1日目 日暮沢小屋から出発し、古寺山・小朝日岳を経由し大朝日小屋に一泊
2日目 大朝日小屋から1日目のルートを通って下山
メンバー:飯田、中村、遠藤、山本、福田、石井、伊藤
前日の夜にレンタカー二台で仙台を出発。一年生は初のプレ山行だった。日暮沢小屋付近の駐車場に車を停め、車中泊をした。初の車中泊であった自分は、テント泊よりは寝やすいだろうと安心していた。だが、ひたすら暑い。ぎゅうぎゅうの車内、虫が入らないよう締め切ったドア。車中泊の過酷さを山行前にして知ることになった。
携帯のアラームが鳴り、1日目が始まる。今回からは一年生が先頭を歩くことになり、二年生からコンパスの使い方や、地図の見方を教えてもらい、出発した。近くには沢が流れており、景色を楽しみながら、古寺山まで登った。ここまで来ると尾根上を歩くだけなので比較的楽である。小朝日岳を過ぎると、銀玉水という雪解け水が飲める場所に着いた。冷たく、とても美味しい水で、水量も十分だった。そこから大朝日小屋までは、大きな雪渓があり、アイゼンをつけて登った。小屋についてからはエッセン・天気図などそれぞれの仕事をこなした。ただ、水の補給先として考えていた金玉水という水場が見つからず、エッセンに必要な水が足りなくなるというハプニングが起こった。しかし、小屋にいらっしゃった方達が親切にも水を分けてくれたことで、何とか無事にエッセンを終えることができた。その後就寝し、1日目は終了した。
2日目の朝、起きてみると、外は強風で雨も降っていた。視界も悪く、本来であれば大朝日岳山頂に登り、中岳・西朝日岳を経由して下山するはずであったが、それは断念し、元来たルートで下山することになった。残念ではあったが、中岳・西朝日岳付近には雪渓も多くあり、無理に行けばとても危険であっただろう。無事下山したあとは温泉に入り、東北大学へと帰った。
一プレでは天候に恵まれず、エスケープすることになってしまったが、一年生は初のプレ山行としていい経験をすることができたと思うし、無理せず柔軟な対応をしなければならないということも知ることができた。これから登山をしていく上で重要な経験ができたという点で1プレは成功できたと思う。