との婚礼が決まると、莫大な費用をかけて制作された婚礼道具などを携え、主に中山道を通って京都から江戸へ下向しました。本展覧会では、将軍の上洛と日光社参、姫君たちの江戸下向に関わる資料を通して、「江戸の街道」における旅路をたどります。風景や道の姿は変わっても、先人たちが通った街道は現代の私たちにとってもなじみの深い道となっています。過去から現在まで続く街道の歴史をご覧いただけましたら幸いです。
市民からのおくりもの2018―平成28・29年度 新収蔵品から―
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東京都江戸東京博物館では、江戸東京の歴史と文化に関する資料を収集し、それらを未来へ伝えるために保存管理しています。また、資料が持つ様々な情報について調査研究を行い、その成果を展示などで公開しています。本展は、博物館が新たに収蔵した資料を、みなさまにご覧いただく展覧会です。今回は、平成28・29年度の2年間にわたり収蔵した資料の中から厳選してご紹介します。平成28年度は1,171点、同29年度は895点にのぼる資料を、「江戸博コレクション」の仲間に加えることができました。注目の資料は、江戸の名所として親しまれた亀戸かめいど梅屋敷うめやしきの珍しい伝来資料や、歌川うたがわ豊春とよはるの肉筆画の大作、近年評価が高まっている蒔絵師まきえし・柴田しばた是真ぜしんの下絵類などの絵画、また、分館の「江戸東京たてもの園」に移築展示されている茶室「会水庵かいすいあん」を開いた茶人・山岸やまぎし会水かいすいの茶道具などがあります。江戸の風俗と文化を伝える浮世絵から、近現代の東京生活を物語る生活用品に至るまで、バラエティー豊かなコレクションの世界をお楽しみください。
春を寿(ことほ)ぐ―徳川将軍家のみやび―
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春、この季節の慣習として、花見や雛祭りなどを連想する日本人は少なくないでしょう。こうした行事はもともと公家社会の習慣でした。それが江戸時代、とりわけ泰平の世となった中期以降には、武家社会にも浸透していきました。その背景として、徳川将軍家と京都の宮家との婚礼がありました。婚姻関係が結ばれることによって宮廷文化が江戸城の大奥にもたらされ、春を寿ぐ行事がしだいに江戸市中にまで広がっていったのです。では、徳川将軍家にとっての春、そして江戸城大奥における‘みやび’とはどのようなものであったのでしょうか。本展覧会では、德川宗家に伝来する東照宮御影(元日拝礼)をはじめ、十三代将軍 徳川家定正室の天璋院篤姫と十四代将軍 徳川家茂正室の皇女和宮が所持した雛道具、江戸中後期の精緻な銀細工や豆人形などを展示いたします。これらの作品を通して、徳川将軍家の年中行事や季節感、美意識などを味わっていただきたいと思います。
玉―古代を彩る至宝―
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本展は、古代歴史文化とゆかりの深い14県からなる古代歴史文化協議会と共同で開催します。古代歴史文化協議会の共同調査研究「古墳時代の玉たま類」の成果をもとに、古代の玉たまの歴史的意義をわかりやすく展示します。古くより人々は、身を飾る美しさだけでなく、魂・霊(タマ)に通じる神秘性を見いだし、玉を特別な存在として大切に取り扱ってきました。古代の権力構造や地域間関係、さらには精神世界を解明するうえで、玉は極めて重要な手がかりとなります。本展は、全国各地から選りすぐった国宝・重要文化財を含む古墳時代の出土玉類を中心に構成します。いにしえの人々の美意識の結晶ともいえる玉を通して、古代日本の歴史・文化を広く紹介します。
玉川上水
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2018年9月、「国際水協会(IWA)世界会議・展示会」が、日本で初めて東京で開催されます。研究者や企業が世界100カ国 から集まり、水環境に関する最新の知見と技術を共有する国際会議です。これを機会に、江戸東京博物館では、特集展示「玉川上水」を開催します。今日の東京の上下水道の歴史は、江戸時代初期にさかのぼります。江戸の街づくりにとって、水の確保は重要な課題のひとつでした。赤坂溜池の湧き水を利用したり、神田川の水を引き入れ神田上水を整備しますが、江戸の人口増加に伴い、十分な水が確保できなくなります。そこで注目されたのが、水量豊富な多摩川です。玉川上水は、多摩川の中流域にあたる羽村を取水口とし、全長43kmの道のりを経由し、四谷大木戸からは、網の目に張り巡らされた地下水路を通って、江戸市中の人々に水を供給しました。着工から竣工まで1年足らずという異例の早さで、1654年(承応3)に完成したと伝えられます。傾斜がほとんどない平坦な地形のなか、長距離にわたって、安定した供給を実現した背景には、当時の高度な開削技術がありました。浮世絵や文書、模型、実際に使われていた井戸や水道管などから、人々に潤いをもたらした玉川上水に迫ります。
