ガチキャンΔ 3プレ(大行沢) 報告書
文責 松田
メンバー:高山様、廣川様、草野様、駒形様、関根様、中原様、松田
今回訪れたのは、二口山塊の大行沢である。この日の夕食は辛めの回鍋肉である、とても楽しみだ、これを楽しみに頑張ろう、そう思いながら皆が沢登りに挑んだ。天気予報的には晴れのち雨、序盤に頑張ろう。
沢靴で斜面をとらえながら歩くことは、初心者にとって容易ではなかった。普段の山行では、足首さえ固定されていればほとんど気にすることなく進めるが、沢登りでは滑面に対して接触面積を大きくしながら進行しなければならない。早速一人滑り落ちた。笑っていた。視界が下降した。自分も落ちた。
最初の難関、F1がやってきた。これはとりつきが難しいため、ロープを取りやすい位置に返すなどの協力が必要になってくる。駄菓子菓子、彼は渡りきった後のロープを後方に返さなかった。ふっは。とは言ってもF1は慎重に行ければ誰でも登れる滝であったため、困難もなく登れた。飛び降りて二回登る人物もいたぐらいなのだから。
F2は高さとして最高の滝であった。筆者というある人物が一度落ちたことで、後続者に取り返しのつかない恐怖を与えたため、結局、F2の登滝者は2人のみであった。残りのメンバーは左岸から滝を捲いて進む。
F3は高難易度の二段重ねであった。ロープの取り付けを行った先頭の先輩様は勇者以外の何者でもなかった。左岸フリー、右岸フリー、オールフリーなのである。F3登滝の途中の疲れ切っている合間に写真撮影をする者など、いるはずはない。
そこからは大行沢の真骨頂である、大行沢を歩いた。まるで映画の中を歩いているような気分であった。雨も降りだし、気分は落ち込んでいた。時間も押していたため、小さいF4の登り方は非常に雑であった。F5に限っては、既にゴールの小屋が見えていたためただただ掴めるものをむさぼってがむしゃらに登って行った。最後の川越ジャンプを少し緊張しながら渡ったのは、皆の秘密である。
さあ、お待ちかねの夕食である。さあさあ火器を取り出して、回鍋肉を作ろう。え、うっそーん火器がないん。私たちはここで、生き残れるだろうか。ウィダー等の保存食を隠し持っていた勝ち組なのが筆者であることは秘密である。さもありなん、翌朝に、超ハイペースで沢沿いの登山道を下山した我々が最初に取った回鍋肉は格別であった。
(行きは沢登りであったため、皆水没を恐れてスマホを取り出さず、帰りは憔悴しきっていたために写真なんぞとろうと思うメンバーが居無かった。そのため、写真は残っていない。)