昔の沖縄の農家では馬や牛が主役でした。在来馬は「宮古馬」と「与那国馬」で、体高が120センチ前後、体重200キロ程で小柄ですが、足腰が強くて粗食にも耐え、人の何倍も働いてくれるため「労働力としては人よりも大事だった」と先輩方から聞いています。
また古琉球時代は牛よりも価値が高く、馬を処分する場合も王府の役人が立ち合いのもとで埋葬する事も義務付けられていて、馬食も禁止されていました。
1936年頃には4万6000頭程いた馬は国内有数の規模を誇っていたそうです。沖縄が食に対して馬ではなく「豚肉文化」が根付いているのは、昔から馬を大事にする気持ちが、今もなお反映されているのでしょうね。
~店長の小話~