東京150年
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1868年(慶応4)7月17日、江戸を東京と改める詔書が発せられ、東京府が設置されました。この時誕生した「東京」は、今年で150年の節目を迎えます。維新の混乱の中からスタートした東京の街は、震災や戦災などによって幾度となく傷つきながらも、そこに暮らす多くの人々の尽力によって復興を遂げ、首都として発展を続けました。本展では、東京という都市がどのような姿で始まり、そして150年の間にどのように変化をしていったのかを、写真や映像、そしてそれぞれの時代に製作された地図などから展観します。また、首都としてのふさわしい姿と機能を求め、幾度も立案されながら完全な実施にはいたらなかった過去の都市計画にも着目し、そこに描かれた「幻の」東京についても紹介していきます。
発掘された日本列島2018 新発見考古速報
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全国で毎年8,000件近い発掘調査が実施されていますが、その成果に実際に触れる機会は極めて限られています。そこで、近年、とくに注目された出土品を中心とした展示を構成し、全国を巡回させることにより、多くの方が埋蔵文化財に親しみ、その保護の重要性に関する理解を深める機会となる展覧会を開催します。今年度は、特集として文様や彩色が施された装飾古墳の調査・保護についてもご紹介します。
写楽の眼・恋する歌麿―浮世絵ベストコレクション―
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東京都江戸東京博物館では、4月1日再オープンを記念して、特集展示「写楽の眼 恋する歌麿-浮世絵ベストコレクション-」を開催します。 浮世絵師の東洲斎写楽と喜多川歌麿は、すぐれた描写力により、18世紀後半を中心に江戸文化の最前線で活躍しました。版元の蔦屋重三郎によって才能を見出され、世に送りだされた2人の浮世絵、特に写楽の役者大首絵、歌麿の美人大首絵は、人々に新鮮な驚きを与えました。彼らの名作は現代でも高い人気を誇っています。本展では、当館所蔵の写楽・歌麿による浮世絵版画作品と関連資料30点を厳選し、展示します。この中には、初公開となる作品が含まれています。その一つ、写楽の「市川鰕蔵(えびぞう)の竹村定之進」の力のこもった目の形象は、江戸東京博物館のロゴマークデザインのもととなったものです。江戸に花開いた浮世絵版画の世界をお楽しみください。
東海道五拾三次限
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旅行やレジャーを楽しむ人が多い夏のシーズンに合わせ、江戸の旅をテーマにした特集展示を開催します。江戸時代中期以降、旅行は庶民の間でも流行し、伊勢参りや登山などを、老若男女問わず楽しむようになりました。この時代の日本の旅風景で思い起こすのは、歌川広重(1797~1858)画の保永堂版「東海道五拾三次」の場面、という人は多いのではないでしょうか。「東海道五拾三次」は、東海道の53の宿場をテーマに、出発地点である江戸の日本橋と、到着地点の京都の三條大橋を加えた、全部で55枚揃いの風景画です。東海道を描いた浮世絵版画は、たくさん出版されましたが、なかでも1833年(天保4)に版行が始まったこのシリーズは、最も完成度が高く人気があったものです。今回は、この中から主要な18点を展示します。また、東海道五十三次をテーマにした出版物は、現代に至るまで、さまざまな形で出版され親しまれています。双六類や付録のカードなど、関連資料も紹介しています。あわせて旅に携帯した道具類、衣装なども展示し、江戸時代の旅の様子をお伝えします。ミュージアム・ラボの体験展示コーナーでは、東海道五十三次に関する巨大双六やパズルを設置しています。江戸時代の東海道の旅風景を体感しながらお楽しみください。
没後150年 坂本龍馬
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坂本龍馬は天保6年(1835)に土佐で生まれ、慶応3年(1867)に京都で亡くなりました。その間、浪士の立場ながら薩長同盟を仲介し、大政奉還を推進するなど、近代日本の創設に尽力しました。龍馬が亡くなってからおよそ150年。これを機会に改めて龍馬の人間的な魅力を伝える展覧会を開催します。本展では、龍馬の自由奔放な生き様や家族への愛情をあらわした直筆の手紙を中心に、その魅力をわかりやすく紹介します。また、龍馬が暗殺された際に携えていた愛刀「吉行」などの遺品や関連資料を合わせて展示し、龍馬が活躍した幕末という時代に迫ります。